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マテーラ (世界遺産) [>italy]

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今回は、イタリアにある世界遺産のひとつ、マテーラを紹介します。
この街にあるサッシと呼ばれる洞窟住居が1993年に世界遺産に登録されました。観光客はサッシを目指してここを訪れます。サッシとは、古くから岩山を削って作られた住居のことです。昔の人は山をくり抜いて住んでいたのです。無数の穴が集まり巨大な建築物のように見えるこの場所は、訪れた人を圧倒します。

アクセス方法
日本からは直接行ける場所ではありません。何回か飛行機を乗り換え向かいます。近い都市はバーリです。バーリからは車で1時間ちょっとでマテーラに到着です。道は単純なのでレンタカーでもアクセスできます。バーリからローカル鉄道FAL線でもアクセスできます。所要時間は1時間から1時間30。
ローマからマロッツィ社のバスが出ています。(http://www.marozzivt.it )
ナポリからマリーノ社のバスが出ています。(http://www.marinobus.it)
不安な方はナポリからドライバー付きの車を1日チャーターしてしまうと便利です。ナポリから日帰りが可能です。

歴史
マテーラの街の近くにある渓谷にはサッシが何層にも重なって築かれています。街全体を見渡すと無数のサッシが1つの山を覆い尽くしていて、規模の大きさに驚かされます。そしてサッシの古さに気づかされます。このサッシがいつ頃から作られたかは不明だそうですが、8世紀から13世紀にかけて東方からイスラム勢力を逃れた修道僧が住み着き、130以上の洞窟住居を構えていたといわれています。マテーラ周囲からは、旧石器時代の出土品も発見されているため、かなり古くから人々が住んでいたと考えられているようです。
20世紀初頭あたりに人口が急速に増加し、劣悪な衛生環境の住居が増えていったそうです。そのため行政はこの状態を放置できなくなり、1950年代に法整備を行いマテーラ郊外に新たな集合住宅を建設し、サッシ地区の住民を強制的に移住させたそうです。この結果、サッシ地区は無人の廃墟と化しました。
こんな歴史があるサッシですが、1993年に世界文化遺産に指定された後は、これを契機に訪れる観光客も増えました。そしてホテル、カフェ、土産物店などが増え、現在は洞窟住居の5分の1ほどが再利用されています。
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マテーラという街
マテーラに到着して街を一望すると、この巨大な洞窟住居はいくつかに区分けされていることがわかります。
1)かつての洞窟住居群
2)現在も住居として使用されている洞窟住居地区
3)観光客が集まるショップやカフェなどが並んでいる地区
4)サッシの奥にある同じ色の壁なので繋がっているように見える新興都市
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1)観光客は、かつての洞窟住居群を見学することになります。実際に歩いてみると階段が多く道が迷路のように張り巡らされていて、とても楽しいです。角を曲がると次々に現れる景色はどれも印象的で、全ての路地を歩きたくなります。殆どの住居は人影もなく寂しいのですが、所々にカフェがあったり博物館があります。そういったところを見て歩いていくのです。よく見ると住居を利用したホテルなどもあります。大きな看板などないので、散策していると様々な発見があってとても面白いです。
2)現在も住居として使用されている洞窟住居地区は、生活の臭いがして家の中から住人の声が聞こえてきます。子供の頃、田舎の町を歩いた記憶が甦るどこか懐かしい場所です。ここの住人はエレベータなど近代的な設備がないので日々暮らすのは大変そうですが楽しそうにのんびり生活しています。意外と若い方が住んでいました。おそらく毎日階段を上り下りしなくてはいけないので高齢の方には住み難いのでしょう。この地区は人のいる気配がしていて現役の街という感じが強いです。直ぐ隣にあるかつての洞窟住居とは全く違う印象です。但しこの地区にはカフェやレストランは少ないです。
3)観光客が集まるショップやカフェなどが並んでいる地区は、イタリアの田舎町といった風情です。サッシから同じ色の建物で繋がっているように見えますが、このあたりは洞窟ではなく建築物です。その中にレストランやお土産物屋が並んでいます。道には車が走り普通の生活場所として賑わっています。ここは、食事をするくらいで観光客が訪れる必要はないでしょう。
4)新興都市は、サッシからなだらかなグラデーションを歩いて行き着く場所です。引いた目で見るとひとつの固まりに見えるマテーラですが、人の住んでいない洞窟住居→人の住んでいる地区→商業地→新興都市となだらかな変化のある街になっているのです。新興都市は普通の街です。銀行があったりスーパーマーケットがあったりします。ここに住んでいる人たちは観光業に従事しているわけでもなく都市生活を送っています。

観光
マテーラのサッシは、数時間で全体を見て回ることが可能です。おそらく日本人の大人で3時間もあれば一周できるでしょう。食事などを考えると4時間程度で十分です。夜のライトアップなどを見るには1泊する必要があります。
見るべきところは、サッシがある岩山です。中には小さな博物館や資料館、教会などが点在していますが、まずは街を歩き尽くすのが面白いです。ちょっと離れた丘の上から全景を見るのも驚きがあります。実際に岩山に張り付いている街の中を数時間かけて歩き回るのも楽しいです。
ヴィットリオ・ヴェネト広場Piazza Vittorio Veneto 
サッシ地区の入口です。この広場の先に洞窟住居が広がっています。この広場では様々なイベントが開かれています。
バリサーノの洞窟の家Casa grotta del Barisano
かつてここに住んでいた農民の生活を再現した場所。人間と家畜が同じ穴に住んでいたとは驚きですが、当時の苦しい生活を空想せずにいられない貴重な資料館です。

宿泊
街は治安が良いですが、高級ホテルはありません。サッシ内にあるホテルが一番旅行地っぽさを漂わせているので、宿泊はサッシ内をお勧めします。ただちょっと薄気味悪いのでご了承ください。
Residence San Giorgio
Via Fiorentini, 259 - 75100 Matera - Italy
Tel. +39 (0)835.334583
Fax +39 (0)835.330021

日本からアクセスが良いとは言えないので、まだ日本人観光客にはあまり知られていませんが、南イタリアに行くなら是非足を運んで頂きたい観光地です。
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カプリ島 と 青の洞窟 2/2 [>italy]

カプリ島 と 青の洞窟 2/2

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前回はナポリ沖にある美しい島、カプリ島へのアクセスと一番人気のスポット青の洞窟の楽しみ方を記しました。今回は青の洞窟以外のカプリ島の魅力をお伝えします。

日本人の場合、カプリ島に来たのに青の洞窟を短時間で見て、カプリの町を1時間ほど観光し、慌ただしくローマに帰っていく観光客がおおいです。できればこのカプリ島に数日滞在し、青の洞窟などを観光しつつ、本当のカプリ島の素晴らしさを実感して欲しいです。

カプリ島は外周17km。東京都千代田区とほぼ同じ大きさです。そこには、カプリとアナカプリの2つの町があります。町以外にも住人が住んでいるコミュニティが複数存在していますが、観光客が行くのは上記の2つでしょう。その他は大自然の絶景はいくつかありますが、住宅地が広がっています。

カプリ
capri13.jpegフェリーが発着するマリーナ・グランデからフニコラーレ(ケーブルカー)が運行しています。このケーブルカーに乗ればカプリに着きます。マリーナからはバスやタクシーでもアプローチできます。
カプリはブティックなどが多く、リゾート地となっている町です。美しい建物が並び、豪華なホテルやカフェ、土産屋が並んでいます。弾丸ツアーの場合は、マリーナグランデ港に到着して、青の洞窟を見学後にケーブルカーでカプリの町まで行って簡単にこの町を見て帰るという人も多いようです。観光客が多くレストランはどこも人で溢れています。ブティック街があるのでショッピングには最適です。

アナカプリ
capri14.jpegアナカプリはカプリ島の山の中腹に位置している高級リゾート地です。
マリーナ・グランデからはバスかタクシーでアナカプリに行くことができます。カプリの町からもバスが頻繁に出ていて15分くらいで到着します。途中は断崖絶壁の急カーブを走っていくので、スリルも景観も楽しめます。
このあたりは美しい白い家が特徴的で、バスやタクシーの中から地中海の美しい町並みと青い海を見ることが出来ます。
アナカプリには、ブティック店や可愛いお土産屋さんなどが沢山あり、見ているだけで楽しく、ショッピングにも最適です。
カプリ地区は観光地化して物価が高く商売っ気が多いとのこと。アナカプリはのどかで品があります。しかも町の中には遊歩道(ボッフェ通り Via Boffe)があって、土産屋はもちろん、カフェ、レストランなども揃っています。カプリと違って道がシンプルなので景色が素晴らしく、数日滞在するのに向いています。
カプリ島で数日過ごせるなら、アナカプリのホテルに宿泊し、この町を散策するのがいいでしょう。ここには、本当に美しい景色とのどかな住人の暖かい気持ちがあります。晴れた日は、町の散策路を歩き、高台から美しい海を眺め、のんびりとブランチをしたりして過ごします。

ソローラ山リフト
島の最高峰であるソラーロ山(Monte Solaro, 589m)にリフトを使って登ることができます。アナカプリの中心からリフトが山頂に延びています。このリフトからの島の眺めが素晴らしいです。所々人の家の庭の上を通過します。眼下には地元民の生活が垣間見えて面白いです。山頂に到着すると、360度広がる大パノラマが出現します。真っ青な海と切り立った断崖は素晴らしく、記憶に深く刻まれます。
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カプリ島のホテル
capri12.jpgカプリ島には、いくつかの高級ホテルと安い宿がいくつかあります。折角カプリに行くのですから、ここでは是非贅沢な時間を過ごして頂きたいです。ここで紹介するホテルは嫌な思いなどとは無縁の素晴らしい滞在を体験できます。
CAPRI PALACE HOTEL & SPA
via Capodimonte, 14, Anacapri, Island of Capri 80071, Italy
アナカプリ中心街にあるホテル。入り口からプールを見ながら緩やかな坂を上がると、そこにとても美しいホテルが現れます。高台にあるので1階のラウンジからの見晴らしは素晴らしいです。ホテルの部屋はとてもシンプルで綺麗な海が見渡せます。このホテル、とにかくホスピタリティが素晴らしく何度でも足を運びたい名宿です。勿論、ラウンジで食事やコーヒーだけの利用も可能です。

J.K. PALACE CAPRI
via Provinciale Marina Grande, 225, Capri, Island of Capri 80073, Italy
カプリにあるホテル。白で統一された建物はデコラティブにならずシンプルで素晴らしいです。イタリアならではの食事とリキュールも完璧です。プールからは美しい海を見渡せます。ホテルの規模が小さいので、スタッフは日本人のおもてなし以上のサービスを提供してくれます。

交通
カプリ島を移動するにはタクシーが便利ですが、バスを利用する場合は以下の路線があります。
• カプリ(Capri)=アナカプリ(Anacapri)
• カプリカプリ(Capri)=マリーナ・ピッコラ(Marina Piccola)
• アナカプリ(Anacapri)=マリーナ・グランデ(Marina Grande)
• アナカプリ(Anacapri)=マリーナ・ピッコラ(Marina Piccola)
• アナカプリ(Anacapri)=青の洞窟(Grotta Azzurra)
• アナカプリ(Anacapri)=Faro Punta Carena
料金(2014年現在)は以下の通りです。
• 1回乗車券(corsa singola)・・・1.4ユーロ
• 60分券・・・2.2ユーロ(ケーブルカー1回+バス無制限)
• 1日券・・・6.9ユーロ(ケーブルカー2回+バス無制限)

カプリ島は、世界中の人々を魅了する美しく気持ちの良い場所です。これほど天気が良く気持ちの良い風が吹く観光地は他にないのでは、と思うほど長く滞在していたい地です。「青の洞窟」にばかり目を向け弾丸ツアーをしている日本人観光客は、この島の良さも島民の人柄も知ることなく島を去って行きます。この島を訪れるのでしたら是非数日滞在し、のんびりと過ごして下さい。そこには本当の贅沢があるはずです。
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カプリ島 と 青の洞窟 1/2 [>italy]

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青の洞窟があることで有名なカプリ島。この島は古代ギリシャの時代から多くの人を魅了してきました。ローマ皇帝アウグストゥスは、「甘く美しい快適な地」と呼び、この島の所有に執着したそうです。今回は、このイタリアの有名リゾート地カプリ島について記します。

アクセス
★ローマから
日本人観光客の多くは、ローマに滞在し1日観光でカプリ島を訪れます。この弾丸ツアーの旅程は過酷です。朝早くバスに乗せられ3時間程度ひた走り、ナポリの港から高速船に乗せられます。そしてカプリ島に着くと、小さな船に乗り換え青の洞窟に向うのです。そしてカプリ島で昼食をとり1時間程度の観光後、来た道を引き返していきます。あっという間の移動なので、写真は撮るけれどどんな場所だったのか思い出すのもできないのではないでしょうか。
こんな日系旅行代理店が行っている強行ツアーは、本当の旅ではないような気がしてしまいます。勿論、時間がない弾丸ツアー客には"行った”という既成事実を作るためにこういうツアーも必要なのでしょう。

弾丸ツアー客でない方々の行き方です。
まずはナポリを目指します。日本からはナポリに直行便は飛んでいないのでヨーロッパの都市を経由してナポリに入ります。アリタリアは運行スケジュールが乱れることが多いので、ドイツやフランスを経由した方が予定通りにナポリまで到達できると思います。ローマやフィレンツェ、ミラノなどイタリアの各地からは高速鉄道でもアプローチできます。イタリアの高速鉄道はきちんと運行されていますし快適です。
ナポリまで来たら、ナポリをベースにする方はホテルにチェックインしてカプリ島に行く日を待ちます。カプリ島に宿泊する方はナポリのベヴェッロ港から船旅を楽しみカプリ島に到着します。カプリ島からホテルまではタクシーの利用をお勧めします。

★ナポリから
ナポリとカプリ島の間にはCAREMAR社、SNAV社、NLG社の3社が頻繁に船を運航しています。船には3種類あります。フェリー(Traghetti)で80分、高速艇(Nave Veloce)で50分、水中翼船(Aliscafi)で40分程です。3社が3種類の船を運航しているので、どれに乗れば良いのか不安になりますが、ナポリのベヴェッロ港に行けばチケットは簡単に買えますしどの船でもボラれることはないです。港では、CAPRIと書いてある窓口で時間を伝えれます。ここでは英語が通じますしカードも使えますが、チケットは販売機ではなく対面販売なので出発前にはかなりの行列ができますので、時間には余裕を持っておいてください。窓口では、「カプリ、テン、エーエム、トゥーピープル(カプリ島行き10時の便を2枚)」のように注文し現金で購入するのが良いと思います。チケットには行き先や時間などがわかりやすく記載されているので安心です。チケットを購入する人が居る限り出発は遅れますので、出発時間になって焦らなくても船には乗せてくれます。慌てたくない方や迷惑をかけたくない方は早めにチケットを購入することをお勧めします。

指定された船に乗ると、あとはカプリ島に着くまでのんびりと船の旅を楽しみます。晴れていればデッキに出て、景色を楽しむといいでしょう。出航後、船の後ろには美しいナポリの街が広がります。そして20分程経つと、向って左側にヴェスビィオ火山が見えてきます。そして地震と津波で削れた石灰岩の基地たったクリフが続きます。先端はソレントです。ソレントが見えてくると向って右手にはカプリ島が見えてきます。

カプリ島
島の外から来る船は、カプリ島の北にあるマリーナ・グランデに到着します。船を下りたら帰りの船が心配な方は、チケットを購入しておくと安心です。
カプリ島を訪れた人の目的地は大きく分けて3カ所です。ひとつは青の洞窟、残りは島にある2つの町(カプリ地区とアナカプリ地区)です。今回は青の洞窟を紹介し、カプリとアナカプリは次回紹介することにします。

青の洞窟
DSC00421.JPG日本人観光客が南イタリアに行ったら一番行きたい観光スポットなのではないでしょうか。連日沢山の日本人がこの洞窟めがけてやってきます。
ツアー客は、マリーナ・グランテ到着後、20人くらい乗れるボートに乗り海路で青の洞窟に向かいます。そして洞窟の側で4人乗りのボートに移され洞窟に入り中を一周します。5セット分、20人が洞窟を見終わるまで待ち、その後マリーナ・グランデに戻ります。
このツアーは個人客も利用可能です。マリーナ・グランデでGruppo Motoscafisti社、Laser Capri社の窓口に行き人数を伝えると、20人程度集まって出航となります。ただ、日本人だと他の日本人やローマから来た日本人ツアー客と一緒にされることがおおいので、船は日本人だらけになります。これ自体は構わないのですが、どうも扱いが雑で洞窟に入る際は通常4人なのに6人乗せられたり、洞窟に入っても1周したら出てきます。ここまで来たのに洞窟内には数分いるだけなのです。とりあえず青の洞窟に"行った"という既成事実を作るなら、この行程をお勧めします。何もしなくても簡単に洞窟までたどり着けますし、素晴らしい写真も撮ることが出来ます。

このサイトでは、折角カプリ島まで行ったのですから、もっと青の洞窟を楽しむ方法を記そうと思います。
1)海路 青の洞窟 90分程度
上記の行程と一緒です。マリーナ・グランデから中型ボートに乗ります。洞窟までのボート代、洞窟に入るボート代、入場料など込みで1人26ユーロ程度です。重要なのは、日本人観光客と一緒のボートを極力避けることです。ボートに乗るとき、日本人客が沢山乗っている場合は次のボートに乗ると告げます。だいたいこれで日本人ご一行様扱いを避けることができます。これだけであとは客の流れに乗れば大丈夫です。そして、洞窟の近くで洞窟に入るための小舟に乗り換えます。洞窟に入る際は一緒に乗る方にTIPを払おうと誘って下さい。TIPがあると金額分だけ洞窟内に長く居続けてくれます。ただ、夏などは沢山の観光客が洞窟に入るのを待つ状態になるので、それほど長く留まれません。それでも日本人6人の時のような酷い扱いは避けられ、美しい洞窟内を楽しめます。

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2)海路 青の洞窟とカプリ島一周 120分程度
基本1)と同じですが、さらにカプリ島を1周してくれます。カプリ島は美しい島なので時間があって天気が良ければ船で1周するのはとても良い思い出になるでしょう。青の洞窟に悪天候などで入れない場合、カプリ島一周ツアーになります。

3)陸路 バス
混雑時は、マリーナ・グランデからボートで青の洞窟まで行っても、洞窟に入るのにかなり待たされることがあります。2時間待ったという方もいます。洞窟はとても小さく、特に入り口はかなり小さいのです。20人乗りのボートで観光客を洞窟前に連れて行っても、実際の洞窟前がボトルネックとなるのです。
この待ち時間を避けるため陸路で洞窟の側に行くという方法があります。ボトルネックを避け、洞窟入り口のすぐ脇から中に入ってしまおうという方法です。
カプリ島のバスはとても小さくいつも満席です。ちょっと狭いのですが、陸路カプリの住宅地を抜けながら1時間ほどかけてバスの旅をするのも面白いです。バスで行く場合、港から青の洞窟への直行便は便数が少ないので、うまく行けない場合はまず港からアナカプリまでバスで向かい、そこから青の洞窟行きに乗り継ぐこともできます。
青の洞窟のバス停に着けば、あとは階段を降りると洞窟の直ぐ脇に着きます。そこから小船に乗ることになりますが、乗り場があり観光客が並んでいるので言葉ができなくても簡単に乗船できます。小舟代金は5ユーロくらいです。洞窟入場料は5ユーロくらいです。このコースだと、日本人の観光客は殆どいないのと海路で来る観光客よりも洞窟の近くからボートになるので、殆ど待たずに洞窟に入れます。ボートも基本4人の乗船なのでゆったりとしています。ここでもチップをはずめば長く洞窟に留まってくれます。海路の場合は、ボートの同乗客が待っているので、流れ作業のように扱われますが、自分で小舟を借りるので時間は気にせずゆっくりと洞窟を楽しめます。
帰りはバスを降りた場所まで戻り、バスを待ちます。バスは1時間に数本走っています。バス停側にはお土産物店やトイレなどがあるので、バスを待つ間、時間をつぶせます。

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陸路の場合、写真右の階段から降りて、小舟に乗り直ぐ左にある穴から洞窟に入ります


4)陸路 タクシー
DSC00410.JPG青の洞窟に行く一番お勧めのチョイスです。
マリーナ・グランテ到着後、近くにいるタクシーの運転手に声をかけて下さい。日本車の屋根を取り払い、オープンにしている車です。
そして、青の洞窟に陸路で行きたいと告げます。このとき往復であることと金額を確認して下さい。交渉にも寄りますが、青の洞窟の往復だけだと100ユーロ〜150ユーロが相場です。ちょっと高いと思うかも知れませんが、快適さ、自由さ、便利さを考えるとむしろ安いくらいです。4人で乗れば、ひとり25ユーロ程度です。
タクシーに乗ると、車は一気に山を登り出します。狭い道をすり抜けよくしゃべるドライバーさんは島の名所を案内してくれます。そしてアナカプリを抜け山道へ。30分もすると青の洞窟の近くまでたどり着きます。
車を降りるとドライバーさんは小舟乗り場まで着いてきて船に乗せてくれます。イタリア語で船の船頭に話しかけ、いろいろと注文をしてくれたりします。ドライバーさんにもよりますが、皆さん地元の友達のようで、いろいろと気を利かせたことをしてくれます。例えば、海路で来た観光客を抜き去り直ぐに洞窟に入れてくれたり、洞窟内で歌を歌ってくれたり、長くいてくれたりします。
すいていれば、小舟には自分たちと船頭さんだけで入れます。その場で出会った見知らぬ観光客と一緒にならなくて済みます。このあたり、イタリアなのでかなり適当です。もし自分たちだけで乗りたい場合は、その旨を船頭さんに伝えチップを払うといいでしょう。洞窟の中に長くいたい場合も同じです。
私は、洞窟入場料の他に船頭さんに20ユーロのチップを渡したら30分以上洞窟の中にいることができました。同じルートできたアメリカ人家族は洞窟の中で10分ほど泳いでいました。

洞窟を出たら、船着き場にドライバーさんが待っていてくれました。タクシーに戻るとすぐに来た道を引き返します。この後は、アナカプリで降りても良いですし、島に到着したマリーナ・グランテまで戻っても良いでしょう。追加で料金を払うと島を一周するツアーに連れて行ってくれます。観光客がなかなか行かないような風光明媚な場所へ案内してくれます。

青の洞窟は、日本人観光客から人気がありいついっても日本語が聞こえます。それだけ素晴らしい場所なのですが、言葉が出来ないことと物静かな方がおおいせいで、扱いが雑になりがちです。イタリア人はそもそもおおらかで適当です。黙って日本人ツアーに参加すると、行ったという写真は残りますが、青の洞窟の良い思い出は残りにくいと思います。せっかく日本から遠いカプリ島まで行くのですから是非ちょっと贅沢をして陸路タクシーの旅をお勧めします。

今回は、青の洞窟を中心に記しました。次回は豪華なカプリ島を記します。
お楽しみに。
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アルベロベッロ (世界遺産) [>italy]

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1996年に世界遺産に登録された南イタリアの小さな町アルベロベッロを紹介します。
アルベロベッロというちょっと面白い発音の意味は「素晴らしい木」だそうです。確かに木みたいな建物が林立しているので納得です。この町、トゥルッリと呼ばれるかわいらしい建物が特徴です。白く円柱状の家に円錐状の灰色い屋根が乗っています。おもちゃの家のようなデザインの家が数百件集まると、そこはまるで森のようです。

最近テレビや雑誌で取り上げられるこの町は、日本からアクセスし難い場所にあります。近くの都市はバーリです。日本からはアリタリア航空がローマ直行便を飛ばしているので、ローマから国内便でバーリまで行きバーリをベースとすると良いでしょう。バーリ近郊には日本にはあまり知られていない世界遺産や観光地が点在しています。
バーリからは鉄道で1時間程度です。駅からは歩いて観光できます。アルベロベッロはそれほど大きくないので数時間の観光で十分です。バーリから日帰り観光も可能です。

とてもかわいらしいトゥルッリ。このあたりでは、税金逃れ説や簡単に引っ越しできると言う説などいくつかのトゥルッリが作られた説があります。おそらく何らかの理由があると思いますが、この乾燥した土地に適した建物だったから、同じ形の家が増えたのではないでしょうか。その証拠にトゥルッリはこの地方のかなり広範囲で見ることができるのです。アルベロベッロだけではなく周囲50kmほどに沢山のトゥルッリが点在し、あの形を見かけることができます。なかには新しく建てられたものや崩れて放置されたものまであります。多彩なアレンジが加えられていたりしていてどのトゥルッリを見ても楽しめます。ノッチという町には真新しいトゥルッリが多数建てられていたりします。住人は皆、今でも夏は涼しく冬は暖かなトゥルッリを愛用しているようです。

このトゥルッリが一番密集しているのがアルベロベッロです。
この町には大きく分けて3つの地区にトゥルッリが密集しています。
一番大きな密集地は町の南にあるRione Monti地区です。ここはトゥルッリが一番数多く集まっています。そして一番南には美しいトゥルッリを用いたS. Antonio教会があります。観光客の殆どはこの地区を訪れます。
しかし、この地区は観光地化が激しく進み、そこは仲見世通りと化しています。トゥルッリはほぼお土産店かレストランになっていて呼び込みが激しいのです。テレビや雑誌でイメージしていた南イタリアの静かな町とはおおよそかけ離れた騒々しさにがっかりさせられます。そして電線が張り巡らされていて生活感たっぷりなのです。これは日本の観光地と一緒です。現実とは離れた異空間を味わうことは出来ません。

お勧めはRione Monti地区と道を挟んだ北側にあるAia Piccola地区です。こちらは、観光客もほとんど訪れず静かでイメージ通りの美しい町が広がっています。写真撮影もこの地区がお勧めです、ちょっとした岡になっているので、美しい町並みの後ろにはRione Monti地区の沢山の屋根を見ることができるのです。Rione Monti地区の喧噪は映りませんので理想の写真を撮影できますし、静かなトゥルッリの家々の間を散策すると南イタリアにいるという実感が沸いてきます。

もうひとつは町の大通りの奥、聖書記念堂の裏に広がる地区です。ここには2階建てのトゥルッリTrullo Sovranoがあります。Rione Monti地区にある観光客相手のトゥルッリではない人が住んでいたトゥルッリの生活を見ることができます。

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アルベロベッロはRione Monti地区をみるとかなりがっかりさせられ、これが世界遺産なのか?と疑いたくなりますが、他の2つの地区を回ると、来て良かったという気持ちになる面白い町です。これら3つの地区を歩いても数時間で終わってしまうほど小さな町です。アルベロベッロを旅の第一目的にしてしまうと失望感が広がりますので、例えばバーリをベースに他の観光とかねて日帰りでアルベロベッロに行くことをお勧めします。

ホテルやレストランもありますが、基本観光客相手のものばかりです。わざわざ利用する必要はないと思いました。

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アマルフィ海岸(イタリア・世界遺産) [>italy]


今回は、ちょっとマイナーですが、イタリアのアマルフィ海岸を紹介します。
アマルフィ海岸とは、ナポリの南にあるソレント半島南岸からアマルフィを抜けポジターノという町まで至る海岸線のことです。世界一美しい海岸と言われ1997年には世界遺産に登録されました。

日本人観光客は、直行便の飛んでいない都市では急に数が減りますが、アマルフィ海岸ではさらに減り、東洋人を見かけることもなくなります。よって日本人向けのサービスはほとんどない状態です。

しかし、近年ここは、世界的に裕福な人々がひっそりと訪れるリゾート地として脚光を浴びています。海岸は、急な崖がそびえ立ち、そこにある町は岸壁に張り付いて存在しています。よって町自体は大きくなくイタリアの小さな可愛い町が点在しています。観光客は、これらの町に宿を取ることはなく、崖の上にある小さなホテルで休日を過ごします。
ホテルまでのアクセスは、とても不便で、ナポリ空港からタクシーなどの車でしかアクセスできません。

こんな不便な場所ですが、ホテルからの景色は絶景です。とにかく青く澄んだ海と空を見ながらのんびりと部屋で過ごす贅沢はここでしか体験できないでしょう。
時間と費用に余裕があったら是非足を運んでください。


Grand Hotel Cocumella
Via Cocumella N.7 Sorrento 80065, Campania Italy
Tel: +390 81 878 2933

ソレントの町に近いホテルです。このホテルは、電車でも近くまでアプローチできます。広い部屋からは美しいソレント湾が見えます。大きなプールもあり、近くにはソレントの町もあるため、アマルフィ海岸初心者には適したホテルです。


Palazzo Sasso
Via San Giovannni Toro 28 84010 Ravello Amalfi Coast Italy
Te. +390 89 81 81 81
http://www.palazzosasso.com/
アマルフィ海岸の真ん中に位置するリゾートホテルです。ヒルトップにあった12世紀の建物を改築しているので、ホテルはとても歴史があります。しかし内装はとても綺麗で快適です。

南太平洋の島々やプーケットとはまた違う贅沢な旅。アマルフィ海岸は、今後日本でも話題になると思います。


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ナポリ [>italy]

今回は南イタリアの街「ナポリ」を紹介します。「ナポリを見てから死ね」と言われるほど風光明媚な素晴らしい街。有名な街のはずですが、日本ではなかなか情報がありません。治安が悪いという噂のせいでしょうか、それとも直行便がないからでしょうか。ナポリは実はとても素晴らしい観光地です。是非、死ぬ前にはナポリをみることをお勧めします。

<ナポリへの道>
残念ながらナポリへの日本からの直行便はありません。どこかを経由しなければなりません。しかし、ヨーロッパの航空システムはとても発達していて1回の乗り換えで簡単にナポリまでたどり着けます。アリタリア航空ならばミラノ経由、ルフトハンザ航空ならミュンヘン経由、日系航空会社ならロンドンやパリからも乗り継ぎが可能です。むしろ1クッションあることでスケジュールに自由度が増します。

ナポリ空港から街の中心街までは車で20分程度です。かつては怪しいタクシーがいたのですが、国をあげての浄化運動により今では比較的安心してタクシーを利用できます。もし深夜に到着するなど不安があるようでしたらリムジンを予約しておくほうが安心ではあります。

<ナポリの観光>

「地球の歩き方」などを読むと、ナポリの旧市街にある教会や美術館を紹介しています。しかしナポリの魅力は、街そのものなのです。異国情緒漂うイタリアの歴史ある旧市街は街ごと世界遺産に登録されているのです。迷路のような街をあてもなく歩くと、角を曲がるごとにドラマに出会います。「人生劇場の街」といわれるだけあり、飛び込みで入った店でもドラマがあるのです。おそらくナポリの人々はとても人なつっこく話好きなのでしょう。自分が関わるか関わらないかを問わず街にいると何日いても飽きないでしょう。
ですから、もしナポリに行く方は、観光するところがないから短期間でいいと思わず、できるだけ長く滞在してください。滞在期間が延びればのびるほど、ナポリの素晴らしさを知ることができるでしょう。

<ナポリの交通>
ナポリの旧市街は、それほど大きくありません。夏の暑い時期でなければ、1日中ブラブラと徒歩で歩ける距離です。もし疲れたらタクシー乗り場を見つけ、そこからタクシーを利用するといいかもしれません。街には小さなバスとトラムが走っています。そして地下鉄ができました。現在も延長工事中です。これら公共交通機関を使用するのも面白いかもしれません。
ガイド本などを読むと、ナポリは治安が悪いのでとにかく気をつけるよう書かれていますが、普通に行動して言いる分には他の都市と変わりはありません。勿論、ひったくりや詐欺はどの街にもいるのである程度は気をつける必要はあります。

<ナポリのホテル>
ナポリはイタリアで3番目に大きな都市ですが、街自体はそれほど大きくなく、都会的ではありません。ホテルも高級ホテルが建ち並んでいるわけではなく安ホテルが圧倒的におおいです。ここ数年で治安が良くなったので、★★★程度のホテルでも十分ですが、このブログではナポリの贅沢なホテルのみ紹介します。


Grand Hotel Vesuvio  Tel. 081 7640044
1882年創業の歴史と伝統、最上級な サービスを誇る5ツ星ホテルです。レストランは2つあります。ひとつは最上階にあり、ナポリの湾を見渡せるパノラマが広がる素晴らしい景色が売りです。私が滞在したときは、大統領が宿泊していました。ナポリでは一番格式のあるホテルです。


Hotel Excelsior  Tel. 081 7640111
グランドホテルの隣にある豪華なホテルです。このホテルはスターウッド系なのでスターウッド・会員の方にはお勧めです。ホテルはサンタルチアの角にあるので、部屋からは卵城やナポリ湾を見渡せます。お勧めは5階以上の海側の部屋です。朝食もとてもおいしいです。

Hotel Majestic  Tel. 081 416500
王宮とサン・フランチェスコ・パオラ教会に 囲まれたプレビシート広場近くに位置するホテル。町中にあるので、歩いて観光ができます。内装はモダンでアメリカ系のホテルっぽいです。

Capri Palace Hotel & Spa
ナポリから船で50分。「青の洞窟」で有名なカプリ島にある豪華なホテルです。ここは、カプリの町中にありながら、一歩ホテル内に足を踏み入れると、なんとも贅沢な空気が漂っています。このホテルに宿泊するなら、観光はぜず、のんびりとホテル内で過ごしたくなります。レストランも素晴らしく、食事だけでもおすすめです。

Villa Le Scale
カプリ島にある隠されたリゾートホテルです。日本ではほとんど知られていないため、本当のアマルフィ・リゾートを満喫できます。別荘だった建物を改築しており部屋数が少ないので早めの予約を!

<ナポリの食>
ピッザ発祥の地、ナポリ。食べ物はとても美味しく安いです。ピッザを食べるためだけにナポリに行く価値があると思うほど素晴らしい「食」に出会えます。「食」に関してはローマやミラノとは違った庶民的な感動の味に出会えます。
ナポリで美味しいなあと思ったのはチーズです。日本で食べているチーズと同じ名前ですが味は全く違います。フレッシュで量がおおく、感動の連続です。あと新鮮なトマトとドライトマトもとても美味しかったです。
ちなみにナポリにナポリタンはありません。

Bellini   Tel. 081 459774
ダンテ広場の奥にある小さなお店です。ここのパスタとピッザは絶品です。1階はテラス席のあるカジュアルなレストラン。2階は内装がしっかりした空調のきいたレストランです。店員さんも気さくで、ついつい長居したくなります。昼時はテイクアウトもしているようで次から次へとお客さんがやってきます。マルゲリータのピッザはなんと1ユーロ!東京で食べると5000円はするくらい美味しいピッザは200円弱で食べられるなんて幸せです。

Marino Tel. 081 7640280
サンタルチア通りにある地元の人々が集う小さなお店です。レストランがオープンするとテイクアウトのピッザが何枚も売れていきます。店内はイート・インのお客さんとテイク・アウトのお客さんを裁くためにフル稼働状態となります。テストランは小さく店員さん達も気持ちの良いサービスを提供しています。私はこの店をナポリの隠れた名店だと思っています。

Da Michele Tel. 081 5539204
観光客で賑わっているピッザの有名店です。常に行列ができています。メニューはマルゲリータとマリナーラのみ。カードは使えません。

注意
観光客相手のレストランは、これがイタリアンか!と思うほどとてもまずく高いです。観光ガイドなどで安易に店を選ぶと後悔するので気をつけましょう。ナポリの場合は、庶民的で地元の人が集まっているレストランが安心です。金額をごまかされたり嫌な思いをすることはないでしょう。



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