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アマンギリ [>grand circle]

アメリカの砂漠にある夢のようなリゾート

giri1.jpg世界中で素晴らしいホテルを展開するアマンリゾートの中でも人気の高いアマンギリを紹介します。静かでホスピタリティが完璧な隠れた名ホテルです。

アクセス
アマンギリはアメリカのユタ州南部にあります。アリゾナとの州境にあり、近くにはレイク・パウエルがあります。有名な観光地でいうと車で2時間ほど南西に行くとグランド・キャニオンがあります。
このホテルへのアクセスには時間がかかります。日本から行く場合は、ラスベガスから車で5時間、或いはアメリカ国内からページという小さな町にある空港まで飛行機を乗り継ぎ、そこから車で30分程かかります。
ページ空港へ行くにはフェニックスから直行便がありますので、日本から行く場合はロサンゼルスなどでフェニックスに行き乗り継いで向かいます。

こんなにもアクセスが悪いのにも関わらず、ホテルは年間を通してほぼ満室です。ここには、このホテルに泊まるとわかる素晴らしいホテルライフが隠されています。この心地の良い滞在を求めて世界中から客が集まってくるのです。

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ホテルへ
ホテルへは車でしかアクセスできません。レンタカーかリムジンサービスでホテルを目指します。
砂漠をひたすら車で走りホテルに近づくと、小さなサインが現れます。”Amangiri”というサインに従い数分走ると道は途切れてしまいます。そこになんとも寂しげなインターホンがポツンとありますのでボタンを押すと、応答があります。ホテルに予約を入れている旨を伝えると、動くとは思わなかったボロボロの鉄の柵が動いて敷地に入れます。そこから15分程度続く道を走り大きな岩山と岩山の間を抜けるとコンクリートで出来た建物が見えてきます。ここがアマンギリです。後でわかるのですが、実はこのホテルはゲートからホテル、さらにホテルから見える砂漠や遠くにある山までが全て敷地なのです。視界に入る全てが敷地というホテルは今まで泊まったことがありません。この広大な景色全てが宿泊客のために維持されています。

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ホテル
ホテルの入り口では、スタッフが出迎えてくれます。荷物は部屋に運んでくれますし、車は駐車場に廻してくれます。手ぶらでロビーに入ると、そこにはミニマムなデザインのカフェとレストラン、そしてライブラリーが見えます。左側には広大な砂漠、右側には有名なプールが見えます。ここでお茶をしたり本を読んだりしてくつろげます。

ホテルでは特に何も記入などせず部屋に案内されます。ロビーを抜けると部屋が並んでいるのですが1室が広いので、奥の部屋だとそれなりに歩きます。雨の降らないオープンスペースには様々な木が植えられていて、建物自体のデザインや配置が素晴らしく飽きずに歩けるようになっています。
部屋は2タイプあります。スイートと通常タイプ。通常タイプは窓から見える景色によって2タイプ用意されています。どの部屋も面積は広く滞在するには十分すぎます。部屋に入ると全面ガラス張りの窓の外にはまるで額縁に描かれた絵画のように雄大な景色が広がっています。この景色だけで数時間は楽しめるでしょう。窓の外にはバイオエタノールを使った暖炉とソファがあるので、寒い時期や夜でもこの景色を見て楽しめるようになっています。
土地は無限にあるので、部屋の作りはかなりゆったりとしていて収納も余裕があります。床暖房になっているので室内の温度はいつも一定です。砂漠は夜冷えますが、部屋にいる限り快適です。
部屋には飲み物やスナックなどがふんだんに用意されています。これらは全て料金に含まれているので、自由に手に取れます。飲み物やスナックはひとつひとつに拘っていて、どれも美味です。特にスナックは日本に帰ってきてからも食べたくなるようなものばかりでした。無くなったら補充してくれるのでとても便利です。部屋に酒類はありません。
部屋には大きなバスルームがあります。勿論バスルームからも景色が眺められます。このバスルームはバスタブが大きくバスソルトなど長時間入浴するためのグッズが充実しています。窓外の景色を眺めながらのんびりとバスタブにつかるというのもこのホテル滞在者の楽しみのひとつです。勿論窓外は地平線までホテルの敷地ですので、誰もいませんし覗かれる心配もありません。

giri5.jpgホテルのロビー棟にはレストランやラウンジ、ちょっとしたお土産店などがあります。夕方までは、ラウンジにコーヒーやワインなどが置いてあります軽食もあるのでラウンジでのんびり過ごすのも良いでしょう。西側に広がるレイクパウエルに沈んでいく夕陽を見ながら贅沢な時間を過ごすこともできます。ラウンジ前に広がるプールは24時間利用可能です。昼間は強い光が注いでいますが夕方になるにつれ、一面オレンジ色になり、暗くなると静かに灯る照明や炎が素晴らしい映像として目に刺激を与えます。こんなに美しい夕暮れを感じたことはあっただろうかと思うひと時です。

夜は、レストランで食事となります。近くにレストランなどありませんので、ここで食事をする以外術はありません。レストランは毎日新鮮な食材を使ったアメリカ料理を準備していてくれます。種類も多く、苦手な食材など丁寧に聞いてくれるので注文は安心です。そして料理の味も素晴らしく感動します。
ここでも名前を聞かれることなく、素晴らしいサービスも相まって快適な時間を楽しむことになります。

ホテルにはジムやスパもあります。それぞれ面積は広く快適です。スパは様々なコースが用意されています。昼間はラウンジに行くと軽食やコーヒーなどが用意されています。プールサイドのオープンテラスや砂漠に向かったテラスなどでくつろぐのもいいでしょう。

アクティビティ
このホテルに滞在する人は3泊以上の連泊をするそうです。昼間は、車でアンテロープ・キャニオンやブライス・キャニオンまで観光に行ったりする人もいますが、ほとんどの滞在客は敷地内で過ごしているようです。岩山の上でヨガをしたり、いくつかのトレイルをハイキングしたりしています。施設内のアクティビティにはホテルスタッフが付き添ってくれます。往復数時間のトレッキングには、レストランスタッフが簡単なランチボックスと十分な水を用意してくれます。

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このホテルが素晴らしいのは、客が部屋から出て何かをしようとすると、さりげなくスタッフが近寄ってきて要望を聞いてくれます。もしトレッキングに行くというと直ぐに様々な準備をしてくれます。お茶をしたければすぐに欲しいものを用意してくれます。この気配りが毎回驚きです。そして、チェックアウトするまで、一度も名前や部屋番号は聞かれません。ホテルに来たときに顔を覚えていて、全てを対応してくれるスタッフはとても優秀でした。おもてなしの国日本でも、このホテルのようなサービスに出会ったことはありません。とても高い意識を持ち、宿泊客に快適な滞在をして貰おうというスタッフ全員の素晴らしさを感じます。

日本人観光客は、少ない休暇を無駄にしないようにとたくさんの観光地を巡り写真を撮って帰って来る方も多いとおもいます。そういう旅もいいかもしれませんが、本当の旅というのはここアマンギリに長期滞在し、のんびりとすることなんだろうな、と思います。ゆっくりと流れる時間、こんなにも多くの星があるんだと驚かされる夜の星空、のんびりと岩山へ続く道を散歩する瞬間、ラウンジでの読書、沈む夕日を見ながらの入浴、全てがとても贅沢で、刺激があるのです。

最近は、アマンギリへの日本人パックツアーもできましたが、できれば自分の力でホテルまでアクセスして自分の好きな時間をここで使って欲しいです。


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キャニオン ランズ 国立公園 (ユタ州) [>grand circle]

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今回もグランドサークルにある大自然をお伝えします。「キャニオン・ランズ」とカタカナで表記するとどんな意味なのかわかりにくいですね。英語で表記するとCanyon Landsとなります。谷の土地という意味です。文字通りこの広大な公園内には大きな谷がいくつも存在しています。何故「谷」が沢山あるのかというと、コロラド川とグリーン川という2つの川が何千万年もの年月をかけ土地を削り取った結果なのです。

私がこの公園を知ったのは2年前にモニュメント・バレーを訪れたときです。近くの高台に行ったらアメリカ人の家族がいました。彼らも私たち同様、車でグランドサークルを巡っていたようです。どこに行ったのか、どこが良かったかなど話をするうちに、彼らは「キャニオンランズ」には必ず行くべきだと強く勧めたのです。キャニオンランズを見たらグランドキャニオンなんてたいしたことない、と断言していました。私は聞いたことのない場所を勧められとまどいましたが、そのときは時間がなく結局行けませんでした。

そして、やっと今年ずっと気になっていたキャニオンランズにアプローチできたのです。行き方はいろいろとありますが、どのルートも日本からは遠い道のりです。私は、レンタカーでロサンゼルスから向かいました。途中グランドキャニオン、モニュメント・バレーを通り、3日目にゲートシティであるMoabに到着しました。日本から一番行きやすいのはラスベガス経由でしょう。ラスベガスからならば1日でアプローチできます。ユタ州ソルトレイクからも5時間ほどでアクセスできます。
キャニオンランズの周りにはMoabくらいしか街がありません。日帰りは不可能なのでMoabでの宿泊は必須となります。Moabは、キャニオンランズ以外にアーチズ国立公園のゲートウェイとなります。夏などは早めに宿を押さえたほうがいいでしょう。

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キャニオンランズ国立公園へ行く途中の景色

キャニオンランズ国立公園の面積は1.366km²。かなり広大です。アクセスは車のみ。他の手段はありません。Moabを出ると、キャニオンランズの手前にデッドホース・ポイント州立公園がありますので立ち寄ってみました。川が蛇行してできた高台です。かつてこのあたりでカウボーイが野生の馬をここに追い込んで捕まえたそうです。なかには、捕まるのが嫌で崖から川に滑落して死んだ馬がいたそうで、この名前がつきました。

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川は今でも浸食を続けています。この川の下流にグランドキャニオンがあり、さらにその先にフーバーダムがあるのです。

川の流れがここまで大地を削り取ってしまうという自然の力にも驚きましたが、こんな場所に追い詰められた馬の心境を考えると、ちょっと悲しくなりました。

そしていよいよキャニオンランズ国立公園に向かいます。
この公園は2つの川によって浸食されているため「アイランド・イン・ザ・スカイ」「ニードルズ」「メイズ」3つの地域に分けられています。それぞれの地区には数時間かけて遠回りしないと行けません。

殆どの観光客は「アイランド・イン・ザ・スカイ」に向かいます。ここは、コロラド高原が川に浸食された壮大な景色を見渡すことができます。眼下には360m下にホワイトリムと呼ばれる大地が見えます。そしてそこからさらに300m下に川が流れているのです。

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2年前に出会ったアメリカ人が言うとおり、この景色には驚かされました。まさに「空に浮かぶ島」に立っているようです。下からは穏やかな風が吹き上がり、自分が立っている岩はとても暖かく心地が良かったです。ここには柵がありません。だから崖の際まで歩いていけます。飛び降りたら360m落ちてしまいます。崖の真下をのぞき込むと、自分が立っている岩と同じ材質の岩がボロボロと落ちています。今までここから何人が滑落したのでしょう。誰も命を落としていないというのは考えにくいほど危険な場所でもありました。

でも、自分の目の前に広がる景色には見とれてしまいました。写真ではお伝えすることのできない感動です。私も帰国後は、沢山の人にここを勧めています。

アイランド・イン・ザ・スカイには、いくつかのビュー・ポイントがあります。
アップヒーバル・ドームは、岩塩層が流動してできた説、火山噴火説、隕石説がある大きなドームです。現地には、これら仮説が説明されたボードがありますが、素人にはどれも説得力がありました。最近では、このドームは隕石説が正しいと思われているそうです。

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私には噴火口のように見えました

では、他の地区も簡単にお伝えしておきましょう。
ニードルズ地区は、赤と白の縞模様の岩が浸食されている場所です。アーチ状の岩も多く見所は満載ですが、簡単に行くことができません。4WD車でポイントに近づき、長距離を歩かないと行けません。
メイズ地区は、行くのがさらに困難です。グリーン川の浸食が綺麗に見えます。

キャニオンランズ国立公園は、日本からアプローチするのがちょっと大変ですが、アイランド・イン・ザ・スカイからの景色は一生忘れることのできない素晴らしいものです。お金では買えることのできない思い出となります。グランドサークルに旅する予定がある方は、是非キャニオンランズ国立公園まで足を伸ばしてみてください。

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ゴブリン バレー 州立公園 (ユタ州) [>grand circle]

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今回は、グランドサークルにある皆さんがあまり行かない場所、ゴブリン・バレーを紹介します。

ご存じのようにグランドサークルというのは、アメリカ西部のレイク・パウエルを中心としたエリアの総称で、この円の中には沢山の国立公園や州立公園が点在しています。殆どの公園が自然の力によって数千万年〜数億年かかってつくられたもので、とても驚かされる光景が広がっています。
グランドサークルには、アクセスがしやすく日本人にもなじみのあるグランド・キャニオンやモニュメント・バレーなどがありますが、それらよりも凄い公園がまだまだあるのです。ただアクセスが悪く自分で車を運転して行くしか方法がないので、グランド・キャニオンやモニュメント・バレー以外の公園は、あまり知られていないようです。

では、本題のゴブリン・バレー州立公園(Goblin Valley State Park)を紹介しましょう。
ゴブリンとは、「怪物」「悪魔」という意味です。スパイダーマンの敵でグリーン・ゴブリンというキャラクターがいましたが、やはり「緑色の悪いやつ」という意味でした。でもどこか憎めない悪いやつという意味合いもあります。この公園は、「ゴブリンの谷」と名付けられています。行ってみると納得するのですが3メートルくらいある巨大なゴブリンの形をした岩が無数にあるのです。

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まずはアクセスの仕方です。
近くの街は、どこになるのでしょう。小さな街はいくつか点在していますが、おそらく日本人にとってはラスベガスからが一番行きやすいのだと思います。他にはユタ州のソルトレイクからでもアクセスできます。そのくらい陸の孤島にあります。私は1週間かけてグランド・サークルを回る途中で立ち寄りました。私がゴブリン・バレーに行った翌日はラスベガスに泊まりました。ということは、がんばれば1泊でラスベガスからゴブリン・バレーまでの往復が可能ととうことです。

ラスベガスからだと街の中を走る15号線に乗りソルトレイク方面に北上し、3時間くらい走ったら50号線に乗り換え東に向かいます。そしてさらに3時間くらい走り、24号線を西に戻るのが一番早いアクセス方法です。50号線と24号線は、平行して走っているのですが、24号線は、高速道路ではないので、時間がかかります。でもこの24号線は、アメリカ国内でも絶景の道として有名なので、是非時間をかけて24号線を走って貰いたいです。

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ゴブリン・バレーの北側は、何もありません。Gogle Earthでみると、北側と東側半径150kmは、荒涼とした砂漠が続いています。その中を道がひたすら走っているだけです。そしてバレーに近づくと、草原となります。延々と道が続き、こんなところに公園があるとは思えない感じでした。

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でも、標識を信じて向かうと、ちょっとした丘が見えてきます。その麓に小さな小屋がありました。ここが公園のゲートです。トイレはここと公園内にあるだけで、周囲には全くないので、是非利用しておきましょう。

ゲートをくぐると、直ぐに不思議な岩が見えてきます。確かに小悪魔っぽい形をした岩がそこにあるのです。これは、面白い!わくわくしながら車を走らせ丘の上で車を止めると、丘の裏には無数のゴブリンがいました。この光景はなんとも言い難いものです。とにかく予想以上の数に唖然とさせられます。なんでこんな形の岩ができたのか?そしてこんな広大な砂漠の中で、ここだけに変な岩が密集しているのか理解できません。

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ネットで調べると、岩に水と風が通り、数千年をかけて作り上げた自然の芸術だと書いてありました。それにしても何故ここだけ?という疑問が残りました。

よく見ると、ゴブリンの間に人影が見えます。ここは、入場制限などなく人が入っていけるのです。早速私たちは、車を降り歩いてゴブリンの中に入りました。1個の高さは2メートルから5メートルくらいです。殆どのゴブリンは3メートルくらいでした。中に入ると、そこは巨大迷路のようです。岩をさわってみると、火山灰のような細かな砂が圧力で固まっているような性質でした。ですから強くひっかくとボロボロと岩を削り取ることができます。これだけ柔らかい岩なら雨が降るだけでどんどん削れるでしょう。後は、水の流れる方向などで完成します。ここは谷なので、北側から風が吹き抜けます。きっと大まかに削り取られた岩の間を強い風が吹き抜け、さらに磨かれてこのかわいらしい形状になったのだと思われます。

私は、グランド・サークルの様々な公園に行きましたが、このあまり知られていないゴブリン・バレーが大好きです。グランドキャニオンのような壮大さもなければ、宿泊施設もないですし、観光客もほとんどいません。でもあのかわいらしい形の岩にはなんだか愛着を持ってしまうのです。

ゴブリン・バレーは、夕方訪れるととても綺麗です。但し近くに宿泊施設だけでなくガソリンスタンドすらありませんので、計画的に訪れてください。一番近い宿泊施設は、車で西に90分くらい進んだキャピタル・リーフ(2軒のモーテルあり)くらいです。




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グランドサークルとルート66を巡る7日間 8/8 [>grand circle]

ラスベガスロサンゼルス

ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
今回でグランドサークルとルート66を巡る旅は終わりです。
最終回は車の移動はなく、ラスベガスです。

ラスベガスには、15時頃到着しました。宿泊は、バグジーが作ったフラミンゴです。実は、私がいつも泊まるベラージオとマンダレイ・ベイのThe Hotelは、満室でした。何故混んでいるのかわかりませんが、とりあえずラスベガスが初めての友人にはフラミンゴもいいのではないでしょうか。

フラミンゴに到着してみると、やはり今までのホテルとはかなり違います。古いし使い勝手が良くないんです。でも、ここしかあいていなかったし、ホテルに滞在して何かするわけではないので、まあ、いいでしょう。

荷物を置き、早速街に繰り出します。といってもラスベガスはひとつひとつのホテルが巨大なので、移動が大変です。この日の夜はシルク・ドゥ・ソレイユのショーを2つ見ることになっていたので、チケットをピックアップしただけで夜になってしまいました。

「LOVE」
シルクの最新のショーです。日本では「サルティンバンコ」「アレグリア」などで有名ですが、これらは移動式のショーです。ラスベガスには常設のショーがいくつかあります。違いはステージセットです。移動式はサーカスのように動かないステージがあるだけですが、常設は、ステージが稼働するのです。これが各ショーによって異なり、かなり驚かされます。

「LOVE」は、ビートルズをテーマにしたショーです。ビートルズの楽曲を使いながらビートルズをサーカスでイメージするというものです。私は「マンマ・ミア」みたいなものなのかなあと思っていましたが、シアターは360度に客席が配置されています。観客は様々な角度からショーを見ることになるので、あるストーリーを演じるわけではないようです。やはりサーカスなのでしょうか。

ショーが始まりました。ステージからは大きなセットが出てきたりしてなかなか華やかです。音楽はほぼビートルズの原曲が使われていてなかなか贅沢です。どうやらビートルズが結成され解散するまでを音楽とショーで再現しているようなのですが、それは観客にいまひとつ伝わってきません。そして、シルクの目玉であるサーカスの部分がほとんどないのです。ただパフォーマーが踊っている部分がおおく、なんだか、シルクらしくありませんでした。結局最後までこの中途半端なショーは続き終了してしまいました。友人は、シルクのショーを始めて見たので、それなりに興奮していましたが、私にとってはかなり残念なものでした。

「ミスティア」
シルクの常設ショーの原点です。このショーは、移動式をそのまま一カ所で運営しようと始めたようで、ステージはとてもシンプルです。ステージは平らから階段状になったりしますが、基本はパフォーマンスが見えやすいようにするためです。
ショーが始まると、次々と驚くべきサーカスが登場しました。何度も声を上げてしまいます。人間の限界を超えた筋肉の動きは素晴らしいです。これぞ、シルクです。拍手、拍手!

見終わった後の興奮は今でも忘れることができません。シルクのショーは、「ミステア」のように非常にハイレベルなパフォーマンスが要求されるのですが、それをできる人というのは限られているのでしょう。「ミステア」が始まった頃は、このショーだけに人を配置すればよかったのでしょうが、この5年の急速な派拡大路線により、人材が枯渇したはずです。そこで、新しいショーはステージの凄さに注力し、パフォーマーの技量はそれほど問わないようにしたのではないでしょうか。1つのショーを見るだけだと、それなりに演出されているので楽しめるのですが、初期の「ミステア」と最新の「LOVE」を続けて見てしまうと、このあたりがわかってしまいます。

この後、ラスベガスで一番行きたいスポットと言われるパームスの「ゴーストバー」で飲みました。ラスベガスのホテルは自殺者が出やすいので窓が開かないようになっています。でもここは、55階にもかかわらず手すりなどなく、オープンエアーなのです。ラスベガスの夜景を見ながら酒を飲める贅沢なバーです。

翌日は、久しぶりにゆっくり起きました。集合は11時です。この日は、ラスベガスを観光することにしました。
まず、ストリップを南に向かいマンダレイベイまで行きます。そこからモノレールを乗り継いでストラトスフィアまで一気に北上するのです。フラミンゴをでてパリス、改装中のアラジン、MGMグランドを抜け、フーターズに行きました。ここはかつて日系ホテルだったサン・レモです。今年からサン・レモはアメリカのレストラン、フーターズに買収されました。フーターズは変なホテルで、ホテル内にはフーターズ・ガールと呼ばれるホットパンツにTシャツ姿の女性がうろうろしています。ここで昼食を食べたのですが、名前の通り客は目をキョロキョロさせていて笑えました。

その後、各ホテルをぐるっと周り、ストラトスフィアに到着。ここには西海岸で一番高いタワーがあります。東京タワーと同じくらいの高さでしょうか。この上に絶叫マシーンがあるのです。早速チケットを購入し登ってみます。数年前、私はここでビッグショットという打ち上げ式のアトラクションとジェットコースターにのりました。しかし、今回行くとジェットコースターは廃止されていて新しいマシーンが設置されていました。んー、なかなか凄いです。

一応、チケットは買ってしまったので、乗ることにしました。

乗ってみるとやはり結構こわかったです。晴れていたので景色もよく見えました。

そんなことをしているうちに夕方になってしまいました。我々はショーを見るため移動を始めました。
今回の旅行ではラスベガスは2泊という予定だったので、がんばってもショーは4つしか見られません。かなり悩んで昨日の2つと「KA」にしました。本当は「O」も友人に見せたかったのですが、残念ながら良い席が取れませんでした。

「KA」
「KA」は、シルクの集大成的なショーです。このひとつまえに作られた「O」は、水を扱っていて素晴らしい作品です。このショーの目玉は巨大な水槽です。数十トンの水を扱う水槽はきっと数十億円します。この巨大ステージと素晴らしいパフォーマンスが絶妙の分量で掛け合わせています。この「O」をさらに昇華させたのが「KA」なのです。

「KA」とは火のことです。火をテーマにしたショーです。このショーには、舞台がありません。舞台は宙に浮いていて刻々と変化します。この動く巨大な板の上や端では、驚くべきパフォーマンスが繰り広げられるのです。さらにこのショーにはストーリーがあります。

私は、昨年のオープニングで「KA」を一度見ています。あのときの感動を友人に見せたくてチケットを入手しました。席はセンター。一番良い席でした。ショーが始まると、やはり素晴らしい作品でした。特に日本人が演じるバトントワレは、他のパフォーマンスから抜きんでて感動しました。

しかし、残念だったのは、昨年と比べるとクオリティが落ちていること、そしてストーリーが改変され中途半端なかたちで終わってしまうことです。おそらく、パフォーマーが怪我をしたりして当初の演目が演じられなかったのかもしれません。とにかく昨年のほうが素晴らしかったのは間違いありません。でも、これだけを見た友人は満足してくれていました。きっと比べると満足できませんが、初めてなら納得のいくレベルなのでしょう。

今回の旅行の最後を締めくくるのは、MGMグランドのバッフェとレビュー「ラ・フェーム」です。バッフェは味もサービスも酷いものでした。これは、仕方がないですね。「ラ・フェーム」は、どんなショーなのでしょう。

「ラ・フェーム」
パリのナイトショーを再現するレビューです。わかりやすいラスベガスのショーでしたし、席は特別席でしたが、シルクのショーを見てきた私たちには、かなり退屈でした。ショーの演出もいまひとつで、もっと面白くできるのになあと思うことが何度もありました。

とういうことで、これで1週間に渡る「サイドウェイ」の旅が終了しました。

翌日、友人はラスベガスから直接日本に帰ります。私は、朝、友人をラスベガスの空港に送り、ひとり車でロサンゼルスに戻りました。
航空券がうまくとれなかったためで、私は1日遅れて日本に戻ることになってしまったのです。

ラスベガスからロサンゼルスまでは約4時間です。特に何もない道をひたすらひとりで走りました。途中、バーストーからは初日に走った道を走ります。初日にここで何を話したとか、ここで立ち寄ったとか思い出しながらルート66をLA方面に向かいました。

私にとって最後の宿になるパークハイアット・ロサンゼルスには15時頃到着しました。夕食の約束をしていたので、それまで買い物でもしようと考えていたのですが、ホテルで爆睡してしまいました。気づくと日没でした。太平洋に沈む夕陽がきれいでした。

夕食は、LA在住の大学の先輩と一緒です。この方はいつもLAで話題のレストランに連れて行ってくださいます。今回は、イタリアンでした。旅行全行程で一番、というか、ずば抜けて美味しい食事でした。

翌日は、New Style Club ANAのシートで爆睡しました。


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グランドサークルとルート66を巡る7日間 7/8 [>grand circle]

<グランドキャニオンからラスベガスへ>

グランドキャニオンに入るには、2つの方法があります。ラスベガスやロサンゼルスからアプローチする南からのルートと、モニュメントバレー方面からアプローチする東からのルートです。今回は、東から行ったのですが入り口付近は大雨。今日は日没が見られないと確信していました。ゲートをくぐり、走れば走るほど大雨になっていきます。途中、ほとんど視界がゼロになり、徐行しながら進んでいきました。

西に進んでいくと、今までの雨が嘘のように急速に天気は回復していきました。これはいったいどういうことなのでしょう。あまりに急な天候の変化にただただ驚くばかりです。気がつくと、車はグランドキャニオンの直ぐ脇をキャニオンに平行して走っていることがわかりました。ビューポイントも見えてきました、早速車を止めてグランドキャニオンを見てみます。

雲一つない空から夕陽が注ぐグランドキャニオンは、とても雄大でした。私は以前グランドキャニオンを訪れたことがあるのですが、そのときはラスベガスから飛行機で来たので、キャニオンには1時間ほどしかいませんでしたし、見たのはサウスリムビレッジからだけでした。しかし、今見ている景色は以前の景色とは全く違いました。奥行きもあり、深さもあり、赤く輝くキャニオンに暫く見入ってしまいました。

我々が見入っていた場所は、リパン・ポイントという場所だそうです。そこから今回宿泊するサウスリムビレッジまでいくつか出現するポイントに立ち寄って変化するグランドキャニオンを楽しみました。この辺りは標高が2100メートルもあり、とても寒かったです。10月下旬で気温はすでにマイナスでした。ここでもロサンゼルスで購入したダウンジャケットが役立ちました。

車はさらに西に進み、ビレッジに入ります。夏でもないのにかなり混んでいます。私たちは、El Tover Hotelを探しました。グランドキャニオン内にはいくつか宿泊施設があるのですが、今回予約したのは、このEl Tover Hotelの隣で経営が同じKachina Lodgeです。どうしても部屋からグランドキャニオンが見たかったのですが、部屋からキャニオンが見られる部屋はEl Tover HotelのスイートとKachina Lodgeのキャニオン側の部屋だけです。El Toverのスイートは既に予約が入っており、Kachinaのキャニオン側の2階の部屋を押さえました。チェック・インは、El Tover Hotelで行うので、まずはEl Toverに行きました。


(これがEl Tover Hotel)

そして予約がある旨伝えると、1室2晩の予約になっていました。私は2室1晩と予約を入れていたはずです。このことを伝え、さらに予約控えを見せると、ホテル側はなんとかしてくれました。私は今回、こういう問題が起こることを避けるため全てネットで予約し、控えをプリントして持ってきていたので、こちらの主張は通りましたが、アメリカだと途中人が介在するとこのようなミスが頻発します。今回も予約センターがネットで情報を確認して、それをスタッフがホテルに伝える段階で間違っていたそうです。予約センターのデータをホテルにそのまま流し込めば問題ないのですが、システム構築がちゃんとできていないのでしょう。キーをもらい部屋に行くと、2部屋共にキャニオンサイドではなく、1つは景色の悪い部屋でした。さらに部屋の中にはだれかのスーツケースが!ネームタッグを見るとどうやら日本人らしいのです。私たちは、このどなたかのスーツケースを隣のEl Toverまで運び状況を説明しました。あのスーツケースの持ち主は、きっと荷物がなくなり困っていたことでしょう。ホテルのスタッフも驚いていました。アメリカのホテルでは高級ホテルでもこういうミスが起こりますので、気をつけた方が良いでしょう。

気を取り直し、日が沈むまでビレッジからキャニオンを見て、食事をすることにしました。El Tover Hotelのメインダイニングはすでに満席。そこでKachinaの西隣にあるBright Angel Lodgeのレストランで食事を採ることにしました。食事は、いつもながらのステーキです。

今回の旅行で痛感したのは、アメリカの田舎の料理のまずさです。ロサンゼルスやニューヨークなど大都市に行く場合は日本と同じくらいのクオリティの料理を出すレストランが結構あります。しかし、都市を外れた瞬間、味はひどいことになります。何度も失敗をして辿り着いたのは、味付けをしていない焼いた肉が一番無難だということでした。狂牛病の恐ろしさを、リサーチした知人から聞かされているので、私はアメリカや吉野家では絶対に牛肉を食べないと誓っていたのですが、そんなこと言っていられない状況に追い込まれてしまいました。結局、旅の途中からステーキを食べるようになってしまいました。価格は安いので、できるだけ安全なフィレ肉にしていましたが、数十年後、友人と同タイミングでボケ始めたら、このときの食事が原因です。

レストランから出ると、あたりは一面の闇です。しかし、空を見上げるともの凄い数の星が輝いていました。子供の頃以来天の川を見ました。あまりに綺麗な星空に暫く見とれていました。

今回の旅行では、来るときの飛行機以来ネット接続をしていませんし、携帯もバーストーあたりから全く繋がりません。ホテルに問い合わせると、Bright Angel Lodgeでネット接続ができるというので早速PCを担いで行ってみました。そこにあったのは、ネットに接続された端末で、自分のPCは接続できないそうです。仕方がなく備え付けのPCをチェックすると、有料ですが日本語表示ができることがわかりました。そこで20ドル支払い.Macアカウントに接続すると、山のようなメールが届いていました。そりゃそうです。1週間近くメールを見ないし、携帯も通じなければ皆、個人アドレスに連絡してきます。重要なメールだけチェックしていると、いきなり接続が終了していまいました。なんと、ここは20ドルで10分弱しか接続できないのです。高い!仕方がないので必要なことだけ確認し、ゆっくりとニュースを見たりするのを断念しました。

翌朝は、日の出を見るため朝5時に起きました。そして、ひとりでキャニオンを歩きました。太陽は東の空で光を発しており、あと30分ほどで日の出となるでしょう。薄明かりのキャニオンも綺麗でした。寒いのに日の出を待つ人が結構いました。日本人が多いようです。どこに行っても日本人は早起きで観光も真剣です。

日が昇ってくると、キャニオンは昨日の日没とは全く違った表情を見せてくれました。とても立体的で、綺麗なキャニオンです。寒さも忘れ見とれてしまいました。やはりグランドキャニオンは最低でも1泊しないと素晴らしさがわからないなあと強く強く思いました。

友人と待ち合わせをして、車で昨日行ったいろいろなビューポイントに移動しました。それぞれのポイントから見る朝の景色はやはり昨日の夕焼けに染まるキャニオンとは全く別の表情です。これには驚かされました。

その後、ホテルをチェックアウトして、グランドキャニオンを後にしました。グランドキャニオンを出てすぐのところにIMAXシアターがあります。そこでは「グランドキャニオン」というIMAX映画を上映していました。私たちは8:30からの初回を見ることにしました。
IMAXとは、巨大なスクリーンに映像を映すシステムで日本にもいくつかIMAXシアターがあります。この映画は、スクリーンの大きさからストーリーテリングよりも大自然を映すことに向いています。よって、世界中大自然がある場所には、それをテーマにしたIMAX映画を上映するIMAXシアターがあります。私たちは映像の仕事をしているので、この映画はどうしても見たかったのです。
映画は、予想通りIMAXのメリットをいかしたダイナミックな映像でした。映像には魅了されます。しかし、そこで描かれるストーリーや演出はかなりチープでがっかりさせられました。なぜ、あのようなつまらないストーリーをつけてしまったのか不明ですが、その問題を差し引いても雄大なキャニオンを空から映し出す映像には驚かされ見る価値は十分になりました。

その後は、IMAX映画の演出について語りながらラスベガスを目指しました。

途中、ロサンゼルスを出発した日に走ったルート66を逆に走りました。4日間かけて4州をぐるっと1周したことになります。
ウイリアムズの街で給油し食事をして、さらにラスベガスを目指しました。

ラスベガスに行く手前にはフーバーダムを通ります。フーバーダムに近づくと大渋滞となってしまいました。これはいったいどういうことでしょう。ダムはテロが起こる可能性があるということで厳しくセキュリティチェックが行われていました。さらに車から見ダムをようとする人がいるために引き起こされた渋滞でした。

我々は駐車料金を支払い、車を止めてフーバーダムを見学しました。何度来てもあまりの巨大さに驚かされます。今までは自然の雄大さに驚かされてきましたが、ここでは人が作り上げたダムの大きさに驚かされました。

ダムのあたりは現在工事中です。現在は道がダムの上を通っていますが、数年後には橋が架かり、ダムを経由しなくてもいいようになります。こうなると渋滞も解消されますし、テロの心配も大幅に減るでしょう。

さあ、あとは最後の目的地ラスベガスです。


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グランドサークルとルート66を巡る7日間 6/8 [>grand circle]

<モニュメントバレーからグランドキャニオンへ>

朝、起きると、まだ真っ暗でした。でも東の空がなんとなく明るくなっています。部屋にはバルコニーがついているので、そこでなんとなく外を眺めていました。それにしても寒い!そういえばロサンゼルスで購入したダウンがありました。それを着て眺めていると空が急に明るくなってきました。日の出まであと20分くらいあるのですが、朝日は既に闇を浸食しています。遠くにモニュメントバレーのシルエットが見えてきました。時間が経つにつれ空が明るくなってきました。あー、なんて綺麗なのでしょう。モニュメントバレーが朝日に照らされてくっきりと見えてきました。すると隣のバルコニーからシャッターを切る音が。友人もこの日の出を見ていたようです。

モニュメントバレーの日の出を満喫した我々は、ホテルをチェックインして、出発しました。まずホテルの経営するガソリンスタンドで給油し、そこに付随するコンビニで朝食を食べました。私はブリトーを食べたのですが結構美味しかったです。

今日の予定は、モニュメントバレーからグランドキャニオンに直接向かうはずでしたが、昨日行くはずだったフォーコーナーに行くことになりました。方向は魔逆なので、モニュメントバレーを出て一度東に向かい、フォーコーナーズでUターンして、またモニュメントバレーを通過し、西にあるグランドキャニオンに向かいます。ちょっと無駄に思われましたが、結果これが大正解となります。

モニュメントバレーを出発しR160を昨日とは反対方向に走ります。そして暫く走り後ろを向くと、今回の旅行で一番感動した景色に遭遇しました。なんともいえない景色です。また「すげー!凄いよ、ホント」と絶叫してしまいました。この場所は映画フォレスト・ガンプ」が走るのをやめるところですね。写真では、あの感動を切り取ることができないのが残念です。視界にはもっともっと凄い景色が確認できたのです。

しばらくこの景色を見て、車に乗り込みメキシカンハットという街を目指しました。この街はケイヤンタよりは小さいですが、そこそこの大きさの街です。この街の名前の由来は直ぐにわかります。どこからでも見えるこの岩。

メキシコ人が帽子をかぶっている姿にそっくりです。

メキシカンハットを通り過ぎ、我々は寄り道をすることにしました。「グースネック州立公園 - Goosenecks State Park -」です。看板はでていましたが、辿り着くまでは1本道があるだけです。果たしてどんな公園なのでしょう。道は、途中でとぎれていました。ここが公園?と思って車を降りると、その先は渓谷になっているようでした。さらに近づくと!ああー、なんなんだ!これはぁぁ...... そこには信じられない景色が現れました。蛇行する川が大地を削り取っているのです。狭いところは90メートルだそうです。深さはかなりあります。これは凄い。そして怖い。だって、柵とかないんですよ。一歩間違えたら、この深い深い谷に落っこちてしまいます。あー、怖い怖い。

感動とはちょっと違いますが、この光景は人生で一番驚いた景色かもしれません。
次は、さらに寄り道をすることになりました。グースネックから30分ほどのミューリーポイントという場所にいってみることにしました。そこはいったいどんなところなのでしょう。

ミューリーポイントは、公園に指定されているわけでもなく、ただの展望台のようです。まずは、地図にある方向に走り出します。しかし、道の先にはかなり高い切り立った断崖があるのです。さて、この先、道はどこにいくのでしょう。どう考えても迂回できるほど、正面の断崖は小さくありません。というより巨大すぎます。もしかしたらトンネルがあって、この大きな山を通り越すのでのかなあ、そうに違いない。こんな田舎にトンネルを掘るなんて無駄なことするなあ、などと考えながら直進します。

すると、道はついに断崖につきあたってしまいました。正面の断崖はシーダメサというそうです。道にはなにやら標識がいくつも立っています。大型車や長い車両は迂回せよ、路肩がもろい、舗装がなくなる.....。とにかく警戒するような標識ばかりです。あれ、トンネルはないのかな?実は、この道は、目の前の断崖を上っていくのでした。かなり怯みましたが、ここまで来たので上ってみようということになりました。

いざ、登り始めると、道は舗装されていなく、かなりの急勾配を登っていきます。4WDじゃなかったらちょっと辛いかもしれません。さらに晴れているからいいですが、雨だったら絶対にやめるべきです。それほど危ない坂道でした。場所によっては道幅も狭く、結構ドキドキします。この坂道を登り切ると、眼下には壮大な平野を見ることができました。といっても眼下の平野は、標高が高く、それより低いところに、グースネックがあるんです。それを考えると、ここの標高はどのくらいなのでしょう。かなり高いということになります。

シーダメサの上に辿り着き、ミューリーポイントを目指します。看板もなく道は未舗装です。こんなところ事前のリサーチがなければ絶対に来れません。本当にこの先が目指すポイントなのかよくわかりませんが、今いるところはメサという巨大な岩山なのだから、端に行けばその先からの景色は壮大なはずです。とりあえず、この岩山の行き止まりまで車を走らせます。すると、だんだん景色が見えてきました。ちょっと怖いくらい高いところにいるのがわかってきました。

「わー、すんごい!凄い!」もうこれしか言えません。ついたところは、何の整備もされていない岩山の突端です。そこからは、遙か数十キロ先まで見通せます。地平線のあたりにはモニュメントバレーも見えます。直下には川が蛇行して流れています。グースネックもふぉこかにあるのでしょう。直下は怖くてあまり見ることができませんでした。私は高所恐怖症ではないのですが、柵もないしとにかく怖くて怖くてたまりません。

そこには車が2台泊まっていて、2家族が写真を撮っていました。彼らは断崖の際を走ったりしています。ここは標高が高いので結構強い風が吹いていて、本当に一歩間違ったら谷底に落っこちてしまいます。危ないよー、と注意しても気にしていません。娘さんは、頂の岩と岩を飛び越えたりしています「あー、危ない!」といっても平気です。もしかして、先にはまだ岩があるのかなと思って頂に行ってみると、その先は数百メートル落差のある絶壁でした。怖さで言うと、先ほどのグースネックの数倍上です。
すると、家族のお父さんが近づいてきていろいろと質問を始めました。彼は、ここよりもっと素晴らしい場所があると説明してくれました。そして暫くこの危険な場所で話をするうちに、なんだか仲良くなり、今から一緒にそこに行こうということになりました。でも、その場所はキャニオンランズ国立公園の中にあるので、もしそこを目指す場合は、今後の旅のスケジュールを大幅に変更しなければなりません。我々は丁寧にお断りして、ここを後にしました。

そして、来た道を今度は下るという試練が待ち受けていました。下りる方が怖かったです。下りきったときは正に「地に足が着く」感じでした。
そして、フォーコーナーズを目指します。

アメリカの地図を見てください。アメリカの州は結構ざっくりと州境を決めているので直線がおおいです。中には真四角の州があったりします。でも4州の境界線が十字に交わっているのは1ポイントしかありません。ここがフォーコーナーズです。ユタ州、オレゴン州、ニューメキシコ州、アリゾナ州の4州が交わっている、ただそれだけの場所です。我々はその1点を目指し東に走りました。途中、「地球の歩き方」の地図の道路番号が間違っていて道に迷ってしまいました。でも進む方向はわかっていたので東に進むと、未舗装路になり、さらにとんでもない油田地帯に迷い込んでしまいました。ここはもう道ではありません。惑星の表目のようなところをすすみ(後戻りできないくらいの悪路に入り込んでしまったのです)、ここでかなりのタイムロスをしてしまいました。その後、舗装路に出たのですが、どの地図にもその道路は記載されておらず、仕方がないので、とりあえず方向だけ確認して走りました。そして、遂にフォーコーナーズに到着です。

予想はしていましたが、周りにはなにもなく、ただ、ポイントを示すマークがあるだけでした。はあ。

一応、写真撮影をして、直ぐに引き返しました。帰り道でやはり「地球の歩き方」の地図が間違っていることを確認。昔よりはましになりましたが、やはり間違いはありますね。
悪路を除き、来た道を引き返しました。そして再びモニュメントバレーを通過します。綺麗です。美しいです。そして朝とは違う顔を見せてくれました。モニュメントバレーは、時間によって日の当たり方がかわり、全く違う表情を見せるのですね。

我々は、モニュメントバレーを見ながら、グランドキャニオンを目指します。なんとしても夕暮れのグランドキャニオンを見たかったので、ペースをあげました。R160をチューバシティまで3時間走ります。この道はとてもつまらない道です。何もイベントがありません。とにかく走るのみです。ただただひたすら走りました。途中、パトカーにつけられたりして、ちょっとスリルがありましたが、あのくらいのスリルがないと飽きてしまいます。

テューバシティの手前辺りで、北の空に怪しい雲があらわれました。そして突然大雨が降ってきました。かなり強い雨です。しかし10分も走ると快晴になりました。
テューバシティを過ぎると、今度は北に赤い砂嵐があらわれました。まるで「ツイスター」を見ているように、目の前の大地の砂が巻き上げられ固まりになっていきました。これはかなり大きな砂嵐です。その赤い固まりはどう考えても我々の進む方向に動いてきています。大丈夫かなあ。と思っていた瞬間、赤い砂嵐は私たちの車を飲み込みました。車は宙に持ち上げられてしまったかのごとく揺れました。でも、かろうじて道に接地しています。アクセルを踏んで、なんとかこの嵐から脱出しました。車の後ろから赤い固まりが追っかけてきます。でも、車の速度のほうが速いようで、なんとかこの危機を脱しました。

そして、グランドキャニオンに入ります。


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グランドサークルとルート66を巡る7日間 5/8 [>grand circle]

<フラッグスタッフからモニュメントバレーへ その2>

朝フラッグスタッフを出発し、ルート66を東へ向かってギャラップというニューメキシコ州の小さな街までやってきました。そして、ここからルート66を離れ、大自然を見て回る旅となります。

まずは、「キャニオン・デ・シェイ国定公園 - Canyon de Chelly National Monument -」を目指します。コロラド・プラトーという標高2000メートルを超える高原をひた走ります。このあたりは、インディアン居住区だそうで、高原のところどころに小さな集落があります。道沿いには時々スーパーとガソリンスタンドがある小さな街が出現しますが、立ち寄ると店員やお客さんはネイティブ・アメリカンばかりでした。なんとなく日本人に似ているので、日本の田舎に来たような気持ちになります。

キャニオン・デ・シェイ国定公園までは、比較的単調な景色が続きます。変わることといえば、標高の差なのでしょうか、砂漠地帯と木々が生い茂る緑地帯が交互に現れることくらいです。キャニオン・デ・シェイ国定公園のゲートシティは、R191沿いにあるチンリーという街です。この街も決して大きい街ではありません。でも一応モーテルもあり、宿泊も可能です。ここから車で10分くらい東に公園はあります。キャニオン・デ・シェイとは、スペイン語で「岩の渓谷」という意味の言葉が変化したものだそうです。42Kmに渡り、渓谷が続いています。イメージとしてはグランドキャニオンの小型版といったところでしょうか。ここも、高原から低い位置に渓谷が広がっており、車でこの公園に近づいても特に何も見えません。公園に入ると、突然地面が裂けていて眼下に渓谷が出現するのです。この渓谷の特徴は、かつて原住民が住んでいた遺跡がおおく見つかっていることです。今でもそれらをみることができます。でも、ここに住んでいた原住民は、14世紀ごろ突然消えてしまい、今もその理由はわからないそうです。

「キャニオン・デ・シェイ国定公園 - Canyon de Chelly National Monument -」
www.nps.gov/meve

キャニオン・デ・シェイ国定公園を軽く見学した後、我々は北に向かいました。予想より時間がかかってしまい、今日はフォーコーナーに行くことを断念し、直接モニュメント・バレーを目指すことにしました。なんとしても、モニュメント・バレーの夕景を見たかったからです。キャニオン・デ・シェイからモニュメント・バレーまで車で約3時間。うまくいけば丁度夕景が見られるはずです。

R191を北上していくと、正面にモニュメント・バレーに似た大きな岩山が見えてきました。ずいぶん近いなあと思っていると、この山はモニュメント・バレーではないことがわかってきました。この辺りには、このような岩山がおおく存在するようです。車で近づくとその岩山はかなり大きく、驚かされます。この岩山を迂回する形でR191は北上していきます。さらに北に進むと、またまた驚くべき景色が現れてきます。高原が何かに浸食され垂直になっているのですが、この浸食が続くと、きっとモニュメント・バレーのような形になるのではないかと想像させられるものでした。うまく表現できませんが、モニュメント・バレーができあがる課程を見せられているようです。R191は、この渓谷を下りたり上ったりします。そのたびに視点が渓谷の上になったり、下から見上げたりできます。車を運転していても、このあたりは飽きることなく、驚きの連続でした。

R191はR160とTの字でぶつかります。地図によると、この交差点がメキシカン・ウォーターという街です。このあたりで休憩しようと思ったら、なんと、そこには何もありませんでした。今回の旅行では、このように地図には街のように表記されていても、行ってみるとそこには何もないということが何回かありました。仕方がないのでR160を西に向かいます。そしてモニュメント・バレーのゲートシティであるケイヤンタを目指します。このR160沿いの景色もなかなか面白いものでした。かなりとんがった山や、ブライス・キャニオンの出来損ないのような渓谷が次々に現れます。だんだん、奇怪な岩が増えてきて、モニュメント・バレーに近づいているのが実感できます。きっと飛行機でモニュメント・バレーを訪れる人はこのワクワク感が味わえないでしょう。車でアプローチする醍醐味です。

R160を1時間ほど走り続けるとケイヤンタの街に入ります。ここでR163に入り、北上します。モニュメント・バレーはすぐ近くです。なんとか日没前に目的地に着けそうです。ケイヤンタには、モーテルや大きなショッピングセンターがあり、賑わっていました。モニュメント・バレーを訪れる人のほとんどはここに宿泊するのでしょう。私たちは、モニュメント・バレー内で唯一のロッジであるグールディングス・ロッジに予約が取れているので、この街は通り過ぎます。

しばらく走ると、遂に遂に、映画で何度も見た「モニュメント・バレー - Monument Valley -」が見えてきました。ここは、ナバホ・インディアン自治区に位置しているので国立公園ではありません。インディアンが独自に管理しています。この景色は映画やCMで何度も見ているのですが、それはほんの一部だと言うことがわかりました。とにかく視野に入りきらないほどもの凄い景色です。この驚きはグランドキャニオンより大きかったです。頭の中には「駅馬車」の音楽と「Back to the Future Part 3」の音楽が鳴り響いていました。

モニュメント・バレーがどんどん近づいてきます。我々はロッジにチェック・インすることなく、直接モニュメント・バレーに向かいました。入場料を払い車でそのまま敷地内を走りました。縦長の岩山をビュート、それよりも大きい横長の岩山をメサと呼ぶそうです。本来ならば車をインフォメーション・センターに止めてナバホの人々が行っているバンによるツアーに参加するそうですが、我々は、このために借りた4WDで直接敷地に乗り入れました。予想以上の悪路に驚きながら、間近にビュートやメサを見上げ「凄い!凄い!」と大声をあげていました。時間はちょうどマジック・アウアー。そう、夕陽がビュートを真っ赤に照らしています。この幻想的な景色を日が沈むまで堪能しました。

やはり、ここも高原が削り取られてできていました。ビュートに近づくまでは、フラットな草原でしたが、ビュートの周りは大地が浸食されでこぼこの荒野でした。いろいろと本を読んだのですが、この形ができるまで様々な偶然と年月がかかったことがわかりました。それにしてもあまりにも「ありえない」景色と夕焼けに染まるビュートの美しさに絶句しました。生きてて良かったと思えた瞬間です。

日が沈むと、一気にあたりは暗くなります。我々はこの場所から退去しなくてはなりませんでした。無謀にも普通の車でここに入り込んでしまった観光客は、車がスタックしてしまい、身動きがとれなくなっていました。彼らはナバホの人々が助けてくれるみたいです。我々は、ロッジを目指しました。

ロッジは、ジョン・フォード監督が映画撮影時に宿泊していたところだそうで、各部屋からはモニュメント・バレーが一望でるそうです。私の泊まった部屋はモニュメント・バレーに一番近い建物の2階です。でも部屋に入った時はすでに真っ暗だったので、どういうふうに見えるのかわかりませんでした。

チェック・インを住ませ、ホテルのレストランで食事をしました。ここでは、酒は飲めません。ナバホ族自治区では酒は禁止されているようです。食事を済ませ、早々に我々は各自の部屋に戻りました。
翌日、早起きしてモニュメント・バレーの日の出を見るためです。


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グランドサークルとルート66を巡る7日間 4/8 [>grand circle]

<フラッグスタッフからモニュメントバレーへ その1>

今日は、フラッグスタッフを出発し、大自然を満喫するのがテーマです。最終目的地は、モニュメントバレーです。

ホリデイインは、予想より快適でした。朝は6時30分にロビー集合です。私はちょっと早起きをして、ホテルの周りを散策しました。といっても歩ける範囲は限られていて、隣のモーテルにいくだけで10分くらいかかるので、ちょっと景色を見ただけです。ホテルの側にはサンタ・フェ鉄道が走っていました。この鉄道は、昼夜関係なく、頻繁に貨物車が走っていました。これほど頻繁に鉄道輸送が行われているのを私は見たことがありません。列車がフラッグスタックの街に入ってくると、かならず警笛を鳴らします。これが恐ろしく大きな音で、町中に響き渡ります。ホテルには、警笛についてかかれた注意書きが置かれていました。警笛は鉄道事故を防ぐため法律で定められていること、もしうるさい場合は耳栓をホテルで用意しているということが書かれていました。

ホテルのロビーには朝食が用意されています。この辺りのホテルはどこもこのシステムのようです。私はコーヒーとドーナッツを食べ友人を待ちました。友人は時間ぴったりにやってきました。

まず、向かったのは、昨日日が落ちてしまい見ることのできなかったフラッグスタッフのダウンタウンです。フラッグスタックのダウンタウンは古いながらきちんと整備されたかわいらしい街でした。おそらく60年代の建物でしょう。老舗ホテルや洒落たレストラン、洋服店などが並んでいました。ロサンゼルスからここまでで一番美しい街です。そして観光客で賑わっています。ちょっとしたリゾート地のようでした。

フラッグスタッフを離れる前に給油し、友人はガソリンスタンドの隣のバーガーキングで朝食を購入しました。

次に目指すのは、「アリゾナ大隕石孔国定公園 - Meteor Crater National Landmark -」です。世界で唯一、風化されず残っている隕石孔で、隕石孔として確定されたもので世界最大だそうです。さて、どれほど大きなクレーターなのでしょう。

まずは、RT40をひた走ります。この辺りはルート66は消滅してしまいました。おそらく、かつてのルート66にRT40が作られたのでしょう。道はまっすぐな1本道です。走り続けると周囲には何もない開けた場所にでます。どうやら平原のようですが、かなり標高が高いようです。とにかく視界には草原が広がり、360度地平線が見えました。まさにアメリカドライブです。ここまで周囲に何もない景色は見たことがありませんでした。

経験したことのない景色を1時間ほど走ると、Meteor Craterの看板が見えてきます。RT40を走る車のおおくは貨物車です。隕石孔を見ようとする物好きな人は誰もいないようで、私たちの車だけがRT40を下りました。そして、東へ5分ほど進みます。すると、正面に山が見えてきました。こんなところに山があるなんて変だなあと思っていると、その山の左右が盛り上がってます。Mのような形をした山なのです。もしかしてこれがクレーターなのか、でも大きすぎる。恐る恐る近づいていくと、やはりクレーターのようです。後でわかったのですが、このクレーターは、直径1300メートル深さ170メートルだそうです。クレーターは8時オープンでした。ちょっと早く着いてしまったので、ゲートで10分ほど待ちました。我々の他に2台、オープンを待っている人がいました。


「アリゾナ大隕石孔国定公園 - Meteor Crater National Landmark -」
www.meteocrater.com

入場料を支払い、中にはいると、あとは唖然とするばかりです。フラットな高原の真ん中に巨大な穴があいているんです。その大きさといったら表現することができません。「でっかーい!でっかーい!」と叫ぶしかありません。今から5万年前、直径約30メートルの流れ星が時速約7万キロで大気を突き抜けここに激突したそうです。その衝撃で周囲160キロの動植物を一瞬で死滅させたのです。恐るべき破壊力。そして衝突で残ったのが、このクレーターなのです。
もし、近くを旅行する方がいたら、ここをみることをおすすめします。日本ではあまり知られていない観光スポットですが、とても驚かされ印象にのこるはずです。

我々は、次なる目的地である「化石の森国立公園 - Petrified Forest National Park -」に向かいました。クレーターから1時間ほどのところにあるようです。RT40に戻り、ホルブルックという街でRT180に入ります。ホルブルックも小さいですがなかなか味のある街で、古き良きアメリカの景色が残っていました。時間があれば、ここで休憩したり写真撮影したりすると良いと思います。我々は、ここを通過し化石の森を目指しました。

でも、あたりは平原です。森なんて見えないし、公園らしいものも全く見えません。さて、どこにあるのでしょう。不安になっていると、正面に看板が見えてきました。でも入り口はゲートがあるだけで、その先には何もありません。とりあえず入り口にある建物にはいると、そこには木が化石化して宝石になったものが売られていました。木が2億年の歳月をかけて化石となり、メノウ、オニキス、ジャスパー、クオーツ、アメジストなどの宝石になったものだそうです。けっこう高い価格で売られていました。入り口では、絶対に化石を採取してはならないと注意されました。

公園の中をしばらく走ると、ひとつの謎が解けてきました。化石の森は、高原の地下にあるのです。このあたりだけが雨の浸食で台地が削り採られているのでした。車でアプローチすると、高い台地から低い場所に下りていきます。だから、来るときは何も見えなかったのです。

化石の森には、森があるわけでまりませんでした。2億年前はこのあたりは森だったのです。その森が丸ごと土に埋まり、長い年月をかけ全ての木を化石に買えたのでした。だから、浸食された場所には無数の木の化石がゴロゴロと転がっています。この景色は壮観です。見方を変えると、宝石が数万、数十万と大地にばらまかれているのです。


「化石の森国立公園 - Petrified Forest National Park -」
www.nps.gov/pefo

なんだかこの公園もスケールが違います。こんな景色が30分ほど続くのです。そして、浸食された台地は美しいグラデーションを描いています。この辺りの堆積物は火山灰のようでグレーから青っぽいものがきれいに層に分かれて見えていました。公園の出口近くになると沢山のビューポイントが出現します。止まってみてみると、そこは巨大な渓谷でした。高原が川によって削り取られています。まるでグランドキャニオンのような渓谷はペインテット・デザートと呼ばれ、そこにはただただ谷が広がっていました。

だんだんわかってきたのですが、フラッグスタッフあたりからかなり標高が高くなっており、この辺り一帯の平原は標高2000メートルのコロラド・プラトーの南端に位置しています。その高原を川や雨水が削り取り渓谷が出現しているのです。だから、高原にいると、目線の先には平原しか見えず、大自然の素晴らしい景色は、大地より低いところに出現していることになるのです。

化石の森を見た後は、再びルート66に戻り東を目指します。我々は今日中にモニュメント・バレーに辿り着かないといけないので、時間が許す限り東に向かいます。アリゾナとニューメキシコ州の境辺りは、川が台地を浸食してできた渓谷の中を走ることになります。道の両サイドに切り立った渓谷が見えるのです。この渓谷は、規則正しく浸食されていて、おそらく数千万年という時間の流れを感じながらドライブします。

結局、辿り着いたのはギャラップという街です。本当はアルバカーキまで行きたかったのですが、ルート66の旅はここで終わりです。ギャラップは30年代のアメリカの田舎町をそのまま残しています。ちょっと寂しい街ですが、街を散策するのは面白いでしょう。でも3分もあれば見終わってしまうくらい小さなちいさな街でした。

この街の郊外、RT40とのジャンクション近辺には、インターチェンジの街があります。ガソリンスタンドやショッピングセンター、レストランなどが建ち並んでいます。私たちはここで昼食を取り、ガソリンを入れました。昼はアメリカの田舎料理の店でローストビーフです。これはなかなか美味しかったです。

そして、北上を始めます。次に目指すのはキャニオン・デ・シェイ国定公園 - Canyon de Chelly National Monument -」です。

この続きは次回お伝えします。


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グランドサークルとルート66を巡る7日間 3/8 [>grand circle]

朝、7時30分にホテルのロビー集合し、いよいよグランドサークルの旅に出発です。グランドサークルとは、アメリカ西海岸にある8つの国立公園と16の国定公園を総称して言うそうです。驚異の大自然と先住民族の歴史と文化に彩られたこの地は、アメリカではポピュラーな観光地だそうです。今回はその半分を回るツアーです。半分といってもかなり広範囲になるので数日で回るのは大変です。

今日は、まずロサンゼルスを出て、行けるところまで東に進みます。私の予想だと、474マイル先のフラッグスタッフというアリゾナの街まで行けるはずです。一応フラッグスタッフの街にあるホリデイ・インに予約を入れておきました。
そして、今日のルートは、ほぼ「ルート66」をトレースして進みます。「ルート66」は大陸を横断する国道として、アメリカ合衆国南西部の経済・産業の発展に大きく寄与した国道です。人々はこの国道によって栄え、州間高速道路網の建設が進んでもなお、この国道を守るために立ちあがりました。20世紀中盤の映画音楽などポップ・カルチャーの中にも多く登場し、多くの人々に愛された道です。最近では映画「カーズ」もここが舞台でした。1985年、国道66号線は廃線となり、州間高速道路に取って代わられることになりました。現在では、旧国道66号線(Historic Route 66)として、国指定景観街道(National Scenic Byway)に指定されています。ルート66は、現在、場所により様々なストリート名が付けられていますが、今回はこれら旧ルート66を「ルート66」と記します。

まずは、ホテルの近くのスターバックスでコーヒーを購入し、スタート!
RT10を東に進みました。この道を1時間ほど走ると、ラスベガス方向に北上するのですが、今回はちょっと寄り道をします。RT10のすぐ南側を平行して走るRT60を使い、映画「Back to the Future」のロケ場所となったモールに立ち寄りました。といっても朝早いのでモールはまだオープンしていません。目的は映画でデロリアンが過去にタイムトリップするモールの駐車場にあるのです。二人で映画の光景を思い出しながら近くのスターバックスで朝食を食べました。

その後、RT60を東へ、そして途中から北上し本来のルートに戻りました。ロサンゼルスからラスベガス方向に向かうには大きな山脈を越えなければならず、実質的に道はRT15しかありません。よって、ロサンゼルスとラスベガスを通る車のほぼ全てがこの道を通ることになり、いつも大混雑しています。我々は9時にはここを通過してしまいましたので、渋滞には巻き込まれませんでした。

RT15の一部は、かつて「ルート66」だったそうです。RT15を走れば次の大きな街であるバーストーまですぐなのですが、我々は途中でこのフリーウェイを下り、オールド・ルート66を走ります。このように、今回の旅ではできるだけ「ルート66」を走るのです。

ルート66を走ると、道に「RT66」というマークが書かれています。このマークがルート66の目印です。もし道を間違ったら、このマークを頼ればいいのです。なんだか「オズの魔法使い」の煉瓦の道のようです。Apple Valleyを過ぎてRT15を下りると、そこは古き良きアメリカです。バーストーまで、ゆっくりとこの道を走りました。途中でルート66案内所がありました。かなりおおくの観光客がこの道を走っているのでしょう。このあたりは、砂漠地帯で特になにもありません。ただゆっくりとルート66を走りました。

しばらく行くとバーストーのダウンタウンに入ります。この街はロサンゼルスのゲートウェイとして栄えている街です。多くの旅行者が昔から現在に至るまで、この町で休憩します。この街は映画の撮影場所としても有名で「Kill Bill」の教会や「硫黄島」2作もここで撮影されています。街はとても小さく5分も走ればメインストリートは終了してしまいます。まだガソリンもあり、トイレ休憩も必要ないので、我々はこの街を通り抜けました。

私が調べたところ、ルート66はこのままフラッグスタッフまで繋がっていることになっていたのですが、バーストーを過ぎたあたりで私有地になてしまい、やむを得ず、一時別ルートを走りました。

ついでにバーストー郊外にゴーストタウンがあることを知ったのでそこに寄り道することになりました。

CALICO GHOST TOWNは、行ってみると観光地化されているところで、入場料を取られました。で、中は確かに西部開拓時代の町並みが保存されているのですが、かなり手が加えられており、中には新しく建てられた建物もあり失望しました。そして、かつての炭坑あとには、蒸気機関車が新たに作られ、まるで遊園地のようです。そして何故かアジア人のツアー客が沢山いて、我々のイメージしたゴーストタウンではありませんでした。

20分ほどこのゴーストタウンを見て、直ぐにルート66に戻りました。バーストーからは、RT40というフリーウェイと平行してルート66が残っています。とりあえず次の街ニードルズまで向かいます。

途中ニューベリー・スプリングスという街に映画「バグダット・カフェ」に登場したカフェがあるそうなので、ここで昼食をとることにしました。バグダット・カフェは、道の脇にポツンと建っていました。店の人たちはいったいどこから通ってくるのでしょうか。店に入るとなんともいえない田舎のアメリカ・ダイナーみたいです。店員は気さくです。私はメニューを見て外れの少ないフレンチトーストとチリソースを注文したのですが、味はかなり辛いものでした。友人が頼んだオムレツもいまひとつだったそうです。隣に座っていたフランス人カップルも顔をしかめていました。まあ、こんな田舎なので味を期待しても仕方がありません。映画の舞台となったこの店でコーヒーが飲めただけで良い思い出です。店を出ようとすると、店員が記帳して欲しいと本を持ってきました。そこにはこの見せに来たお客さんがいろいろと感想を書いているみたいです。バーカウンターの後ろには同じ本が数十冊積まれていました。我々も早速名前とコメントを記帳しました。数日前に女優の中谷美紀さんがここを訪れていたようです。彼女は素直に喜びを記していました。

ニードルズが見えてくるまで、約3時間ルート66は何もありません。本当になにもなく高原地帯を数時間ひた走るのです。小さな街すら存在しませんでした。楽しみは、平行して走るサンタ・フェ鉄道を頻繁に走る50両編成の貨物車くらいです。この長い長い列車はアメリカっぽくて見るだけでワクワクしました。

いいかげん飽きた頃、遠くにニードルズの街が見えてきました。この街はコロラド川沿いに開けた街のようで、バーストーよりもちょっと大きい街でした。ただいったいどんな産業があるのかよくわからない街でした。ルート66は、コロラド川を渡るところで切れています。平行して走るRT40の橋を造るためにもともとあったルート66の橋が取り壊されてしまったのです。川を渡ることができないので、いったん戻りRT40で川を渡りました。そして直ぐにRT40を下り、またルート66を走ります。

ここから次の大きな街キングスマンまでは、ルート66は山越えルートを通ります。平行するRT40とはしばらく離れて走ることになります。この時点で、時間は15時を回っていました。山越えルートは地図で見るだけで険しそうでしたが、せっかく来たのだから行ってみることにしました。ニードルズをでると、しばらく寂しい道が続きます。正面にはとんがった山が見え、ルート66は先がどうなっているのかわかりません。なんとなく不安になりながら走っていると、正面のとんがった山を迂回して、山脈を上っていくことがわかりました。結構険しい道が続きます。途中にゴールドラッシュで栄えたオートマンという小さな街があるそうです。しかし、そんな街がこの先にあるとは思えない程の険しい山に入ってしまいました。

すると、どこからかバギーカーが数台あられました。このバギーには脳天気な若者がとても軽装で乗っています。いったいどこから来たのだろうと思っていると、目の前に西部劇のセットのような街が出現しました。これがオートマンです。バギーは観光客が乗っていたようです。オートマンは、本当に西部劇の時代にタイプスリップしてしまったような街でした。ここにはクラーク・ゲーブルが新婚旅行時に宿泊したホテルが残っています。ということは昔は観光地だったのでしょうか。今も観光地ではあるのですが、街の景色以外見るものはあまりないようです。しかし、午前中行ったゴーストタウンよりオートマンのほうがよっぽど良い雰囲気です。ゴールドラッシュの頃の面影がそのままのこる不思議でかわいらしい街です。この辺りには、かつて飼われていて金山からの移動や輸送に使われていたロバが野生化してウロウロしています。気をつけて運転しないと危ないです。

オートマンを過ぎると、さらに険しい峠道があらわれます。この道を走ると、途中黄金狂時代に金を求めてやってきた人々が掘った穴が沢山ありました。

オートマンからキングスマンに着いた頃は、夕方になっていました。この街はバーストーよりもニードルズよりも大きな街です。ラスベガスとグランドキャニオンの中間に位置するので、栄えているのでしょう。モーテルやレストランもかなりの数があり、どこも賑わっていました。RT40とクロスしながら、我々は時間のある限りルート66を走ります。

キングスマンをでると、ルート66はセリグマンという街まで1本道が続きます。ここはインディアン居住区です。さて、どんな景色になるのかと走っていると、やはり何もありませんでした。高原をひた走るだけです。1時間ほど走るとセリグマンに到着します。

セリグマンは、ルート66を復興した人々が住む街です。古き良きアメリカの街が残っており、ルート66関連の店や案内所もあります。我々はここで給油し、街を散策しました。私が追い求めていた風景がここにありました。ノスタルジックな看板、モーテル、ルート66のマークに溢れた街道の宿場町。この街にいると、60年代のアメリカ、映画「アメリカン・グラフィティ」の世界に迷い込んでしまったような錯覚にとらわれました。

しかし、ここで日が暮れてしまいました。後は、真っ暗なRT40を今日の宿であるフラッグスタッフまでとばします。セリグマンからフラッグスタッフまでは車で1時間くらいでした。フラッグスタッフの街も結構大きかったです。

我々は19時過ぎにホリデイインにチェックインして、直ぐに食事に出ました。昼の食事が酷かったので、安全に中華料理の店に入ったのですが、恐ろしくまずかったです。今回の旅行のワースト1の食事でした。でも、店は結構繁盛していました。アメリカの田舎では味はこんなもんなんでしょうか。

今日は、旅行中一番長く走ったことになります。
部屋に戻り、爆睡です。


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グランドサークルとルート66を巡る7日間 2/8 [>grand circle]

<Day 1 ロサンゼルス

成田空港からロサンゼルス空港までは、友人と違う航空会社でアプローチしました。私はANA。友人はJAL。出発時間が10分しか違わないので、近い距離で飛んでいったことになります。一緒に行けばいいのにと思われる方がいると思いますが、これはマイレージをどこの航空会社でためるのかという非常につまらない問題があるからです。海外と日本を頻繁に往復する我々は、マイレージサービスをいかにうまく使うかでステイタスが大きく違ってきます。よって、飛行機に乗る際はどこのメンバーかによるところが大きいのです。はじめはどちらかが譲るという話をしていましたが、機内ではインターネットが使えるので、数キロ離れた飛行機同士でチャットすればいいということで落ち着きました。

ラウンジでのんびりしていると、友人から電話が。なんとJAL機ではネットサービスが行われていないことが発覚。仕方がないので、到着したらロビーで落ち合うことに。飛行機の中でネットが使えるのはとても便利です。私はビジネスでもプライベートでも常にネット接続して暇を潰しています。

今回のLA便から機材が新しくなっていました。New Style CLUB ANAの座席はさらに快適に、そしてネット接続など満足できる仕様です。CAは、パリ便から移ってきたチームだったため若干不慣れでしたが特に不満もなく快適なフライトでした。ネット接続は利用者が少ないそうで12月一杯でサービスが終了します。これはとても残念ですが、私一人が数千万支払うわけでもないので仕方がないでしょう。

機内でちょっとしたハプニングがありました。隣に座った人が「Tさんですよね?」と話しかけてきたのです。私はすっかり忘れていましたが、数年前ミーティングをした方でした。彼は、その後転職し現在は某IT企業の名物社長の片腕として仕事をしているそうです。お互い現況などを報告し合いました。こんな偶然もあるんですね。

LAの空港に到着すると、私はいつもLAの陽気な雰囲気を感じます。今回もイミグレーションでその気分を味わいました。皆陽気で人生をエンジョイしている人が空港で働いています。私は友人が到着するのをロビーで待つことにしました。いつもはロビーを通過してしまうのですが、待っていると、そこにはいろいろなドラマがあることがわかりました。別れ、出会い、様々な人種、様々な年齢の人たちがここでそれぞれのドラマを演じているようでした。友人は結局1時間ほど遅れて到着しました。JALでは、出発直前にアメリカ人の乗客がパスポートを紛失してしまい、出発が遅れてしまったそうです。

二人揃ったところで、レンタカー会社に移動です。私はハーツのゴールドメンバーです。頻繁に利用するので会員になったのですが、これがとても便利なんです。予約しておくと、受付カウンターを通ることなく車が準備されています。これだと直ぐに出発できます。今回は長旅なこと、そして悪路も予想されるため4WDを予約しておきました。ハーツに着くと、私の名前で車が用意されていました。車はFordのエクスプローラーでした。荷物を積み込み早速出発です。

LAが初めての友人のために、まずはLAの初心者コースをドライブしました。夕食を予約しつつマリナ・デル・レイを通過し、サンタモニカで昼食を取り、ウエストウッド、ロデオ・ドライブ、ビバリー・ヒルズ、ウエスト・ハリウッド、グローブなどを案内しました。初めて見るLAは、広いという印象だったようです。そして高い建物がなく太陽光が降り注ぐことに驚いていました。

ホテルは、ラ・シエネガにあるメリディアンです。いつも宿泊しているWは満室でした。夜は、丁度LAに来ている友人達とマリナ・デル・レイのレストランで食事しました。

翌日はLA観光です。昨日回ったコースの中で友人が行きたい場所を決めました。まずはハリウッド。ここでチャイニーズシアターなど観光客が行くコースをまわりました。最近はこのような観光コースに来ることはなかったので、私も結構楽しめました。そしてその後は怒濤の買い物ツアーとかしました。グローブでは、A&Fの服が気に入ったようで友人はかなり買っていました。私は寝巻を持ってくるのを忘れたのでスゥエットの上下を購入しました。フレッド・シーガルでは、二人ともダウンジャケットに目が奪われました。違うデザインに興味を持ったのですが、かなり好みのデザインだったためこれも購入しました。これは、旅の中盤で思わぬ力を発揮することになります。ロデオドライブでは、友人がボッテガ・ベネタで数点購入。私はICHIROが先週購入したというクロコのトートを進められましたが見送りました。これ以上買うと今後の旅行が不便になります。その後は買い物をやめ、映画の撮影場所を時間のある限り回りました。

夜は、友人の幼なじみでLAで開業医をしている方と食事でした。LAでの仕事を話してくださり、とても興味深かったです。

LAでは、こんな典型的な観光客を体験してしまいました。翌日からの田舎巡りを考えると、都会の観光も経験できて楽しかったです。

いよいよ明日からグランドサークルの旅です。


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