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ニューヨーク州 ハドソン・バレー [>new york]

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今回は、最近注目されているニューヨーク市の北部に広がるハドソン・バレーを紹介します。

ニューヨークに観光で行く日本人は、マンハッタンやブルックリンに行き、帰国する方がおおいのではないでしょうか。ニューヨーク・シティには魅力が詰まっているので数日間の観光ではシティの外まで足を運ぶことがあまりないでしょう。ニューヨーク・シティから離れ、バスでウッドベリー・コモンズのアウトレットに行ったりする方もいるようですが、日本人には”ニューヨーク=マンハッタン(シティ)、というイメージが定着しています。
近年、ヨーロッパからの観光客やアメリカ西海岸からの観光客に人気のニューヨーク観光は、ハドソン・バレーという場所です。マンハッタンを観光し尽くしたニューヨーク通や都会での買い物やミュージカル観覧ではなく真のニューヨークを知りたいという人たちに話題のスポットとなってきています。

hv2.jpgマンハッタン島の西側に流れるハドソン川。ハイラインを歩くと西に大きなハドソン川を見る事ができます。この川は、アメリカ北部から河口まで約500Kmもある大河なのです。マンハッタンは、ハドソン川の河口に位置していて、自由の女神あたりで大西洋と合流します。このハドソン川、かつては氷河でした。北部の山を巨大な氷が削り取り生まれた谷を川はゆっくりと流れています。マンハッタンから北の上流地域に向かうと、川の両側は氷河に削り取られたクリフとなっていて、とても美しい景色が広がっています。このあたり一帯をハドソン・バレーと呼んでいます。

ハドソン・バレーには何があるのでしょう。この地域には様々な魅力が詰まっています。いくつかのトピックにわけ詳しく紹介して行きましょう。

ワイナリー
アメリカでワインというとカリフォルニアのナパが有名ですが、アメリカ最古のワイナリーはハドソン・バレーにあります。そして、ここには多数のワイナリーが点在しテイスティングを楽しむ事ができるのです。ハドソン・バレーにはいくつかのワイン・トレイルがあり、一筆書きのようにいくつかのワイナリーを巡ることが出来ます。これらワイナリーにはワイン畑とテイスティング・ルーム、場所によってはレストランなどがあります。ワイナリー毎に作っているワインには様々なものがあり、テイスティングだけでも十分楽しめます。お勧めはアメリカ最古のワイナリー、ブラザーフッド・ワイナリーです。ここではテイスティングだけでなくワイナリーの中を見せてくれるツアーなども用意されています。
hv3.jpgハドソン・バレーは気温の差が激しいようで、ワイナリーのほとんどはバレーの谷ではなく山の上にあります。ワインをテイスティングしながらハドソン・バレーを見渡すのはとても気持ちが良く清々しいです。そしてナパ・バレーほど観光客がおおいわけではなく、ワイナリーのスタッフもフレンドリーで会話も弾みます。
ドラマ「キャビンアテンダント」でも登場したベンマール・ワイナリーは、ワインの味も良く景色も素晴らしいので行く価値があります。そしておおくのハドソン・バレーのワインは生産量が少なく日本に輸入されていませんので、お土産に最適です。

レストラン
093-1.jpgハドソン・バレーには有名なレストランが点在しています。一番有名なのはブルー・ヒル。アメリカで一番予約の取れないレストランとして話題だったこのレストラン、食材のすべてが自給自足です。メニューはなく自分で好きなようにオーダーができるのも人気の秘密です。スタッフは皆明るく気持ちの良いサービスも定評があります。CIAは料理学校が経営している5つのレストラン。ここでは生徒が料理を作っているのですがどれも素晴らしい味です。広大な土地なので、店でサンドイッチなどをテイクアウトして敷地内で食べるのも楽しいです。ベッドフォード・ポストは、リチャード・ギア夫妻が始めたレストラン&ホテル。ここはブランチが有名で、アーリーアメリカン調の店内ではパンケーキやエッグ・ベネディクトなどが楽しめます。近くの町は有名セレブやニューヨーク・シティの富豪達が住む住宅地が広がっています。この辺りに来たら町を散策するのも楽しいでしょう。

毎年3月に行われるHudson Valley Restaurant Week。期間中は、参加しているハドソン・バレーのレストランが特別メニューをリーズナブルプライス(ランチ $20.95、ディナー $29.95)で提供します。この時期、ハドソン・バレーに宿泊して地元のレストランを食べ比べしてみるのも面白い体験です。

Blue Hill 630 Bedford Road, Pocantico Hills, NY TEL: +1-914-366-9600 http://bluehillfarm.com
CIA 1946 Campus Drive, Hyde Park, NY TEL: +1-845-471-6608 www.ciarestaurants.com
Bedford Post 954 Old Post Road, Bedford, NY TEL:+1-914-205-3773 www.bedfordpostinn.com

歴史的遺産
hv5.jpgカイカットは、ス4世代のロックフェラー一族が暮らした豪奢な邸宅です。ハドソン・バレー沿いの町スリーピーホローの丘の上の威風堂々とした佇まいは、広大な敷地で大富豪の栄華を感じることができます。カイカットの近くにあるユニオンチャーチは、ロックフェラー一族がプライベート礼拝に使っていた小さな教会です。一族の依頼により制作されたマティスとシャガールの美しいステンドグラスが飾られていることで、観光客が絶えない名所となっています。
フィリップスバーグ・マナーは、大地主で貿易商であったフレデリック・フィリップスが、邸宅や畑、水車小屋、牧場を連ねたプランテーション。18世紀に繁栄したこのプランテーションを、当時の雰囲気のままに再現しています。
これら3つの歴史的遺産はアメリカの古き良き時代を知るには絶好の観光ポイントです。全てがスリーピー・ホローという町にあるので1日で全てを巡ることが出来ます。そしてこの町、アメリカでは誰もが子供の頃聞かされた伝説「スリーピー・ホロー」の町でもあります。ジョニー・デップ主演で映画化もされていますので、映画を見てから行くとより楽しめると思います。

Kykuit 381 N Broadway Sleepy Hollow, NY
Union Church of Pocantico Hills 555 Bedford Road, Pocantico Hills,NY
Philipsburg Manor 381 N Broadway, Sleepy Hollow,NY

美しい観光地
ハドソン川流域には、18~19世紀に作られた美しい岸辺の町が点在しています。今でもそれらの町にはどこか懐かしいニューイングランドの面影が残っています。ナイアック、キングストン、ハドソン、ラインベック、ソーガーティーズなどの町にはブランチややアンティーク探しを楽しめるダウンタウンがあり、今でも地元民で賑わっています。ソーガーティーズには1869年に建てられた灯台付きのB&Bがあります。 のんびりした田園の雰囲気を楽しむなら、ハドソン・バレーにはディアビーコンなどの素晴らしい美術館が数多くあります。 コールドスプリングは、ショップやカフェが建ち並び、ウォーターフロントでは岩山のストームキングマウンテンやハドソンハイランズから流れる川の眺望が美しい19世紀の村です。

タッパンジー・ブリッジ
ハドソン川にかかる橋で有名なのはマンハッタンとニュージャージーを結ぶ交通の要ジョージ・ワシントン・ブリッジですが、その北側にかかる橋をご存じでしょうか。ニューヨーク州のウェストチェスター郡タリータウンとニューヨーク州ロックランド郡ナイアックを結ぶタッパン・ジー・ブリッジです。この橋はハドソン川の一番幅の広い部分に設置されている美しい橋です。ハドソン・バレー観光ではこの橋を使うことが良くあります。現在、橋は立て替え中で、既存の橋を壊し新しい橋脚を設置する大工事が見られます。詳しくはこのサイトに記されています。http://newjerseylife.blog.so-net.ne.jp/2014-01-26

宿泊
hv6.jpgハドソン・バレーには沢山の宿泊施設があります。安く上げるならハドソン・バレーを貫くニューヨーク・ステート・スルーウェイ沿いのインター付近に沢山のモーテルがあります。これらモーテルは満室になることがないので、予約なしでも安心して泊まることができます。折角の観光ならタリータウンにあるキャッスル・ホテル、そしてニューパルツにあるモーホンク・マウンテン・ハウスをお勧めします。このふたつのホテルはまるでヨーロッパの古城ホテルのように豪華で素晴らしいサービスが受けられます。ホテル内のレストランも素晴らしく滞在中、不満を感じることはない場所です。

Castle Hotel 400 Benedict Avenue, Tarrytown, NY TEL:+1-914-631-1980 www.castlehotelandspa.com
Mohonk Mountain House 1000 Mountain Rest Rd, New Paltz, NY +1 855-883-3798 www.mohonk.com

ハドソン・バレー。今回紹介しただけではまだまだ語りきれないほど奥が深い地域です。
冬にはスキー、秋には日本では見たことのない紅葉が楽しめます。年間を通して釣りも盛んです。

ニューヨークはもう行ったので、次はどこに行こうかと考えている方も、是非もう一度ニューヨークに行って、ニューヨーク・シティから1時間程度でアクセスできる魅力のあるハドソン・バレーを訪れてみてはいかがでしょうか。

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消えゆくモール - アメリカ・ショッピング・モールの現在 - [united states]

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ハワイのアラモアナ・センター、ロサンゼルスのセンチュリー・シティなど我々日本人観光客を魅了するアメリカのモール。どこも盛況で観光客にはアメリカを感じさせる場所に感じますが、実はこのモールが最近曲がり角に来ています。今回はアメリカを象徴し、我々日本人観光客を喜ばせてきたモールの魅力と問題点に迫ります。

私にとって初めて目にしたモールは映画「Dawn of the Dead」に登場するペンシルバニアのモンロービル・モールです。ゾンビに追われてきた人間達がこのモールに籠城します。モールには食料品、衣類がふんだんにあり、暫くはここで生活できるという設定でした。同様に現在人気のドラマ「ウォーキング・デッド」でも大きなショッピングセンターが登場しました。モールは豊かさの象徴でもあるのです。
ドラマや映画にも登場する程、アメリカではモールは生活に密着していて、誰もが週に1回はモールに行くと言われるほどです。80年代にはモールキッズという言葉も生まれ、若者達は時間があるとモールで遊ぶという現象が起きました。もはやアメリカ人にとってモールは生活の一部となっているのです。

モールの歴史
アメリカにおいて、モールブームは1950年代に始まっていました。
郊外型大規模ショッピングモールの産みの親として知られてるオーストリア・ウィーン出身の建築家であるビクター・グルーエン氏が、1956年ミネアポリス州に建設されたサウスデール・ショッピングセンターを手がけ成功を収めました。その後、1950年代後半から60年代にかけ、アメリカでは郊外型ショッピングモールが著しい発展を遂げます。そしてこの手のモールを専門に開発する企業が登場します。サイモンやピラミッド・カンパニーなどです。彼らは、徹底的な市場調査でモールの経営が上手くいく確信がある町の郊外に土地を購入し、不動産開発を行いました。これで次々とアメリカ中の安い土地が、高利益を上げるモールに生まれ変わりました。オーストラリアの企業ウェストフィールド社も1977年にアメリカ市場に参戦し、大都市郊外に高級モールを展開します。これにより全米の都市にモールが広がることとなります。
モールの基本構造は、基本的にどこも同じです。アンカーと呼ばれるデパートを数店誘致します。メーシーズやJ.C.ペニー、ボスコフなどが有名です。これらの間を結ぶ形で通路が作られます。デパートが2つの場合は、I型と呼ばれ双方のデパートの間に数十の店舗を並べます。デパートが3つの場合はT型と呼ばれTの形をした道を作るのです。それぞれの先にはデパートがある構造です。集客が見込まれる場合は、この通路は2階建てになります。通路にはモールキッズが喜びそうなブランドが並びます。GAP、アバクロなど、その時勢いのある店舗が誘致されています。モールの建物の周りには十分すぎるほどの駐車場が整備され、駐車場内には車のリペアセンターやタイヤ屋さんが敷設されていたりもします。
モールの周りにはオープン時は何もないのですが、集客が見込めるため、近くの地価は高騰します。そしてそこに路面店や映画館が出現し、モールの町は巨大化していきました。

1980年代から90年代のアメリカはモールの黄金期でした。
ニューヨークに行った際、時間があればパラマスという町に足を伸ばしてみて下さい。今でもモール黄金期のような光景を見ることができます。マンハッタンから車で30分のところにあるこの町にはモールが5つあります。その周りにはIKEAなど巨大な路面店が建ち並んでいます。アメリカにおけるモール・シティの典型が目の前に広がります。その中でも一番大きなガーデン・ステート・プラザには1日いても周り切れないほどの数の店舗が並び活況を呈しています。
このようなモールが大人気となりアメリカでは住人だけでなく旅行者にも”モールに行く”ことが当たり前となっていきました。

モールの現在
モールが出現してから50年以上を経た現在、多くのモールでは老朽化が進んでいます。1969年にオハイオ州トレド郊外に誕生しデパートのSearsやJ. C. J.C.ペニー、映画館などの施設を併設して多くの買い物客を集めていたウッドビル・モールも、すでにその役目を終えてしまっています。

現在のモールの姿をいくつか紹介しましょう。
1.モールの乱立
近くに新しく大きなモールが出現することにより、町の中心であったモールが衰退します。そして新しいモールが町の中心となっていくのです。
ニューヨーク郊外のナニュエット・モールは90年代、町の中心で町を経由する全てのバスのターミナル機能も持っていました。そのため住人のおおくはこのモールを経由することになり大繁盛したのです。しかし1998年に車で5分の場所に東海岸最大と言われる巨大モール、パリセード・センターがオープンします。この新モールの登場によりナニュエット・モールにあった店は次々に撤退し、もぬけの殻となってしまいます。そして2012年閉鎖してしまいました。このようにモールの乱立で限られたパイを奪い合うことで、それまでのノスタルジックなモール文化が簡単に崩壊されていきました。
2.ネットショッピングの台頭
2013年のアメリカでは全消費の6%がネットショッピングになっています。これはかなり大きな数字です。これにより消費者はモールで大きな家具やかさばるトイレットペーパーを買わなくなってきました。だんだんモールに行く必要がなくなってきているのです。今でもモールで食事をしたり服を購入したりする人が大勢を占めますが、GAPは、モールでの売り上げはもはや伸びないという決断をしたそうで、今後はモールへの出店を減らし、都心の路面店と通信販売に主軸を移すそうです。
3.モール城下町の消滅
モールへの集客が減っていくと、当然その周りにできた路面店も集客が減っていきます。モールは心臓のようなもので、血液のような役割をする客が減ると、その近辺の細胞が死滅していくのです。モールにある程度集客力があれば、まわりの経済も動いています。しかしモールに活力がなくなるとまずモール城下町が消滅していくのです。

アメリカでは、このように本来の役目を終えて廃虚となりつつあるモールや近隣の店舗群が多く存在しており、それらを集めたサイト「DeadMalls.com」が開設されているほどです。役目を終えた後も地域のコミュニティカレッジとして再生するもの、企業が購入して社屋に使用されるもの、教会として生まれ変わるケースもありますが、多くの建物には老朽化が見られることもあり、最終的には取り壊されることがほとんどです。
この状況を、アメリカでも最大の不動産デベロッパであるカルーソ社のリック・カルーソ氏は「今後10年から15年の間に、典型的なアメリカ型のショッピングモールは過去の遺物となっていくでしょう。もはや、住民・小売業者・コミュニティからのニーズに合致しない存在となっていくと考えられます」と、全米小売業協会の年次総会の場で発言しています。

モールの未来
おおくのモールは経営が行き詰まっています。そんな中、新しいタイプのモールの人気が出てきています。それは”買い物のために行く場所”ではなく”生活のために集まる場”としてのモールです。

mall02.jpg生き残りのための方策として、「施設のリノベーション」があります。近年のモールの多くは、外光が施設内に差し込むような開放的な空間を提供するものが多くなっています。従来型の灰色のコンクリートで囲まれた「グレーボックス」と呼ばれる施設は明らかに現代の主流から遅れているからです。
建物内に人びとが行き交う「ストリート」を作り、ジムや各種イベントを行える「広場」に人びとを集め、構造を変えて行くことで集客力を向上させようとするのが狙いです。

ロサンゼルスのザ・グローブは、面積あたりの売上額が全米トップ15にランクインするモールとして成功を収めています。ここは、天井がないオープンタイプのショッピング・モールです。まるでディズニーランドに来ているような美しいデコレーションです。ここには、ノスタルジックな外観ですが最新設備を整えた映画館や、LAフードが集まったファーマーズ・マーケットを隣接させ、買い物をしなくても楽しめるエリアとして大成功しています。
カリフォルニア州グレンデールにあるアメリカーナ・アット・ブランドは、敷地内に数百戸の高級マンションを構え1つの小さな街と呼べるほどの規模を持ち、集客・出店の両面で盛況を呈しています。
mall03.jpg前述のナニュエット・モールは、建物を全て壊し、2013年に新しくザ・グローブに似たモールをオープンしました。ここも人気が出てきています。

このように、従来からの「グレーボックス」タイプのショッピングモールには厳しい時代が訪れていますが、対応次第によっては明暗がはっきり分かれる状況が生まれており、人びとの青春時代を彩ったショッピングモールにノスタルジーを感じることも少なくありません。

我々観光客にとってアメリカのモールは今でも観光目的のひとつとなっているのではないでしょうか。ただ買い物をするだけではなく、ここで記したような視点からモールを巡ってみるのもおもしろいでしょう。

引用:deadmalls.com gigazine.net
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JAL 国際線 ビジネスクラス (2014年3月版) [airlines and lounge]

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今回は、JALの欧米路線に投入された新ビジネスクラスについて記そうと思います。
ご存知のように一度破綻したJALは、コストを切り詰め復活してきました。しかしコスト面から機内設備の更新ができずが古くなっており、これを嫌う顧客が他社に流れていました。ついに黒字化を果たしたJALは、2013年に念願の機内リニューアルを開始します。そしてお目見えしたのが、今回紹介するサービスです。どんなサービスになったのかを詳しく解説して行きたいと思います。

ラウンジ
ラウンジのアプローチはANAと同じです。チェックイン後、プライオリティー会員は、特別なルートを通りセキュリティーを通過します。空港が混雑していても、その列に並ばず出国ゲートに行けるので時間の短縮になります。出国ゲートで自動ゲートを使えるよう登録しておくと、かなりスピーディーにラウンジまでたどり着けます。
ラウンジは、JALらしくとても広いです。ただ結構込んでいます。これはマイルを使ったりJALカード保有者等が利用できるよう緩和措置をとっているためだと思われますが、込んでいて座れないということはありません。ANAラウンジはうどん・そばが好評ですが、JALはもっと充実していました。ホテルの朝食バイキングのようなコーナーがあり、自由に食べる事ができます。その他ドリンク、酒類も豊富に揃っています。ここまで充実していると機内食はいらないのではないかと思う程です。早めに空港に着いてラウンジで食事をしてしまうと機内食を食べられなくなりますので、機内食を楽しみにしている方はほどほどにしておくのが良いでしょう。

シート
jalc1.jpgビジネスクラスのシートは、2013年、様々な賞を受賞し高い評価を得ました。
JALは、2-3-2のスタッガード式を採用しました。ANAビジネスよりも席数を多くでき、利用客の使用感はほぼ同じにしたという巧く考えた構造です。
しかし注意すべき点があります。JALビジネスクラスのシートは、どこに座っても同じというわけではないのです。シートは3つの種類に分かれます。このシートにはそれぞれ異なったメリットとデメリットがあります。では、このあたりを詳しく記して行きましょう。

JALビジネスクラスには、次の3種のシートがあります。
1)通路側のシート(C, D, G, K)
2)窓側シート(A, H)
3)真中のシート(E)
通常のエアラインなら左右線対称の違いはあれど、同一のシートサービスが展開されています。しかしJALは不思議なシート配列となっています。もし初めてJALビジネスに搭乗する方がいらっしゃったら、是非事前の研究をお勧めします。席により快適度が異なりますので、乗る前のシート指定が重要になってきます。

1)通路側のシート
席番で言うとC,D,G,Kとなります。一番数がおおいシートです。このシートのメリットは、通路に出やすいこと、そしてサイドに小さいながらテーブルが付いている事です。上記の写真がこのタイプです。ANAのビジネスシートにあるものよりは遥かに小さなテーブルですが、これが大活躍します。食事中ここに読んでいる本やiPADを置いたりできますし、本を読んだりPCを使う時はコーヒー等飲み物を置いたりできます。狭い空間を効率的に使う事ができるので、JALビジネスクラスではこの通路側の席が人気です。デメリットは、通路側の壁が大きくあいているので、プライベート感がなくなり、通路を通る人からよく見える事です。

2)窓側のシート
席番で言うとA、Hとなります。このシートの最大のメリットは窓がある事です。1席で3個の窓を独占できます。窓外を見たい方はこの席しか選択できません。以前の機材より窓側の席数が大幅に減っているので、この席を確保するためには早めの予約と座席指定をお勧めします。そして、通路に直接アクセスできるのですが、適度に個室感覚があるのも良いところです。通路に直接面していない分、他のお客さんや乗員から一定の距離を置けるのがメリットです。残念なのは、通路側シートにある小さなテーブルがないことです。このテーブルがないことによる面倒から避けて通る事ができません。

3)真中のシート
席番でいうとEにあたります。このシートのメリットは、真ん中にあるという事で左右に壁があり、プライベート感を楽しめます。ただANAビジネスのように開放感があるわけではないので閉所恐怖症の方にはお勧めできません。実際に座ってみると幅が狭くかなりの圧迫感があります。特に狭いところは気にならない私でも10時間を超えるフライトでは息苦しくなりました。そしてモニターまでの距離があり、他の席よりも映像が遠いのもマイナスポイントです。テーブルが無く、飲み物等はモニター前のテーブル(かなりの距離があります)に置くか、いちいち食事の時のテーブルを出さないといけません。一番辛いのは、通路に出る時の狭い隙間です。ワイドボディ機の場合、機内に2つの通路があります。そのどちらにもアプローチできるのですが、太っている人だと挟まってしまうと思えるくらい狭いのです。このあたり改善してほしいものです。フライトアテンダントも通常は各通路が持ち場となり、通路に並んでいるシートのお客さんにサービスを提供するのですが、E席は両方の通路に面しているため、2人の乗務員から同じ事を聞かれます。「お食事はいかがしましょうか?」「通関書類はお持ちですか?」「免税品はいかがですか?」といちいち2度聞かれるはめになります。
この席についてもうひとつ重要な点があります。狭い左右の壁は、自動で開閉できるシステムになっています。航空機が空港でタキシング中、離着陸中は、この壁を開けておかなければなりません。隣が知人や家族なら何の問題もないですし、新婚旅行ならばむしろずっと開けておきたいのですが、知らないお客さんだと、すぐ隣に知らない方が座っているという状態になります。これは結構嫌なものです。勿論お互いが見ているテレビ番組や読んでいる本がよくわかってしまう程、隣の人との距離は近いのです。たった数センチの壁があれば気にならないのですが、離着陸の場合はこの苦痛が伴います。
総じて、JALビジネスクラスに乗る時は、このEのシートはお勧めできません。

シート全体を通してテーブルの位置が悪く食事やPCを使うのに不向きです。どのテーブルも自分とは反対側に傾いていてとても使いづらいのです。そしてどのシートも幅が狭いので圧迫感があります。通路や窓等心理的に広く感じる場所と隣接していればいいのですがE席は本当に息が詰まります。ANAのビジネスシートのような開放感がないことが最大のマイナスポイントです。

エアウィーブ
jalc2.jpgJALは、エアウィーブと共同開発したベッドマットを搭載しました。ヴァージンアトランティックは乗務員がベッドメイキングをしてくれますが、JALは自分で行います。エアウィーブのマットは上部収納棚に入っています。不規則なシート配列のため、どのマットが自分のものなのかわかりにくく、隣のシートの殿方と無言の取り合いとなります。もっとわかりやすく自分のマットをゲットできるようにならないものでしょうか。数はきっちり搭載されているので自分のマットがないということは起こりませんが、この争奪戦がちょっと面倒です。マット自体は、これそんなにいいものなの?と思う程たいしたことないです。ただのマットです。なくても問題ありません。

機内エンターテイメント
MAGIC Vというシステムと大型モニターで楽しめます。手元のスマートフォンのような端末を使って操作します。
私は機内で映画を見るのが嫌いでした。理由は画面が小さいからです。映画はスクリーンで見るように作られていますので、小さな画面では制作者の意図が伝わりません。家庭では、せめて50インチ程度のモニターで見たいと常々思っていました。なので機内ではいつもテレビ番組や情報番組を見るようにしていました。しかしJAL新ビジネスクラスには23インチの大型スクリーンが備え付けられています。その大きさは正面がモニター画面で埋まってしまう程の大きさなのです。これなら映画を見てみようと思える大きさです。実際に映画を見てみると、まるで小さな映画館の最後列に座っているような感覚になるほど気持ちよく鑑賞できます。個人的には初めて機内で映画を見ようと思える機材だと感心しました。
是非、この素晴らしいシステムを利用して映画を見てほしいのですが、残念ながら作品数が少ないのです。他社は作品の数に力を入れており旧作から新作まで取り揃えています。さらに劇場で公開中のシリーズ映画の旧作や、シリーズ物を全作取り揃えるなど映画ファンに喜ばれるラインナップがあるのですが、JALにはありません。話題の中途半端な作品が揃っています。ドラマも少なく情報番組も数本しかありません。番組ラインナップに関してはANAの勝ちです。JALの番組選定担当者はあまり映画やドラマに興味が無いのでしょう。このあたり客の目線に立って頑張ってほしいです。
そして、どういうわけかニュースが見られません。ホーム画面にはニュースというアイコンがあるのですが私が搭乗した6回共に一度もニュースが提供されていませんでした。これは旧機材では提供されていたサービスなので是非復活してほしいです。

機内wifi
sky_wifi_120702p.gifJALの国際線で777を使っている路線ではwifiが使えます。10年程前もwifiが使えましたが、当時はまだwifi搭載機器が少なく利用者がいなくて廃止されてしまいました。今回新たに始まったサービスは、なかなか便利です。
利用は有料となります。1時間11.95ドルか24時間21.95ドルです。カード決済なのですが、これがかなり複雑です。私の場合JALカードだと価格が安いという事で何度かトライしたのですが認識されませんでした。結局ANAカードが通り無事開通。おそらく料金を支払う段階でかなりの数の方が脱落すると思います。それほど複雑なシステムになっています。これは早急の改善が必要です。
ネットに接続するとネットサーフィンやメールの送受信等ができるようになります。ただし音声通話は禁止されています。接続速度はかなり遅いです。調べてみると1機に1回線、乗客全員で492kbpsを共有しています。YouTubeなどの動画はスムースに再生できません。すぐに止まってしまうので一度ダウンロードしてから見るようにするしかありません。長時間の動画を見るのはほぼ不可能です。
最大のマイナスポイントは、途中で使えなくなる事です。アメリカ路線の場合、カナダ上空で数時間使えませんでした。ヨーロッパ戦の場合はロシア上空で数時間使えませんでした。使えない場所は毎回変わるので地理的な事ではないと思いますが、毎回使えない時間がある事は事実です。

食事
jalc5.jpgどの便も、搭乗した直後の食事は、今まで通り和食や洋食などを選びます。その後の食事は、ヴァージン航空のフリーダム・ミールのようにメニューから自由に食事や飲み物をリクエストします。このシステム、なかなか優秀です。
手元の端末MAGIC Vは、スマートフォンのように高機能になっています。ボタンは最小限で、大きな画面をタッチして操作します。ホーム画面に「お食事・お飲物」というアイコンがあるので、ここをタッチすると様々なメニューが写真付きで表示されます。あとは自分が欲しいものを選び、最後にカートにいれ「注文する」を押せば、席に持ってきてくれます。注文の仕方は簡単です。複数注文することもできます。好きなものを選んでカートにいれ最後に注文ボタンを押すだけです。例えば、カレーとコーヒーとアイスが同時に欲しい場合は、3つのアイテムを選び注文します。おにぎりと牛丼を同時に頼む事も可能です。この食事を自由に注文できるサービスはANAもトライしましたが、CAが大混乱しサービス中止に追い込まれてしまいました。JALは、メニューをうまく開発し搭乗員の負担を減らしつつ見事にサービスを提供しています。到着90分前まで自由にオーダーできるサービスは、JALビジネスクラスに乗る一番のモチベーションになるはずです。
食事の味ですが、日本出発便はなかなかのものです。頑張って美味しい食事を提供してくれます。自由にオーダーするメニューもお好み焼きやラーメン等頑張っています。それぞれ量が程よく女性にも嬉しいですし、おなかがすいている人は2品、3品と違った味が楽しめるのも魅力です。帰国便は、出発地で作られているので味は微妙です。特にアメリカ発のミールはもう少し頑張ってほしいです。帰国便でも端末からオーダーする一品メニューは、頑張っています。スープ、牛丼、カレー等が美味しいですが売れ行きが良く、かなりの品がなくなって行きますので、食べたい品がある場合は早めのオーダーをお勧めします。

トイレ
ボーイング777、787の場合、トイレにはウォシュレットが付いています。トイレ自体は快適ですが、数が少なく狭いです。飛行を通してトイレには行列ができています。そして入ると狭く動きづらいです。このあたりはスペースをもう少し広く取るべきだと思います。

アメニティ
耳栓、歯ブラシ、マスク等を配ってくれますが、最低限のものです。ANAの場合はかなり充実したケースをくれますがJALは、そのようなサービスは行なっていません。

その他
バーコーナーがないです。端末でなんでもオーダーできるので必要ないということでしょうが、ちょっと立ち寄って自由に飲み物やアメニティーを入手できたらいいなあと思う事があります。

サービス
寝ているのに何回も起こされることに閉口します。食事を注文していないのに、食事を持ってきて起こされるという事がよくあります。おそらく座席番号を間違っているのだと思いますが、これは本当に不愉快です。ANAのようにDo Not Disturbボタンがあればいいのにと何度も思いました。
機内の温度は26度に設定しているそうなのですが、何故か汗ばみます。何度乗っても乗客の皆さんはTシャツでこの熱さを凌いでいるので、私個人の問題ではないでしょう。機械の数値に頼るのではなくもう少し臨機応変にお願いしたいものです。以前ANAのパイロットにお話を伺ったとき、食事が終わり睡眠時間になると機内の温度を2度下げると言っていました。人は温度が下がると睡眠に入りやすいそうで、皆さんスヤスヤと眠りにつくのだそうです。こういう気配りが必要ですね。
JALは、フライト・アテンダントは費用面で安い外国人を積極的に採用しています。これについては何の問題もありません。皆さん日本語を良く勉強していて感心します。このような国際化は大歓迎です。しかし教育が行き届いていません。例えば箸がある方を手前に置くのが日本人としては普通ですが、箸が反対側になったままテーブルセッティングしてしまったり、コーヒーがカップからこぼれているのに、そのまま置いて行くなど、日本人ならではのきめ細やかさに欠きます。通路にゴミが落ちていても乗務員は気にしません。このあたりは、育った環境が違うので、きちんと教育しなければいけないのですが、どうもそんなことはわかっているでしょうという日本人乗務員の態度を感じます。日本人でも海外に行くと礼儀が違っていて戸惑う事があります。せっかく外国人を採用しているのですから、日本の素晴らしさをきちんと教えて皆さん立派な乗務員になってほしいものです。

JAL欧米線のビジネスクラス。総じて頑張っています。特にミールサービスは素晴らしいです。wifiも使える事は良い事ですし、乗務員の皆さんも一生懸命仕事をしています。残念な部分は、改善を重ねれば克服できる事がほとんどですので、しばらく状況を見守りましょう。残念なのはシートの幅が狭い事です。これは今から改善するのは無理なので、心して乗ってください。
個人的な感想は、現状ではANAビジネスクラスが優れています。しかし、今後の努力でANAを超えるポテンシャルがあるのではないかと思います。
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カプリ島 と 青の洞窟 2/2 [>italy]

カプリ島 と 青の洞窟 2/2

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前回はナポリ沖にある美しい島、カプリ島へのアクセスと一番人気のスポット青の洞窟の楽しみ方を記しました。今回は青の洞窟以外のカプリ島の魅力をお伝えします。

日本人の場合、カプリ島に来たのに青の洞窟を短時間で見て、カプリの町を1時間ほど観光し、慌ただしくローマに帰っていく観光客がおおいです。できればこのカプリ島に数日滞在し、青の洞窟などを観光しつつ、本当のカプリ島の素晴らしさを実感して欲しいです。

カプリ島は外周17km。東京都千代田区とほぼ同じ大きさです。そこには、カプリとアナカプリの2つの町があります。町以外にも住人が住んでいるコミュニティが複数存在していますが、観光客が行くのは上記の2つでしょう。その他は大自然の絶景はいくつかありますが、住宅地が広がっています。

カプリ
capri13.jpegフェリーが発着するマリーナ・グランデからフニコラーレ(ケーブルカー)が運行しています。このケーブルカーに乗ればカプリに着きます。マリーナからはバスやタクシーでもアプローチできます。
カプリはブティックなどが多く、リゾート地となっている町です。美しい建物が並び、豪華なホテルやカフェ、土産屋が並んでいます。弾丸ツアーの場合は、マリーナグランデ港に到着して、青の洞窟を見学後にケーブルカーでカプリの町まで行って簡単にこの町を見て帰るという人も多いようです。観光客が多くレストランはどこも人で溢れています。ブティック街があるのでショッピングには最適です。

アナカプリ
capri14.jpegアナカプリはカプリ島の山の中腹に位置している高級リゾート地です。
マリーナ・グランデからはバスかタクシーでアナカプリに行くことができます。カプリの町からもバスが頻繁に出ていて15分くらいで到着します。途中は断崖絶壁の急カーブを走っていくので、スリルも景観も楽しめます。
このあたりは美しい白い家が特徴的で、バスやタクシーの中から地中海の美しい町並みと青い海を見ることが出来ます。
アナカプリには、ブティック店や可愛いお土産屋さんなどが沢山あり、見ているだけで楽しく、ショッピングにも最適です。
カプリ地区は観光地化して物価が高く商売っ気が多いとのこと。アナカプリはのどかで品があります。しかも町の中には遊歩道(ボッフェ通り Via Boffe)があって、土産屋はもちろん、カフェ、レストランなども揃っています。カプリと違って道がシンプルなので景色が素晴らしく、数日滞在するのに向いています。
カプリ島で数日過ごせるなら、アナカプリのホテルに宿泊し、この町を散策するのがいいでしょう。ここには、本当に美しい景色とのどかな住人の暖かい気持ちがあります。晴れた日は、町の散策路を歩き、高台から美しい海を眺め、のんびりとブランチをしたりして過ごします。

ソローラ山リフト
島の最高峰であるソラーロ山(Monte Solaro, 589m)にリフトを使って登ることができます。アナカプリの中心からリフトが山頂に延びています。このリフトからの島の眺めが素晴らしいです。所々人の家の庭の上を通過します。眼下には地元民の生活が垣間見えて面白いです。山頂に到着すると、360度広がる大パノラマが出現します。真っ青な海と切り立った断崖は素晴らしく、記憶に深く刻まれます。
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カプリ島のホテル
capri12.jpgカプリ島には、いくつかの高級ホテルと安い宿がいくつかあります。折角カプリに行くのですから、ここでは是非贅沢な時間を過ごして頂きたいです。ここで紹介するホテルは嫌な思いなどとは無縁の素晴らしい滞在を体験できます。
CAPRI PALACE HOTEL & SPA
via Capodimonte, 14, Anacapri, Island of Capri 80071, Italy
アナカプリ中心街にあるホテル。入り口からプールを見ながら緩やかな坂を上がると、そこにとても美しいホテルが現れます。高台にあるので1階のラウンジからの見晴らしは素晴らしいです。ホテルの部屋はとてもシンプルで綺麗な海が見渡せます。このホテル、とにかくホスピタリティが素晴らしく何度でも足を運びたい名宿です。勿論、ラウンジで食事やコーヒーだけの利用も可能です。

J.K. PALACE CAPRI
via Provinciale Marina Grande, 225, Capri, Island of Capri 80073, Italy
カプリにあるホテル。白で統一された建物はデコラティブにならずシンプルで素晴らしいです。イタリアならではの食事とリキュールも完璧です。プールからは美しい海を見渡せます。ホテルの規模が小さいので、スタッフは日本人のおもてなし以上のサービスを提供してくれます。

交通
カプリ島を移動するにはタクシーが便利ですが、バスを利用する場合は以下の路線があります。
• カプリ(Capri)=アナカプリ(Anacapri)
• カプリカプリ(Capri)=マリーナ・ピッコラ(Marina Piccola)
• アナカプリ(Anacapri)=マリーナ・グランデ(Marina Grande)
• アナカプリ(Anacapri)=マリーナ・ピッコラ(Marina Piccola)
• アナカプリ(Anacapri)=青の洞窟(Grotta Azzurra)
• アナカプリ(Anacapri)=Faro Punta Carena
料金(2014年現在)は以下の通りです。
• 1回乗車券(corsa singola)・・・1.4ユーロ
• 60分券・・・2.2ユーロ(ケーブルカー1回+バス無制限)
• 1日券・・・6.9ユーロ(ケーブルカー2回+バス無制限)

カプリ島は、世界中の人々を魅了する美しく気持ちの良い場所です。これほど天気が良く気持ちの良い風が吹く観光地は他にないのでは、と思うほど長く滞在していたい地です。「青の洞窟」にばかり目を向け弾丸ツアーをしている日本人観光客は、この島の良さも島民の人柄も知ることなく島を去って行きます。この島を訪れるのでしたら是非数日滞在し、のんびりと過ごして下さい。そこには本当の贅沢があるはずです。
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カプリ島 と 青の洞窟 1/2 [>italy]

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青の洞窟があることで有名なカプリ島。この島は古代ギリシャの時代から多くの人を魅了してきました。ローマ皇帝アウグストゥスは、「甘く美しい快適な地」と呼び、この島の所有に執着したそうです。今回は、このイタリアの有名リゾート地カプリ島について記します。

アクセス
★ローマから
日本人観光客の多くは、ローマに滞在し1日観光でカプリ島を訪れます。この弾丸ツアーの旅程は過酷です。朝早くバスに乗せられ3時間程度ひた走り、ナポリの港から高速船に乗せられます。そしてカプリ島に着くと、小さな船に乗り換え青の洞窟に向うのです。そしてカプリ島で昼食をとり1時間程度の観光後、来た道を引き返していきます。あっという間の移動なので、写真は撮るけれどどんな場所だったのか思い出すのもできないのではないでしょうか。
こんな日系旅行代理店が行っている強行ツアーは、本当の旅ではないような気がしてしまいます。勿論、時間がない弾丸ツアー客には"行った”という既成事実を作るためにこういうツアーも必要なのでしょう。

弾丸ツアー客でない方々の行き方です。
まずはナポリを目指します。日本からはナポリに直行便は飛んでいないのでヨーロッパの都市を経由してナポリに入ります。アリタリアは運行スケジュールが乱れることが多いので、ドイツやフランスを経由した方が予定通りにナポリまで到達できると思います。ローマやフィレンツェ、ミラノなどイタリアの各地からは高速鉄道でもアプローチできます。イタリアの高速鉄道はきちんと運行されていますし快適です。
ナポリまで来たら、ナポリをベースにする方はホテルにチェックインしてカプリ島に行く日を待ちます。カプリ島に宿泊する方はナポリのベヴェッロ港から船旅を楽しみカプリ島に到着します。カプリ島からホテルまではタクシーの利用をお勧めします。

★ナポリから
ナポリとカプリ島の間にはCAREMAR社、SNAV社、NLG社の3社が頻繁に船を運航しています。船には3種類あります。フェリー(Traghetti)で80分、高速艇(Nave Veloce)で50分、水中翼船(Aliscafi)で40分程です。3社が3種類の船を運航しているので、どれに乗れば良いのか不安になりますが、ナポリのベヴェッロ港に行けばチケットは簡単に買えますしどの船でもボラれることはないです。港では、CAPRIと書いてある窓口で時間を伝えれます。ここでは英語が通じますしカードも使えますが、チケットは販売機ではなく対面販売なので出発前にはかなりの行列ができますので、時間には余裕を持っておいてください。窓口では、「カプリ、テン、エーエム、トゥーピープル(カプリ島行き10時の便を2枚)」のように注文し現金で購入するのが良いと思います。チケットには行き先や時間などがわかりやすく記載されているので安心です。チケットを購入する人が居る限り出発は遅れますので、出発時間になって焦らなくても船には乗せてくれます。慌てたくない方や迷惑をかけたくない方は早めにチケットを購入することをお勧めします。

指定された船に乗ると、あとはカプリ島に着くまでのんびりと船の旅を楽しみます。晴れていればデッキに出て、景色を楽しむといいでしょう。出航後、船の後ろには美しいナポリの街が広がります。そして20分程経つと、向って左側にヴェスビィオ火山が見えてきます。そして地震と津波で削れた石灰岩の基地たったクリフが続きます。先端はソレントです。ソレントが見えてくると向って右手にはカプリ島が見えてきます。

カプリ島
島の外から来る船は、カプリ島の北にあるマリーナ・グランデに到着します。船を下りたら帰りの船が心配な方は、チケットを購入しておくと安心です。
カプリ島を訪れた人の目的地は大きく分けて3カ所です。ひとつは青の洞窟、残りは島にある2つの町(カプリ地区とアナカプリ地区)です。今回は青の洞窟を紹介し、カプリとアナカプリは次回紹介することにします。

青の洞窟
DSC00421.JPG日本人観光客が南イタリアに行ったら一番行きたい観光スポットなのではないでしょうか。連日沢山の日本人がこの洞窟めがけてやってきます。
ツアー客は、マリーナ・グランテ到着後、20人くらい乗れるボートに乗り海路で青の洞窟に向かいます。そして洞窟の側で4人乗りのボートに移され洞窟に入り中を一周します。5セット分、20人が洞窟を見終わるまで待ち、その後マリーナ・グランデに戻ります。
このツアーは個人客も利用可能です。マリーナ・グランデでGruppo Motoscafisti社、Laser Capri社の窓口に行き人数を伝えると、20人程度集まって出航となります。ただ、日本人だと他の日本人やローマから来た日本人ツアー客と一緒にされることがおおいので、船は日本人だらけになります。これ自体は構わないのですが、どうも扱いが雑で洞窟に入る際は通常4人なのに6人乗せられたり、洞窟に入っても1周したら出てきます。ここまで来たのに洞窟内には数分いるだけなのです。とりあえず青の洞窟に"行った"という既成事実を作るなら、この行程をお勧めします。何もしなくても簡単に洞窟までたどり着けますし、素晴らしい写真も撮ることが出来ます。

このサイトでは、折角カプリ島まで行ったのですから、もっと青の洞窟を楽しむ方法を記そうと思います。
1)海路 青の洞窟 90分程度
上記の行程と一緒です。マリーナ・グランデから中型ボートに乗ります。洞窟までのボート代、洞窟に入るボート代、入場料など込みで1人26ユーロ程度です。重要なのは、日本人観光客と一緒のボートを極力避けることです。ボートに乗るとき、日本人客が沢山乗っている場合は次のボートに乗ると告げます。だいたいこれで日本人ご一行様扱いを避けることができます。これだけであとは客の流れに乗れば大丈夫です。そして、洞窟の近くで洞窟に入るための小舟に乗り換えます。洞窟に入る際は一緒に乗る方にTIPを払おうと誘って下さい。TIPがあると金額分だけ洞窟内に長く居続けてくれます。ただ、夏などは沢山の観光客が洞窟に入るのを待つ状態になるので、それほど長く留まれません。それでも日本人6人の時のような酷い扱いは避けられ、美しい洞窟内を楽しめます。

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2)海路 青の洞窟とカプリ島一周 120分程度
基本1)と同じですが、さらにカプリ島を1周してくれます。カプリ島は美しい島なので時間があって天気が良ければ船で1周するのはとても良い思い出になるでしょう。青の洞窟に悪天候などで入れない場合、カプリ島一周ツアーになります。

3)陸路 バス
混雑時は、マリーナ・グランデからボートで青の洞窟まで行っても、洞窟に入るのにかなり待たされることがあります。2時間待ったという方もいます。洞窟はとても小さく、特に入り口はかなり小さいのです。20人乗りのボートで観光客を洞窟前に連れて行っても、実際の洞窟前がボトルネックとなるのです。
この待ち時間を避けるため陸路で洞窟の側に行くという方法があります。ボトルネックを避け、洞窟入り口のすぐ脇から中に入ってしまおうという方法です。
カプリ島のバスはとても小さくいつも満席です。ちょっと狭いのですが、陸路カプリの住宅地を抜けながら1時間ほどかけてバスの旅をするのも面白いです。バスで行く場合、港から青の洞窟への直行便は便数が少ないので、うまく行けない場合はまず港からアナカプリまでバスで向かい、そこから青の洞窟行きに乗り継ぐこともできます。
青の洞窟のバス停に着けば、あとは階段を降りると洞窟の直ぐ脇に着きます。そこから小船に乗ることになりますが、乗り場があり観光客が並んでいるので言葉ができなくても簡単に乗船できます。小舟代金は5ユーロくらいです。洞窟入場料は5ユーロくらいです。このコースだと、日本人の観光客は殆どいないのと海路で来る観光客よりも洞窟の近くからボートになるので、殆ど待たずに洞窟に入れます。ボートも基本4人の乗船なのでゆったりとしています。ここでもチップをはずめば長く洞窟に留まってくれます。海路の場合は、ボートの同乗客が待っているので、流れ作業のように扱われますが、自分で小舟を借りるので時間は気にせずゆっくりと洞窟を楽しめます。
帰りはバスを降りた場所まで戻り、バスを待ちます。バスは1時間に数本走っています。バス停側にはお土産物店やトイレなどがあるので、バスを待つ間、時間をつぶせます。

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陸路の場合、写真右の階段から降りて、小舟に乗り直ぐ左にある穴から洞窟に入ります


4)陸路 タクシー
DSC00410.JPG青の洞窟に行く一番お勧めのチョイスです。
マリーナ・グランテ到着後、近くにいるタクシーの運転手に声をかけて下さい。日本車の屋根を取り払い、オープンにしている車です。
そして、青の洞窟に陸路で行きたいと告げます。このとき往復であることと金額を確認して下さい。交渉にも寄りますが、青の洞窟の往復だけだと100ユーロ〜150ユーロが相場です。ちょっと高いと思うかも知れませんが、快適さ、自由さ、便利さを考えるとむしろ安いくらいです。4人で乗れば、ひとり25ユーロ程度です。
タクシーに乗ると、車は一気に山を登り出します。狭い道をすり抜けよくしゃべるドライバーさんは島の名所を案内してくれます。そしてアナカプリを抜け山道へ。30分もすると青の洞窟の近くまでたどり着きます。
車を降りるとドライバーさんは小舟乗り場まで着いてきて船に乗せてくれます。イタリア語で船の船頭に話しかけ、いろいろと注文をしてくれたりします。ドライバーさんにもよりますが、皆さん地元の友達のようで、いろいろと気を利かせたことをしてくれます。例えば、海路で来た観光客を抜き去り直ぐに洞窟に入れてくれたり、洞窟内で歌を歌ってくれたり、長くいてくれたりします。
すいていれば、小舟には自分たちと船頭さんだけで入れます。その場で出会った見知らぬ観光客と一緒にならなくて済みます。このあたり、イタリアなのでかなり適当です。もし自分たちだけで乗りたい場合は、その旨を船頭さんに伝えチップを払うといいでしょう。洞窟の中に長くいたい場合も同じです。
私は、洞窟入場料の他に船頭さんに20ユーロのチップを渡したら30分以上洞窟の中にいることができました。同じルートできたアメリカ人家族は洞窟の中で10分ほど泳いでいました。

洞窟を出たら、船着き場にドライバーさんが待っていてくれました。タクシーに戻るとすぐに来た道を引き返します。この後は、アナカプリで降りても良いですし、島に到着したマリーナ・グランテまで戻っても良いでしょう。追加で料金を払うと島を一周するツアーに連れて行ってくれます。観光客がなかなか行かないような風光明媚な場所へ案内してくれます。

青の洞窟は、日本人観光客から人気がありいついっても日本語が聞こえます。それだけ素晴らしい場所なのですが、言葉が出来ないことと物静かな方がおおいせいで、扱いが雑になりがちです。イタリア人はそもそもおおらかで適当です。黙って日本人ツアーに参加すると、行ったという写真は残りますが、青の洞窟の良い思い出は残りにくいと思います。せっかく日本から遠いカプリ島まで行くのですから是非ちょっと贅沢をして陸路タクシーの旅をお勧めします。

今回は、青の洞窟を中心に記しました。次回は豪華なカプリ島を記します。
お楽しみに。
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ノースダコタ州 (ファーゴ / ビスマーク / グランド・フォークス) [united states]

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今回はちょっとマイナーな州を紹介します。
皆さんはノースダコタ州をご存知でしょうか?
アメリカ人でも行ったことがない、場所がわからない等の発言が飛び出すほどマイナー感が漂う州です。そんな州の魅力をお伝えします。

usmap-nd.jpgノースダコタ州は、西海岸と東海岸の真ん中にあります。カナダと国境を接しています。
アメリカ大陸の真ん中に広がる"グレート・プレーンズ"と呼ばれる大平原に位置しているので、山はありません。とにかくひたすら平野です。人口は70万人以下で全米50州の中で3番目に少ないです。大きな町はファーゴとグランド・フォークス、州都のビスマークくらいですが、ニューヨークやシカゴと比べると、かなり小さく感じられます。空からノースダコタ州を見ると、ひたすら畑が広がっています。
こんな何もない州ですが、実は石油とシェールガスが膨大に眠る州でもあります。ここ数年、税収が増え、50州の中でもノースダコタは最も潤沢な州です。地価も上がっていて、今後の可能性が広がっています。

日本からのアクセスは、ちょっと大変です。直行便はありません。今回紹介するノースダコタの3大都市には空港があり、ミネアポリス空港やデンバー空港から小型機が日に数便が就航しています。町には公共交通機関があまりないので、空港でレンタカーを借りて行動することが必要です。
車でアクセスする場合、ノースダコタ州は陸の孤島であることがわまります。ファーゴ、グランド・フォークスから一番近い都市はミネソタ州ミネアポリスです。ミネアポリスからファーゴまで4時間、グランド・フォークスまでは5時間以上かかります。ビスマークに関しては近くに都市はなく、しいてあげればファーゴですが、4時間以上かかります。

観光客ですら、なかなか行かないノースダコタ州。行ってみると、有名な観光地とは違った楽しみがありました。ノースダコタを旅のディスティネーションにする方は、この地に知人がいる方くらいでしょう。レンタカーで大陸横断をしたりノースダコタを通り過ぎる方は、この記事を読んで立ち寄ってみてください。我々日本人が知らないアメリカの魅力に出会えます。

ファーゴ
ND2.jpgのどかなノースダコタ州。ただひたすら平らな土地が続く場所です。そんな州で最大の町がファーゴです。町は隣のミネソタ州ムーアヘッドとツインシティとなっており、この2つの町が一体化して経済は発展しています。住人のおおくは、祖先が北欧からの移民です。現在でもドイツ系、ノルウェー系、アイルランド系、スウェーデン系が占めており、アジア人は殆ど見かけません。

アメリカ人は、ノースダコタ州は知られていなくても、ファーゴという町名は知っています。テレビの天気予報で、全米の地図と共に気温が表示されます。その時いつも気温が低い町がファーゴなのです。冬はー30度になるところです。行ったことはなくても“寒い場所”という印象があります。雪深いのですが、この辺りは平野が続き山がありませんので、スキーはできません。冬は、歩くスキーやスケートをすることくらいしかできず、基本的に家族で過ごすことが多いようです。夏は、見渡す限りの草原と湖があり、キャンプやバーベキューをして楽しむようです。おおくの住人の趣味は釣りや狩猟です。そのため町にはおおきなハンティング・グッズ店が沢山あります。

コーエン兄弟が監督したアカデミー賞受賞作「ファーゴ」は、この町が舞台になっています。
この町を訪れる日本人観光客のおおくは映画のロケ地を巡りたいという目的を持っているかもしれません。しかし映画はミネアポリスからファーゴ、そして北のグランド・フォークスあたりの広域で撮影されていたので、特に印象に残るロケ地はありません。あの大きな人形"ジャイアント"も映画のために設置されたもので、実際にはありません。

この町では、ダウンタウンで夕食をとると楽しいでしょう。アメリカ中部のステーキ店やバーなどは活気があり人種差別をされることなく地元の人と会話が出来ます。彼らは素朴で人見知りをせず、気軽に話しかけてきます。昼間は小さいながら充実している美術館巡りや大自然に触れるのも楽しいです。

主な観光ポイント:
ファーゴ・エアー・ミュージアム
かつて冷戦時代、このあたりは大陸弾道ミサイルの発射基地が沢山あったそうです。その名残を博物館にしています。当時使われた戦闘機やICBMなどを見ることができます。

レッド・リバー動物園
町の真ん中を流れるレッド・リバー沿いにある動物園です。それほど大きくありませんが地元民で賑わっています。

ファーゴ劇場
古くから営業する映画館です。外観はそのままリノベートされ、インディーズ映画や懐かしの映画を上映しています。「アメリカン・グラフィティ」の世界を体験できます。

食事は、アメリカ料理をお勧めします。日本食レストランは5軒ありますが、そこではアメリカ人が思う日本食を提供しています。
ホテルは50軒程あります。ほとんどが郊外のモーテルチェーンです。価格は安く綺麗で広いです。

グランド・フォークス
ファーゴから北に車で1時間ほど行くと、ファーゴ、ビスマークに続く3番目の都市、ノースダコタ州グランド・フォークスがあります。
この町はちょっとユニークな街です。町の主産業は農業ですが、もうひとつの主産業は教育なのです。町の1/4ほどを占める広大なキャンパスを持つノースダコタ大学があります。ここは総合大学ですが、航空宇宙学科が有名です。世界中から航空業界を目指す学生が集まり、グランド・フォークス空港に併設されたスペースで日々訓練を行っています。ここでは、日本の連続ドラマ「ミス・パイロット」(2013)が撮影されました。ドラマを見ると映し出される広大な大地や学生達が歩く町並みは、全てグランド・フォークスで撮影されているので、この地へ行くチャンスがあれば事前にドラマのチェックをお勧めします。

グランド・フォークスは、カナダからの買い物客で賑わう町としても有名です。カナダでは消費税が高いそうで、週末になると北に1時間ほど行ったところにあるカナダのウィニペグから沢山の人が買い出しに来ます。そのため町の大きさにはそぐわないほどのショッピング・ゾーンやホテルなどが29号線沿いに並んでいるのです。町の南にはコロンビア・モールという大きなショッピング・ゾーンがあり、その周りが巨大なショッピング・エリアとして発達しています。そこには様々なレストランが集まっていて、人口5万人の町とは思えないほどの充実ぶりです。

町の中心はダウンタウンです。レッド・リバーを挟んでミネソタ州イースト・グランド・フォークスとツイン・シティになっています。ダウンタウンは近年再興してきて歴史ある建物内に新しいレストランやバー、カフェなどがオープンしていて夜になると賑わいます。橋を渡ったイースト・グランド・フォークスにもバーやレストランが並んでいて賑わっています。

観光でグランド・フォークスを訪れたら、郊外のモーテル・チェーンに宿を取り、ダウンタウンで観光するのがいいでしょう。擦れていないアメリカ人達が歓迎してくれます。

主な観光ポイント:
ジャパニーズ・ガーデン
Japanese_Garden2.jpgグランド・フォークスには日本人は学生以外殆どいませんが、日本庭園があります。栃木県粟野町と姉妹都市だったことで、粟野町から年一回日本人がやってきて手入れした庭園です。しかし粟野町は市町村合併で鹿沼市に編入してしまい、それ以降日本人はやってこなくなったそうです。地元の公園管理者は、見よう見まねで日本庭園を維持してくれています。日本からかなり離れた地で日本庭園に出会え、日本語で看板があるのはとても不思議です。そしてアメリカ人が大切に庭を手入れしているのも嬉しいです。

ダウンタウン
歩いて20分程度で回れる小さな観光地です。ここには町で一番人気のToasted Frogsというレストランがあります。店名通りカエルのフライがありますが、地元民もあまり食べないそうです。ステーキはとても美味しいですしバーとしても利用できます。他にも和食店(日本人経営ではありません)などバラエティに富んだレストランが並んでいて賑わっています。

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ノースダコタ大学
町の1/4くらいは大学ではないかと思えるほど広い敷地を誇ります。その中でRalph Engelstad Plazaは、観光客でも入れる場所です。そこにはノースダコタ大のアイスホッケーチームのグッズなどが売られています。このプラザを作ったのは、地元出身の名士です。彼はラスベガスの土地を買い、その土地をバグジーに転売して儲けたそうです。後にインペリアル・ホテルを経営していました。彼も何故か日本を意識したホテルを建てていました。日本とつながりを感じます。

グランド・フォークスは、アメリカからカナダに向かう途中に位置しているので、宿泊地としても便利ですが、1日くらいは町を散策してみると楽しいです。特にドラマを見た人にとっては、ドラマの中に入り込んだようで面白いと思います。そして、町の外に広がる360度の地平線、延々と続く小麦畑は、日本では見ることのできない景色です。アメリカを旅していて、この景色はノースダコタ辺りだけです。是非景色を堪能して欲しいです。

ビスマーク
ND3.jpgノースダコタ州の州都です。ノースダコタ州ではファーゴに次ぐ2番目の都市です。しかし人口は5万5000人で都市というか町です。かつての北西部開拓ルートの中間に位置するので、町には探検隊にまつわる史跡や博物館がたくさんあります。
我々日本人にとって、この町はあまり見るべきポイントがありません。ただ、町や周辺の景色がとても綺麗です。旅の途中、ビスマークに一泊する場合は、モーテルにストップするだけでなく是非半日程度町を散策してみてください。そこにはアメリカ中部の大自然が広がっています。文字では表現できない感動があるのです。

ノースダコタ州。文字ではここの素晴らしさを伝えきれないのが残念です。真っ平らの大地にひたすら続く小麦畑。その途中にポツンとある町。そこで住人達は小さなコミュニティを築き、地味に暮らしています。治安はとても良く事件は殆ど起きないそうです。誰もが顔を知っているからだそうです。春から秋にかけては、湖に釣りに行ったり、川沿いでバーベキューをしている家族や学生の姿を見ることができます。夜になると歴史のあるダウンタウンが今でも活気づいています。冬は降雪地帯で、皆が家でじっとしています。
素朴で質素な生活ですが、我々日本人が忘れてしまった人と人とのつながりや家族の温かさを感じる広くて静かな場所です。
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ANA ビジネスクラス (2013年9月版) [airlines and lounge]

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ANAの新ビジネスクラスが登場した2010年に体験記を記しました。その後、ANAはハードだけでなくソフトも日々進化させています。今回は、成熟してきたANAビジネスクラスを記します。

ラウンジ
lounge2.jpgまず、ラウンジへのアプローチですが、成田空港、羽田空港共に、チェックイン・カウンターからスムースに移動できます。プライオリティー会員は、特別なルートを通りセキュリティーを通過できるのも素晴らしいです。
ANAのラウンジは、日本人にとって細かなところに手が届く安らぎの場所です。他社のラウンジに行くとANAラウンジの良さを改めて感じる事ができる程、お見事な設計です。
成田空港には複数のラウンジがありますが、どこでも安心して利用できます。私が気に入っているのはヌードル・バーです。最近は夏になると冷やし中華(これは美味しくないです)やカレーがあったりしますが、海外渡航前にそば、うどんを食べる事ができるのが嬉しいです。そして酒類が豊富なのも嬉しいです。

シート更新の状況
ボーイング777、787を使用した欧米線に投入されたスタッガード・シートは、利用者に好評で、このシート搭載機は予約率が高く、繁忙期は満席になるほどです。そんな人気に支えられ、ANAは訪米線のほぼ全便に新シートを投入しましたが、まだ投入されていないのがミュンヘン線とワシントンD.C.の片道、シカゴ線の一部、羽田発着路線の一部です。ワシントンD.C.線の場合は50%の確率で旧シートになりますので気をつけてください。予約状況を見るとスタッガード・シートの日が先に売れています。やはり利用客はスタッガード・シートをお好みのようです。
私は先月ミュンヘン線とワシントンD.C.の旧シートに乗りましたが、実は旧シートも優れている事を再認識させられました。ただ、スタッガード・シートを知ってしまうと、隣の人との近さが気になりました。やはり壁一枚あるだけで、プライベート感が増し、落ち着けるのだと実感します。ANAは、787の運休により777(旧シート)に変更していた路線も順調に新機種へ入れ替えているので、旧シートは、そろそろなくなってしまうでしょう。

素晴らしいスタッガード・シート
seat1.jpgビジネスクラスに入ると、スタッガード・シートが整然と並んでいます。互い違いのシート配列が面白いです。写真で見るよりも色は落ち着いていて、シートひとつひとつはかなり大きいです。1-2-1という贅沢なスペースは、他社のファーストクラス以上のスペースを確保しています。このシートの導入により当然座席数は減るのですが、巧みなデザインで、スペースをうまく使っているのがわかります。

席に座ってみると、自分の席の脇(シートによって右側・左側あり)に席とほぼ同じ幅のテーブルがあります。テーブルの縁にはLEDライトが光っていて落ちつきます。このサイドテーブルがとても便利です。食事の時に読んでいる本や雑誌を置いたり、PCを立ち上げたまま食事をとることも可能です。テーブルにはペットボトルを置く入れ物、本棚、LEDライトが設置されていて、限られたスペースをとても有効に使うことが出来ます。

モニターは大きなタッチパネル方式のシステムが付いたシステム。もちろん今まで通りリモコンでの操作も可能です。とても見やすく快適ですし番組数が増えたのでもし眠れなくても十分楽しめます。このモニター、HDだと思うのですが、上映されている番組はSD画質でした。ニュースなどいくつかの番組は、圧縮率を高めた設定なのでさらに画質が悪いです。映画によってはアスペクトが間違っていてスクイーズ再生されてしまうなど問題もあります。

シートには電源があります。

座席は、今回から180度フルフラットのベッドになります。但し、以前あったマッサージ機能と座席下からせり上がってくるオットマン機能はなくなりました。リラックス状態の時に足を伸ばせるのがビジネスクラスの利点でしたが、今回は、強引にモニター下のオットマンに足を入れるしかありません。180度になるフラットベッドはとても快適です。2013年9月より、東京西川、帝人と共同で開発された、新ベッドパットがついているので快適に寝る事ができます。

シートに関しては、ほぼ完璧です。ANAを追いかけてJALはじめ各社がスタッガード・シートっぽいシートを導入していますが、ANAスタッガード・シートは、とてもよく考えられた快適なシートです。唯一のデメリットとしては夫婦やカップルの場合、一緒に並んで座れない事があげられます。新婚旅行等一緒に座って話をしたり食事をしたりすることができないのは残念です。JALの新シートは、この悩みを解消し、センターのシートの場合、壁が取れ、ちょっとずれますが二人で会話ができるシート構造となっています。

ハード
シート以外のハードも優れています。トイレには、ウォシュレットが付いています。機内のトイレにウォシュレットが搭載されているなんて夢のようです。海外ではウォシュレットはあまりみかけませんので、帰りの便でトイレを楽しみにしている方もいるのではないでしょうか。

機内サービス
connosseures.gifいろいろと問題のおおかったサービスですが、ここ数年で改善が進み、とても素晴らしいサービスに変貌しています。
食事は2013年9月よりThe CONNOISSEURS(ザ・コノシュアーズ)という新しいフードサービスが始まりました。世界の名シェフが提供する料理と酒の数々は、メニューやサイトを見ると素晴らしいです。湯河原・石葉和食、Wakiyaの中華、ピエール・エルメのデザート等なかなか豪華なラインナップです。そして軽食サービスには一風堂のとんこつラーメンが追加されました。
早速9月になり4回程食べてみました。洋食。和食はとても美味しく満足度が高かったです。和食に関しては、数年前の日本各地の名旅館が提供する和食と比べると楽しみが減った感じがしました。やはり今月はどこの旅館だろう、どんな郷土料理が食べられるのだろうという楽しみのほうが盛り上がるのでしょう。
軽食のとんこつラーメンは、実は美味しくないです。特にアメリカ路線は法律で牛のエキスを使用する事が禁止されているため、かなりカップ麺に近い味です。やはりラーメンは地上で食べた方がよさそうです。

アメニティが久しぶりに一新されました。ロクシタンのいろいろなものが入った小さなポーチが付いてきます。モイスチャーセラムやリップクリームなど今までのANAブランドではなくロクシタン社製に変更されたのはとても嬉しいです。

サービスに磨きがかかり、さらに快適性を増した機内サービスは、とても素晴らしいです。

細かい事ですが、チェックイン・カウンターでは、プライオリティ・タグをつけてくれて預け荷物をできるだけ丁寧に扱ってくれたり、スーツの上着等を丁寧に扱ってくれたりと、あまり話題にならないですが、細かな部分でANAらしいサービスが行われています。スタッフは自分の職務でなくても率先して動き、お客さんの満足度を高めています。こういうサービスはマニュアルで規定するだけでは決してできることではありません。スタッフ通しのコミュニケーションや人材育成を長い目で見て行ってきたANAの努力の結果だと思います。

今後もANAのビジネスクラスを利用しようと思える、ハードとソフト両面からのサービスを期待したいです。

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シアトル ツインピークス ロケ 地巡り [>seattle]

ドラマ「ツイン・ピークス」をご存じでしょうか?
1990年にアメリカで放送され、世界中で大ブームを起こした伝説のドラマです。最近のアメリカ連続ドラマ人気のきっかけとなった作品です。
制作から20年という月日が経っており、35歳以上の方々には懐かしいという思いがあり、それより若い方にとっては、タイトルだけ知っていたり、全く知らないのではないでしょうか。
今回はちょっと年齢層が高いターゲットに向けての面白い旅行を記します。

まずは「ツイン・ピークス」について。
映画監督デビット・リンチが作り上げた独特の世界観を持つドラマです。山林に囲まれ、外界から隔絶された感もある田舎町、ツイン・ピークス。町の誰からも愛されていた17歳の少女ローラ・パーマーが、何者かによって殺害され遺体が発見されます。普段は事件など起こらないこの小さな町で、突如として発生したこの殺人事件は、穏やかな暮らしに慣れた住民へ衝撃を与えます。さらに、ローラ・パーマーと同じ高校へ通う少女、ロネット・ポラスキーが暴行を受けた状態で彷徨っているところを保護され、事態は深刻化の一途をたどっていくのです。
捜査のため、FBIからツイン・ピークスへと派遣されたFBI特別捜査官クーパーは、1年前に発生したまま未解決となっている殺害事件と、今回のローラ・パーマーの殺害、およびロネット・ポラスキーの暴行に犯行手口の共通点を発見し、これら三つの事件を同一犯による犯行と断定、ツイン・ピークスにとどまり、地元警察と共に捜査を開始します。
やがて、クーパー捜査官によるローラ・パーマー殺害事件の捜査が進展していくにつれ、ツイン・ピークスでのどかに暮らす人々が、実はその裏で様々な闇を抱え込んでいる事が明らかとなっていきます。

ABCテレビにて、放送されたテレビ・シリーズは、大ブームを巻き起こし、世界各国へ飛び火しました。
テレビ・シリーズ終了後には、『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』(原題:Twin Peaks:Fire Walk With Me)のタイトルで、テレビ・シリーズの前日談が映画化され、同年5月の第45回カンヌ国際映画祭に出品後、一般公開され話題となりました。

ドラマは、現在リメイクの話が持ち上がっており、これが実現すると20年以上経った後にまた「ツイン・ピークス」ブームが再来するかもしれません。ドラマ「ツイン・ピークス」、撮影はほぼワシントン州シアトル郊外で行われました。しかも殆どのシーンはスノコルミーという小さな町で撮影されていました。
放送から時間が経っているので、現在はロケ地ツアーなどはないようですが、今でも熱心にこの地を訪れるファンがいるそうです。2005年に私が訪れた際はまだツアーが存在していて、何故か日本人とドイツ人がおおかったそうです。地元の人も不思議がっていましたが、気質の似ている日本とドイツの視聴者が、この複雑なストーリーに魅了され、ロケ地を巡ってドラマの謎を解き明かしたいと思っているのかもしれません。

では、そのドラマ「ツインピークス」が撮影された地へ向かいましょう。
シアトルからインターステート90号線を車で進むと30分程度でスノコルミーの町に着きます。インターステートの出口はSnoqualmie Pkwyです。この出口で降り、Snoqualmie Pkwyを北に向かいます。ドラマの舞台はこのあたりから90号線の次の出口であるNorth Bendに集中しています。

ここから撮影地を個々に訪問していきましょう。
tp01.jpgツイン・ピークスの滝
ドラマのオープニングでも登場する「ツイン・ピークス」を象徴する滝。これはSnoqualmie Fallで撮影されました。Snoqualmie Pkwyを北に走ると202号線とT字に交わります。この交差点を左折(202を東)するとすぐある公園に滝はあります。駐車場から数分歩くと、あの滝が見えてきます。

グレート・ノーザン・ホテル
ドラマで登場するホテル・実際はSalish Lodge and Spaという高級リゾートホテルです。ドラマと同じように滝の上に建っています。ドラマではホテルの中は広いロビーがあり、剥製が置かれていましたが、これは別のホテルで撮影されたそうで、実際のホテルの内装はドラマとは異なります。高級リゾートホテルなので、観光客が気軽に入ることはできませんが、1階ロビーに土産物店がありますので、ここまでは一般客が入ることができます。土産物店には「ツイン・ピークス」グッズなど一切おいてありません。

ロードハウス
TP05.jpgドラマではここに仲間達が集まっていました。
滝から202をさらに東に進むと、左手に川が見え、橋が架かっています。この橋を渡るとPreston - Fall City Roadに入ります。数分すると左手にロードハウスが見えてきます。ドラマと全く同じ建物です。Colpnial Innというモーテル兼レストランです。現在も営業しています。レストランも夕方は営業していますが、中はセットで撮影されたのでドラマとは違う内装です。

エドの家、エドのガソリンスタンド
さらにPreston - Fall City Roadを南下すると左手にエドの家(個人所有)とガソリンスタンド跡が残っています。ここは個人所有の建物なので、勝手に立ち入ることは出来ません。住人に迷惑をかけないよう、そっと訪れて下さい。

殺人現場(鉄道)
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Snoqualmie Fallから202を西に向かいます。暫くするとSnoqualmieのダウンタウンが現れます。右側には鉄道が走っているのが見えるでしょう。ダウンタウンを過ぎた辺りに古い鉄道車両が並んでいます。ここが殺人現場です。ドラマ内で何度か登場するこの場所、今見てもあまり変わっていないのがわかるでしょう。鉄道車両は古く、ここに放置されてるようです。

ツイン・ピークス高校
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ローラ・パーマー達が通っていた高校。実際はMt. Si High Schoolです。202のダウンタウンを抜けMeadowbrook Wayとの交差点を左折します。するとすぐ左側に見覚えのある建物が見えてきます。現在は建物の色が変わっていますが、当時と同じ建物です。

ロネット・ポラスキーが歩いていた橋
TP02.jpgツイン・ピークス高校が撮影されたMt. Si High Schoolを過ぎ、Meadowbrook Wayをさらに北に進むとSnoqualmie Riverを渡る橋が見えてきます。この橋、一車線しかなく、相互通行しているので気をつけて下さい。橋を渡ると道は右カーブを描き名前がReing Rdと変わります。名前が変わったあたり、右側にかかっている橋が目的の場所です。このMeadowbrook Bridge、ドラマでは鉄道橋でしたが、現在は鉄道は廃線となり遊歩道となっています。

オープニング・シーン
TP08.jpgツイン・ピークス山が見え、手前にTWIN PEAKSという看板がある有名なシーン。ドラマ内でツイン・ピークスと呼ばれている山はノースベントにある山をうまく切り取っています。この山を撮影したのはReing Rd.です。Meadowbrook Bridgeを過ぎ数分走ると、その場所はあります。勿論看板は美術品なので、今はありませんが、あの有名なシーンを実際に見られるのです。この辺り、殆ど人通りがないので、夕方以降は行かない方がいいでしょう。

パッカード製材工場
Reing R、Meadowbrook Bridge付近に36th Dr.との三叉路があります。ここを36th Dr.に曲がります。数分走ると左側に見たことのある煙突が見えてきます。煙突を目指すとドラマに登場する製材所に到着します。ここは撮影時Warehouser Millという製材工場でしたが倒産し、工場自体は壊されてしまいました。しかし煙突だけは残っています。現在は工場跡地にラリー学校が作られていてラリー車が練習しています。

ツイン・ピークス警察
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撮影時は、Warehouser Millの事務所を警察として使っていました。製材所と警察が実は同じ敷地にあったなんて驚きです。
現在はDirt Fishラリー・スクールの事務所となっています。外観は当時と全く同じです。

ダブルR・ダイナー
TP07.jpgクーパーがチェリーパイを食べるカフェです。202を東に向かうとNorth Bendという町に着きます。小さな町ですが、懐かしいアメリカの面影を残すかわいいダウンタウンが広がっています。North Bend Blvd.とNorth Bend Wayの交差点に見覚えのある看板が見えてきます。ここがダブルR・ダイナーです。店の名前はTwede's Cafe。現在唯一「TWIN PEAKS」という文字が残るロケ地です。ここでは、有名なチェリーパイやコーヒーが提供されています。中に入るとドラマに登場した内装がそのまま残っています。ドラマでは1話のみここで撮影され、2話以降はセットになったそうです。店内には撮影当時の写真や役者さんのサイン、衣装などが展示されています。ロケ地一帯でドラマを意識している唯一の場所なので、是非寄ってみて下さい。ドラマファンの聖地みたいな場所です。
ここでツインピークスのロケ地マップがあるか聞くとマップを売ってくれます。手書きのコピーですが、参考になります。

牢獄
North BendのNW 8th St.に牢獄があります。実際はTop Floor Buick Buildingという建物です。

ホテル
North Bend Wayを東に走ります。墓地を過ぎた辺りにMt. Si Rd.との交差点があります。ここにあるMt Si Motelが撮影に使われました。かなり年季の入ったモーテルです。

撮影から長い年月が経っており、当時の面影は殆どないと思っていましたが、製材工場以外はほぼ当時のままでした。ドラマを見てからここを訪れロケ地巡りをすると、自分がドラマの中にいるような不思議な体験が出来ます。当時熱狂した方も、ドラマを知らない方も是非もう一度ドラマを見て下さい。不思議とシアトルに行きたくなるでしょう。

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ルフトハンザドイツ航空 A380 ビジネスクラス(2013年版) [airlines and lounge]

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ドイツのフラッグシップ・キャリア、というか現在ではヨーロッパのフラッグシップとして巨大化しているルフトハンザ ドイツ航空。
今回は、日本にも毎日4便の定期運行を行っているルフトハンザ航空の紹介です。
成田ーフランクフルトはA380機材を投入、成田ーミュンヘン、中部ーフランクフルトはA340、関西ーフランクフルトはB747-400で運航中です。

注)2014年夏に、ミュンヘン路線は羽田発着に変更されたため、現在成田発着はフランクフルト線のみになり、機材はA340-330で週3便運行されています。羽田発はミュンヘン便に加えフランクフルト便も増え毎日運行、機材はB747-8、A340-600となっています。2016年現在A380機材での運行は行っていません。

日本人にとってのルフトハンザ航空について、いくつか特徴を記しておきます。
1)スターアライアンス・グループに加盟しているので、ANAなどスターアライアンスの各航空会社と連携して効率の良い乗り換えを実現しています。よって日本からフランクフルトに入る殆どの日本人乗客は、フランクフルトが目的地ではなく、フランクフルト経由でヨーロッパの各都市に向かいます。

2)ドイツらしい整備は有名で、各航空雑誌の「安全な航空会社ランキング」では常にトップを独走しています。さらに定時運行が日系航空会社並みに行われています。この安心さでフルトハンザを選択する日本人がいます。

3)総2階建てのエアバスA380を成田から運航している数少ない航空会社の1社です。A380に乗りたいと思う航空ファンにも好評です。

今回は、特にA380を使った成田国際空港とフランクフルト国際空港を結ぶ路線を紹介します。

成田空港
チェックインは第1ターミナル(スターアライアンス各社が集結)のルフトハンザ航空カウンターで行います。ANAのスターアライアンス・カウンターではチェックインできません。受付はANAの職員が担当していますが、ANAと違い様々な制約があります。ビジネスクラスの預けられる荷物は1個32kgまでを2個です。荷物をビニール袋に入れてくれるサービスはありませんので、イタリアやスペインなどでスーツケースを開けられる不安がある方は事前に有料のラップサービスを利用する必要があります。
チェックインは簡単です。eチケットとパスポートを提示してチケットを貰います。ヨーロッパ便の場合、預けた荷物は最終地点で受け取りますので、タグの確認をします。チケットも最終目的地までの全てのチケットを受け取ります。
例えば、フランクフルト経由でバルセロナに行く場合、成田ーフランクフルトとフランクフルトーバルセロナの2枚のチケットを受け取り、荷物のタグに行き先がバルセロナであることを確認します。
チェックイン後、手荷物だけ持ってセキュリティを通ります。もしスターアライアンスのゴールドメンバーであれば、ANAが用意しているプライオリティ・レーンを使えます。長いセキュリティラインを通ることなく出国手続きカウンターに行くことができます。

ラウンジは、ANAのビジネスクラスラウンジが利用できます。チェックインの際、係員がラウンジの説明をしないことがおおいので、その時は自力でラウンジまで向かってください。第1ターミナルには2つのANAラウンジがありますが、出発ゲート側のラウンジが便利です。ANAラウンジは人気がありいつも混雑しています。ここでは、うどんや蕎麦、カレーなど人気メニューを楽しめますし、生ビールはじめ各種酒類も充実しています。
できれば空港に早めに到着し、ANAラウンジで美味しい食事をしておくことをお勧めします。なぜならルフトハンザの機内食は驚くほど美味しくないのです。

機内サービス
lh03.jpgこの路線の最大の特徴は、使用機材がA380であることです。エアバス社が作った世界最大の旅客機です。ルフトハンザは2010年6月より成田ーフランクフルト線に投入しました。
機内の座席構成は1階エコノミー席420席、2回ファーストクラス8席、ビジネスクラス98席となっています。これはかなり大きく他社のようなシャワー室やラウンジを廃しているので、見渡す限り座席です。運行時はパーティーションで区切るので、その大きさは実感できませんが、1階のエコノミー席の後ろから前を見渡すと420席が並んでいるのですから驚きです。2階のビジネスクラスはA380以外の航空機のエコノミーのように見えます。それだけ席数が多いのです。
ビジネスクラスのシートは長年ルフトハンザが採用しているものと同じですが、操作性などは良くなっています。しかし180度フルフラットはならず、多少傾斜があります。2012年から新しいビジネスクラスのシートを採用し順次入れ替えていますが、A380はしばらく今のシートが使われるそうです。
せっかくのA380ですが、ルフトハンザでは巨大機材だからといって特別に何か装備があるわけではなく、とても質素です。トイレも狭く、軽食を置くエリアすらありません。このあたり、いかにも簡素なドイツ人のセンスが覗えます。
乗った印象は、巨大であるために動きがゆっくりであることを実感しました。エンジン音は他の機材よりちょっとだけ静かです。そして翼が巨大なので、窓側に座ったとしても地上の景色を見られる席は前方と後方の一部に限られます。殆どの窓側の席からは、巨大な羽と空しか見えません。シートTVでは、地上の映像を綺麗に映し出したりCGで合成したりするデモンストレーションが行われているので、それを見て現在どのあたりを飛んでいるのか把握できます。どうしても窓外から地上の景色を見たい場合は予約時に席を指定した方が良いでしょう。
ビジネスクラスのある2階席はB747の2階席のようになっていて窓の外はさらに見にくいです。この巨大な航空機では窓外を見て楽しむことには向いていません。

2013年7月時点で機内ネットサービスはありませんでした。ルフトハンザは機内でもネットが使えるサービスの導入を積極的に進めているので、しばらくすれば使えるようになるはずです。

機内エンターテイメントは、映画30本を含む70本程度の番組、ゲームなどがありますが、日本語対応している作品が極端に少ないです。シートTVの操作も日本語がありますが訳が変で使いにくいです。

10時間以上の搭乗時間ですから、機内で時間を潰すため本を買って持って行ったり自分のiPadに映像や本をダウンロードして持ち込んだ方がいいでしょう。機内エンターテイメントサービスに期待すると、搭乗時間がとんでもなく長く感じることになります。

機内食(往路)
ルフトハンザ航空のウィークポイントは機内食です。ウェブサイトでは2012年11月よりグレードアップした機内食の提供を開始したとあります。お客様への嬉しいサプライズを繰り返しお届けすると謳っていますが、実際はあまりの不味さにサプライズします。
lh05.JPG日本発便なのに日本食の質が良くないのです。おそらく日本人スタッフがきちんと味をチェックしていないのだと思います。成田・名古屋発便はペニンシュラ東京の料理長が手がけていると宣伝していますが、ペニンシュラのシェフがホテルの店でこの味を客に提供したら、客は激怒するでしょう。味噌汁やお茶の入れ方はドイツ人CAが把握しておらず、日本人に濃さを確認して欲しいと何回も聞いていました。きっと日本人乗客は、味が濃かったり薄かったりする度にCAにお願いして濃さを調整して貰っているので、CAは自分の舌ではわからないことも相まって客に濃さを聞いているのです。こういうところはマニュアル化して味を均一にすれば良いと思うのですが、日本路線のためにそこまでの対応はしていないようでした。
洋食のステーキもかなりのサプライズです。脂身のない肉はそれで良いと思いますが、ソースと肉の上に乗っている不思議なパン粉みたいなものが日本人の口に合いません。
お勧めは洋食の魚です。これが一番無難な味です。

有名なソムリエ、マルクス・デル・モネーゴ氏セレクトのワインセレクションですが、他社と同等のクオリティです。ANAやJALのほうが遙かに優れたセレクションとなっています。悪くはないのですが、ちょっと残念でした。

フランクフルト空港
lh06.JPGフルトハンザドイツ航空のハブとなるフランクフルト空港。ここは、ドイツ人らしいシンプルで効率的な空港です。かなり巨大ですが迷うことなく移動でき快適です。
空港内には、様々な施設とレストランがあり何時間でも楽しめるよう工夫されています。トランジットで数時間ステイになっても飽きることはないでしょう。
ラウンジも素晴らしく、ドイツらしいサービスが提供されています。まずラウンジは大きく開放的です。木のぬくもりで包まれ快適です。ネットは無料で使えます。食事ですがドイツなので数種類のビールが生とボトルで用意されています。食事はとても美味しいソーセージにパンがあり、ザワークラフトと一緒にホットドックも作れます。スープも大変美味しいものが常に用意されています。そのほかソフトドリンクやコーヒーなども充実しています。是非試したいのがドイツのプリッツェル。アメリカのものとは違いほどよく柔らかく塩分が効いています。ついつい飲み過ぎ食べ過ぎてしまいます(笑)。

機内食(復路)
不思議なのですが、行きよりも帰りのフランクフルト発便ほうが和食は少しだけ美味しかったです。ただご飯がべちゃべちゃに炊けています。あくまでも相対的に復路のほうが往路より良いと言った感じです。洋食も復路のほうがちょっとだけ美味しかったです。
復路も同様ですが、フランクフルト空港のラウンジにはソーセージをはじめおいしい食べ物が沢山ありますので、ラウンジや空港のレストランで食事をした方がいいでしょう。そして機内では最低限の食事(軽食のおにぎりは美味しいです)をしたほうが嫌な思いをしないで済みます。

到着
ルフトハンザドイツ航空の成田ーフランクフルト線の目玉はA380機材であることですが、同時にデメリットがあることが到着後に判明します。ルフトハンザの営業は日本でも頑張っているようで、あれだけの席数を毎便うまく裁いています。いつ乗ってもそこそこ客が乗っているのです、繁忙期になると毎便ほぼ満席です。

フランクフルト到着時:
500人程の乗客が一気に降りることになります。日系航空会社のようにまずはファーストクラス、そしてビジネス、最後にエコノミー客を降ろすことはなく、開いた扉から乗客が我先にと、飛び出していくのです。そして入国審査に長い長い行列を作ります。フランクフルト空港にはA380が結構就航しており、A380が2機同時に到着するとたちまち入国審査のゲートには1000人規模の長い列ができてしまうのです。
乗り換え時にはファースト、ビジネスクラス用にプライオリティ(優先)・レーンが用意されていますが、エコノミー客も割り込み、まるでカオス状態です。ルフトハンザの係員も何も言わず、とにかくこの入国審査が大きなストレスとなります。
A380という巨大な機材を扱うのですから、ルフトハンザには、この乗客マネージメントをしっかり行わないと客離れが起きてしまうのではないかと思いました。

成田到着時:
成田でも同じ現象が起きます。しかし成田はANAのグランドスタッフが支援しているのでフランクフルトほど混乱しません。但し、荷物がなかなか出てこないのです。ファースト、ビジネスクラスの利用者にはプライオリティ・タグが付いていますが、スーツケースを回収するのにかなり時間を要します。A380の場合、荷物を受け取るレーンが2つ(1つはファースト、ビジネス用。もう1つがエコノミー用。)とわかれていますし、荷物の個数も相当数です。成田のグランドハンドリングスタッフもA380が到着すると大変でしょう。

このようにA380は、一度に沢山の乗客を運べるという航空会社的なメリットはありますが、我々利用者にとってあまりメリットはないように思いました。エミレーツ航空やヴァージン・アトランティック航空のようにA380機材を使いつつ、乗客が搭乗時間を有効に使えるような仕組みを考えたり、シートピッチを広げビジネスクラスをファースト並みに贅沢にするみたいなアイデアがあれば別ですが、ルフトハンザのようにただ座席を詰め込んだだけのA380は意味がないのだと感じました。

ルフトハンザドイツ航空のフランクフルト線。この路線はドル箱で搭乗率も高く、サービスはドイツ流のさっぱりした、そしてしっかりしたものでした。安全運行を第一に掲げ、素晴らしい乗り心地を提供してくれます。残念なのは、日系航空会社のような手厚いサービスや機内食がないことでした。これは乗るひとの嗜好に関わることです。私の友人は丁寧すぎる日系航空会社よりもルフトハンザのほうが好きだという意見でした。

安全運行を第一に考え必要なサービスのみを提供する。むしろ真のジェットセッターにはルフトハンザは素晴らしい航空会社なのかもしれません。



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アルベロベッロ (世界遺産) [>italy]

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1996年に世界遺産に登録された南イタリアの小さな町アルベロベッロを紹介します。
アルベロベッロというちょっと面白い発音の意味は「素晴らしい木」だそうです。確かに木みたいな建物が林立しているので納得です。この町、トゥルッリと呼ばれるかわいらしい建物が特徴です。白く円柱状の家に円錐状の灰色い屋根が乗っています。おもちゃの家のようなデザインの家が数百件集まると、そこはまるで森のようです。

最近テレビ雑誌で取り上げられるこの町は、日本からアクセスし難い場所にあります。近くの都市はバーリです。日本からはアリタリア航空がローマ直行便を飛ばしているので、ローマから国内便でバーリまで行きバーリをベースとすると良いでしょう。バーリ近郊には日本にはあまり知られていない世界遺産や観光地が点在しています。
バーリからは鉄道で1時間程度です。駅からは歩いて観光できます。アルベロベッロはそれほど大きくないので数時間の観光で十分です。バーリから日帰り観光も可能です。

とてもかわいらしいトゥルッリ。このあたりでは、税金逃れ説や簡単に引っ越しできると言う説などいくつかのトゥルッリが作られた説があります。おそらく何らかの理由があると思いますが、この乾燥した土地に適した建物だったから、同じ形の家が増えたのではないでしょうか。その証拠にトゥルッリはこの地方のかなり広範囲で見ることができるのです。アルベロベッロだけではなく周囲50kmほどに沢山のトゥルッリが点在し、あの形を見かけることができます。なかには新しく建てられたものや崩れて放置されたものまであります。多彩なアレンジが加えられていたりしていてどのトゥルッリを見ても楽しめます。ノッチという町には真新しいトゥルッリが多数建てられていたりします。住人は皆、今でも夏は涼しく冬は暖かなトゥルッリを愛用しているようです。

このトゥルッリが一番密集しているのがアルベロベッロです。
この町には大きく分けて3つの地区にトゥルッリが密集しています。
一番大きな密集地は町の南にあるRione Monti地区です。ここはトゥルッリが一番数多く集まっています。そして一番南には美しいトゥルッリを用いたS. Antonio教会があります。観光客の殆どはこの地区を訪れます。
しかし、この地区は観光地化が激しく進み、そこは仲見世通りと化しています。トゥルッリはほぼお土産店かレストランになっていて呼び込みが激しいのです。テレビや雑誌でイメージしていた南イタリアの静かな町とはおおよそかけ離れた騒々しさにがっかりさせられます。そして電線が張り巡らされていて生活感たっぷりなのです。これは日本の観光地と一緒です。現実とは離れた異空間を味わうことは出来ません。

お勧めはRione Monti地区と道を挟んだ北側にあるAia Piccola地区です。こちらは、観光客もほとんど訪れず静かでイメージ通りの美しい町が広がっています。写真撮影もこの地区がお勧めです、ちょっとした岡になっているので、美しい町並みの後ろにはRione Monti地区の沢山の屋根を見ることができるのです。Rione Monti地区の喧噪は映りませんので理想の写真を撮影できますし、静かなトゥルッリの家々の間を散策すると南イタリアにいるという実感が沸いてきます。

もうひとつは町の大通りの奥、聖書記念堂の裏に広がる地区です。ここには2階建てのトゥルッリTrullo Sovranoがあります。Rione Monti地区にある観光客相手のトゥルッリではない人が住んでいたトゥルッリの生活を見ることができます。

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アルベロベッロはRione Monti地区をみるとかなりがっかりさせられ、これが世界遺産なのか?と疑いたくなりますが、他の2つの地区を回ると、来て良かったという気持ちになる面白い町です。これら3つの地区を歩いても数時間で終わってしまうほど小さな町です。アルベロベッロを旅の第一目的にしてしまうと失望感が広がりますので、例えばバーリをベースに他の観光とかねて日帰りでアルベロベッロに行くことをお勧めします。

ホテルやレストランもありますが、基本観光客相手のものばかりです。わざわざ利用する必要はないと思いました。

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