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ノースダコタ州 (ファーゴ / ビスマーク / グランド・フォークス) [united states]

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今回はちょっとマイナーな州を紹介します。
皆さんはノースダコタ州をご存知でしょうか?
アメリカ人でも行ったことがない、場所がわからない等の発言が飛び出すほどマイナー感が漂う州です。そんな州の魅力をお伝えします。

usmap-nd.jpgノースダコタ州は、西海岸と東海岸の真ん中にあります。カナダと国境を接しています。
アメリカ大陸の真ん中に広がる"グレート・プレーンズ"と呼ばれる大平原に位置しているので、山はありません。とにかくひたすら平野です。人口は70万人以下で全米50州の中で3番目に少ないです。大きな町はファーゴとグランド・フォークス、州都のビスマークくらいですが、ニューヨークやシカゴと比べると、かなり小さく感じられます。空からノースダコタ州を見ると、ひたすら畑が広がっています。
こんな何もない州ですが、実は石油とシェールガスが膨大に眠る州でもあります。ここ数年、税収が増え、50州の中でもノースダコタは最も潤沢な州です。地価も上がっていて、今後の可能性が広がっています。

日本からのアクセスは、ちょっと大変です。直行便はありません。今回紹介するノースダコタの3大都市には空港があり、ミネアポリス空港やデンバー空港から小型機が日に数便が就航しています。町には公共交通機関があまりないので、空港でレンタカーを借りて行動することが必要です。
車でアクセスする場合、ノースダコタ州は陸の孤島であることがわまります。ファーゴ、グランド・フォークスから一番近い都市はミネソタ州ミネアポリスです。ミネアポリスからファーゴまで4時間、グランド・フォークスまでは5時間以上かかります。ビスマークに関しては近くに都市はなく、しいてあげればファーゴですが、4時間以上かかります。

観光客ですら、なかなか行かないノースダコタ州。行ってみると、有名な観光地とは違った楽しみがありました。ノースダコタを旅のディスティネーションにする方は、この地に知人がいる方くらいでしょう。レンタカーで大陸横断をしたりノースダコタを通り過ぎる方は、この記事を読んで立ち寄ってみてください。我々日本人が知らないアメリカの魅力に出会えます。

ファーゴ
ND2.jpgのどかなノースダコタ州。ただひたすら平らな土地が続く場所です。そんな州で最大の町がファーゴです。町は隣のミネソタ州ムーアヘッドとツインシティとなっており、この2つの町が一体化して経済は発展しています。住人のおおくは、祖先が北欧からの移民です。現在でもドイツ系、ノルウェー系、アイルランド系、スウェーデン系が占めており、アジア人は殆ど見かけません。

アメリカ人は、ノースダコタ州は知られていなくても、ファーゴという町名は知っています。テレビの天気予報で、全米の地図と共に気温が表示されます。その時いつも気温が低い町がファーゴなのです。冬はー30度になるところです。行ったことはなくても“寒い場所”という印象があります。雪深いのですが、この辺りは平野が続き山がありませんので、スキーはできません。冬は、歩くスキーやスケートをすることくらいしかできず、基本的に家族で過ごすことが多いようです。夏は、見渡す限りの草原と湖があり、キャンプやバーベキューをして楽しむようです。おおくの住人の趣味は釣りや狩猟です。そのため町にはおおきなハンティング・グッズ店が沢山あります。

コーエン兄弟が監督したアカデミー賞受賞作「ファーゴ」は、この町が舞台になっています。
この町を訪れる日本人観光客のおおくは映画のロケ地を巡りたいという目的を持っているかもしれません。しかし映画はミネアポリスからファーゴ、そして北のグランド・フォークスあたりの広域で撮影されていたので、特に印象に残るロケ地はありません。あの大きな人形"ジャイアント"も映画のために設置されたもので、実際にはありません。

この町では、ダウンタウンで夕食をとると楽しいでしょう。アメリカ中部のステーキ店やバーなどは活気があり人種差別をされることなく地元の人と会話が出来ます。彼らは素朴で人見知りをせず、気軽に話しかけてきます。昼間は小さいながら充実している美術館巡りや大自然に触れるのも楽しいです。

主な観光ポイント:
ファーゴ・エアー・ミュージアム
かつて冷戦時代、このあたりは大陸弾道ミサイルの発射基地が沢山あったそうです。その名残を博物館にしています。当時使われた戦闘機やICBMなどを見ることができます。

レッド・リバー動物園
町の真ん中を流れるレッド・リバー沿いにある動物園です。それほど大きくありませんが地元民で賑わっています。

ファーゴ劇場
古くから営業する映画館です。外観はそのままリノベートされ、インディーズ映画や懐かしの映画を上映しています。「アメリカン・グラフィティ」の世界を体験できます。

食事は、アメリカ料理をお勧めします。日本食レストランは5軒ありますが、そこではアメリカ人が思う日本食を提供しています。
ホテルは50軒程あります。ほとんどが郊外のモーテルチェーンです。価格は安く綺麗で広いです。

グランド・フォークス
ファーゴから北に車で1時間ほど行くと、ファーゴ、ビスマークに続く3番目の都市、ノースダコタ州グランド・フォークスがあります。
この町はちょっとユニークな街です。町の主産業は農業ですが、もうひとつの主産業は教育なのです。町の1/4ほどを占める広大なキャンパスを持つノースダコタ大学があります。ここは総合大学ですが、航空宇宙学科が有名です。世界中から航空業界を目指す学生が集まり、グランド・フォークス空港に併設されたスペースで日々訓練を行っています。ここでは、日本の連続ドラマ「ミス・パイロット」(2013)が撮影されました。ドラマを見ると映し出される広大な大地や学生達が歩く町並みは、全てグランド・フォークスで撮影されているので、この地へ行くチャンスがあれば事前にドラマのチェックをお勧めします。

グランド・フォークスは、カナダからの買い物客で賑わう町としても有名です。カナダでは消費税が高いそうで、週末になると北に1時間ほど行ったところにあるカナダのウィニペグから沢山の人が買い出しに来ます。そのため町の大きさにはそぐわないほどのショッピング・ゾーンやホテルなどが29号線沿いに並んでいるのです。町の南にはコロンビア・モールという大きなショッピング・ゾーンがあり、その周りが巨大なショッピング・エリアとして発達しています。そこには様々なレストランが集まっていて、人口5万人の町とは思えないほどの充実ぶりです。

町の中心はダウンタウンです。レッド・リバーを挟んでミネソタ州イースト・グランド・フォークスとツイン・シティになっています。ダウンタウンは近年再興してきて歴史ある建物内に新しいレストランやバー、カフェなどがオープンしていて夜になると賑わいます。橋を渡ったイースト・グランド・フォークスにもバーやレストランが並んでいて賑わっています。

観光でグランド・フォークスを訪れたら、郊外のモーテル・チェーンに宿を取り、ダウンタウンで観光するのがいいでしょう。擦れていないアメリカ人達が歓迎してくれます。

主な観光ポイント:
ジャパニーズ・ガーデン
Japanese_Garden2.jpgグランド・フォークスには日本人は学生以外殆どいませんが、日本庭園があります。栃木県粟野町と姉妹都市だったことで、粟野町から年一回日本人がやってきて手入れした庭園です。しかし粟野町は市町村合併で鹿沼市に編入してしまい、それ以降日本人はやってこなくなったそうです。地元の公園管理者は、見よう見まねで日本庭園を維持してくれています。日本からかなり離れた地で日本庭園に出会え、日本語で看板があるのはとても不思議です。そしてアメリカ人が大切に庭を手入れしているのも嬉しいです。

ダウンタウン
歩いて20分程度で回れる小さな観光地です。ここには町で一番人気のToasted Frogsというレストランがあります。店名通りカエルのフライがありますが、地元民もあまり食べないそうです。ステーキはとても美味しいですしバーとしても利用できます。他にも和食店(日本人経営ではありません)などバラエティに富んだレストランが並んでいて賑わっています。

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ノースダコタ大学
町の1/4くらいは大学ではないかと思えるほど広い敷地を誇ります。その中でRalph Engelstad Plazaは、観光客でも入れる場所です。そこにはノースダコタ大のアイスホッケーチームのグッズなどが売られています。このプラザを作ったのは、地元出身の名士です。彼はラスベガスの土地を買い、その土地をバグジーに転売して儲けたそうです。後にインペリアル・ホテルを経営していました。彼も何故か日本を意識したホテルを建てていました。日本とつながりを感じます。

グランド・フォークスは、アメリカからカナダに向かう途中に位置しているので、宿泊地としても便利ですが、1日くらいは町を散策してみると楽しいです。特にドラマを見た人にとっては、ドラマの中に入り込んだようで面白いと思います。そして、町の外に広がる360度の地平線、延々と続く小麦畑は、日本では見ることのできない景色です。アメリカを旅していて、この景色はノースダコタ辺りだけです。是非景色を堪能して欲しいです。

ビスマーク
ND3.jpgノースダコタ州の州都です。ノースダコタ州ではファーゴに次ぐ2番目の都市です。しかし人口は5万5000人で都市というか町です。かつての北西部開拓ルートの中間に位置するので、町には探検隊にまつわる史跡や博物館がたくさんあります。
我々日本人にとって、この町はあまり見るべきポイントがありません。ただ、町や周辺の景色がとても綺麗です。旅の途中、ビスマークに一泊する場合は、モーテルにストップするだけでなく是非半日程度町を散策してみてください。そこにはアメリカ中部の大自然が広がっています。文字では表現できない感動があるのです。

ノースダコタ州。文字ではここの素晴らしさを伝えきれないのが残念です。真っ平らの大地にひたすら続く小麦畑。その途中にポツンとある町。そこで住人達は小さなコミュニティを築き、地味に暮らしています。治安はとても良く事件は殆ど起きないそうです。誰もが顔を知っているからだそうです。春から秋にかけては、湖に釣りに行ったり、川沿いでバーベキューをしている家族や学生の姿を見ることができます。夜になると歴史のあるダウンタウンが今でも活気づいています。冬は降雪地帯で、皆が家でじっとしています。
素朴で質素な生活ですが、我々日本人が忘れてしまった人と人とのつながりや家族の温かさを感じる広くて静かな場所です。
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tm

アメリカ50州踏破を目指している私にとって(現在、46州まで到達しました)、ノースダコタは、訪れる理由を探すのが難しい場所ですので、大変参考になりました。ありがとうございます。
by tm (2013-11-02 03:46) 

まる

 こんばんは。
nice!を、ありがとうございました。
あまり知られていないと言っても、素敵な所ですね。
冬の-30度は大変だと思うので、
私は夏に訪れたいです。
by まる (2013-11-10 00:11) 

Traveler

tmさん、こんにちは。
今、ノースダコタは寒波に襲われており、気温は-30度です。
まさに映画「ファーゴ」の世界です。
このあたりは夏に訪れるのがいいと思います。
by Traveler (2014-01-13 22:09) 

Traveler

まるさん、こんにちは。
ノースダコタは夏レンタカーで走ると楽しいですよ。
とにかくどこまでいっても平原です。山がない360度の地平線は一生の思い出になるでしょう。
by Traveler (2014-01-13 22:10) 

ちかこ

ノースダコタ州に肝心なインディアンがいません。。゚(゚´Д`゚)゚。
行ったって意味無いやん!
by ちかこ (2014-05-04 09:33) 

ちー

弟がノースダコタ大学で働いています。このGWも含めて2度、私も訪問しましたが、自然がいっぱい!の良いところですね。
弟に連れられて行ったのですが、Toasted Frogsは何を食べてもとてもおいしく(当然カエルも食べました・・・)値段も高くなく、混んでいるのが理解できます。
Widman's Candyもグランドフォークスのお土産として良いですね。
来週からノースダコタ大学の生徒達が日本にやってきます。姉妹都市の鹿沼にも訪問予定です。
by ちー (2014-05-13 10:14) 

Traveler

ちーさん、こんにちは。
ノースダコタと日本の交流があるのは嬉しいニュースです。
日本と遠い距離にあり文化のつながりもないような場所と繋がっているというのは素晴らしい事ですね。
文化交流は知らない人種を受け入れる心を育み、戦争を減らします。

by Traveler (2014-05-25 23:00) 

yuna

Jonny Guitaeで有名なPeggy Lee(Norma Deloris Egstrom)の生まれ故郷であるノースダコタ州ジェムズタウンを知りたくて開きました。陸の孤島の大平原で17歳まで生まれ育ったことが解りました。



by yuna (2016-02-16 16:10) 

none

冬は車での移動も大変危険ですので
夏に行かれることをお勧めします。
by none (2016-11-21 23:46) 

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