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ボーイング 787 [airlines and lounge]

787-1.jpg

世界で一番大きな航空機を製造している会社ボーイング。この会社は、いままで素晴らしい旅客機を製造してきました。
ちょっと前まで沢山飛んでいた747は、ベストセラー機で沢山の人を輸送し世界を狭くした機体です。映画「ハッピーフライト」の主役はこの747-400でした。とても美しいシルエットで今でも沢山のファンがいます。
747は、様々なバリエーションが作られ現在でも沢山の747シリーズが飛んでいますが、エンジンが4つということで燃費が悪く、よほど多くの乗客がいる路線でしか利益があがりません。
現在の主流は777シリーズです。エンジンが2つで燃費が良くデジタル化されたシステムはとても使いやすいです。この777はJAL、ANAではさまざまな国際線、国内線に投入されています。

ボーイングは、90年代に777の次にくる新鋭機の開発に着手していました。当時は音速機ソニック•クルーザーを開発しようという機運でしたが2001年にアメリカ同時多発テロが起き、頓挫してしまいます。
そんな中、777を改良したバージョンの次世代機を安価に開発しようという考えが生まれたそうです。そこに今後の航空業界の可能性を探っていたANAが参入してきます。747よりも小型で燃費が良く777よりも先進的な技術を使った新型機が今後必要になると考えたANAは、ボーイングに次世代機を50機オーダーしたのです。これは2004年のことでした。当時世界的にあまり有名ではないANAがボーイング相手に大量発注をしたことは話題になりました。これにより航空業界ではANAは注目度がアップしました。
ボーイングは新鋭機を開発しても儲かると判断し、新しい機体の設計に着手します。そして2008年に連邦航空局がこの機体の製造を認可しました。

ana787.jpgその頃になるとANAは、ただ新鋭機の完成を待っているだけでなく積極的に設計に口を出していきます。そもそも777開発のときにもかなり口を出していたANAは、ボーイングに信頼されていました。
例えば、トイレの便座です。パタンと倒れる便座は安っぽいので、ゆっくりと倒れるようにしてほしいというANAの要求にボーイング社員は驚いたそうですが、実際に作ってみるととても快適なのがわかりました。このように些細なことのように思える改良が777には沢山施されているのです。
ANAは、新鋭機787の設計についてかなり大胆に介入していきます。どこまでANAが主張したか定かではありませんが、787の60%以上の部品は日本製です。一番画期的なのはこの機体、鉄でできていないということです。カーボンナノファイバーという繊維素材でできています。この製造技術は日本企業しか持っていない特殊技術です。その他にも様々な部品が日本でくみ上げられ、それを特別な飛行機でセントレア空港からボーイングのあるシアトルに空輸しくみ上げていくのです。

開発当初のスケジュールでは2007年の7月に完成披露する予定でした。ANAは2008年の北京オリンピックで初フライトをする予定で作業を進めていました。

2007年7月シアトルのボーイングに787が登場しました。とても美しい機体で特に主翼のカーブは今まで見たことのないものでした。しかし、実はこの機体、とりあえず外観だけくみ上げたモックアップのような代物だったのです。外観以外は未完成で飛ぶことはできないですし内装すら作られていなかったのです。ボーイングは開発の遅れから、なんとか外観だけ急場しのぎで完成させ2007年7月に間に合わせただけだったのです。

この頃になると、ANAだけでなく47の航空会社が計677機受注しましたが、ボーイングは、2007年10月に開発の延期を発表し引き渡しが当初の予定より半年遅れるとしました。新鋭機開発には遅れがつきものですから、この頃は発注各社は楽観的だったようです。
しかしその後も納期の延長が次々と発表され、結局当初の予定より1年以上も納品が遅れるという事態になってしまいました。ANAは北京オリンピックでのお披露目をあきらめます。さらに787が導入されるために古い機体を売ってしまう計画を立ててしまっていため機材繰りが間に合わずボーイングから代替え機を購入するという事態に発展してしまいました。

そんな問題が起こりながら、開発は着実に進んでいました。ついに2009年12月、ボーイング•フィールドで787は初フライトを成功させました。

jal787.jpgJALもANAのようにローンチカスタマーではないですが、積極的にボーイングにアプローチし機体を発注しました。そしてようやく先週787を2機受領しました。747を大量保有して経営を悪化させたJALは、787により業績を大幅に回復しようと頑張っています。

今後は、ANA、JALともに国内線、国際線に787を積極投入していきます。
これにより、世界の空は大きく変化していくでしょう。

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コメント 6

かおり

travelerさん、おひさしぶりです^^
航空機業界も時代に即していろいろと様変わりしていくんですねー
最新鋭の787に乗ってみたいです。
とても面白いテーマでした♪

by かおり (2012-04-13 13:23) 

One-for-you

いつか搭乗する機会があったなら、翼がしなる席を狙ってみたいですw

NY・DTW-HKG直行便ができた時は、びっくりしました!

でも、米系は747が多いからか成田を太平洋路線とアジア路線のハブに使ってますね、、、747引退すると、成田もハブ機能薄れるんでしょうかね?

米国の知人が、成田トランジットでアジアに向かう時、同じフライトに成田から乗ることができなくなる日もくるかもしれませんね

現デルタが、SAABのプロペラ機、今でも飛ばしてるのを見かけると郷愁を感じます、、、2年くらい前にデトロイトから300マイル程乗ったのが最後かな?

正月明けから20本+α搭乗しましたが、A320でWater leakageで一時間程遅れたフライトがありましたが、その他は全てOn-Timeで、ATCが良くなったのか、駆け込み乗客が居なくなったのか、そういえばOver-bokingでボランティア募集にも出くわしてないので、Air-Lineの座席管理も向上したんだと思います

いつも、とても貴重な知識が得られますw
by One-for-you (2012-04-26 21:50) 

tamannugara

こんにちは。先日、マニラから羽田への復路が787でした。エンジンはGEのではなくRRでした。トイレにウォシュレットがあったのには驚きました。離着陸はとても静かでスムースです。ただ、当たり前ですが大型機に比べて機内は圧迫感があり、小型機なので揺れに弱い感じはしました。FBWがタービュランスを検知して自動的に揺れを抑えるスムースライドテクノロジーを装備していますが、その効果は(?)でした。近距離でしたので快適でしたが、これで12時間を超える欧米路線は、、、ちょっと考えます(w
by tamannugara (2014-05-17 13:58) 

Traveler

かおりさん、こんにちは。
NRT-JFKに乗りましたが、787はとても快適です。疲れもあまりないです。
これからは787のファンが増えてくると思います。
by Traveler (2014-05-25 22:49) 

Traveler

One-for-youさん、こんにちは。
翼がしなるのが見える席に乗りました。
かなりしなるのでちょっと怖かったです。

by Traveler (2014-05-25 22:50) 

Traveler

tamannugaraさん、こんにちは。
私は北米線で787を使いますが、とても快適です。
ちなみに私が乗った機体のエンジンは全てRRです。
もうすこし数を乗ってみると印象が変わるかもしれませんよ。
by Traveler (2014-05-25 22:52) 

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